『いつの間にか包まれて』

いつの間にか大人になり

温かく包み込む側に

誰が教えた伝えた

いつ何処で何を

先行くものの姿

恥ずかし気も無く

虚だった頃も

隠すことも無く

頼りなく不甲斐なく

伸び切ったもの

人差し指と親指で弄び

この先のこと

普段使いの言葉を並べて

あれやこれやと言い放つ

余所行きの言葉は詰まり

検索して誤魔化す

絵に描くと

白と黒の世界になる

優しさに甘え縋り付く

大人になり守る側になったのか

成長した証のようなもの

赤く灯って見える

次から次へと点灯していく

決して消えることのない灯火になる