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「それぞれの理由があるのだろう」

河川敷を散歩し、脚に纏わりつく草を想う。

時には腕に絡むぐらい、背が高い草も生えていて、

無下に払いたくない衝動に駆られる。

ミミズの死骸には慣れたが、トンボやバッタが、

目の前に急に現れるのは、未だ慣れていない。

だからなのかも知れないが、用心深く歩く

スポットが、数箇所存在している。

男子だから、日中だから、他の人もいるから、

全然平気という訳にはいかない。

いつ何時、置かれている環境が、見えている世界が、

急変するかわからないリスクは存在する。

トンボやバッタだけではなく、

水から上がって首を伸ばしているカメ、

水鳥、カラス、鳩、雀たちも、事前に察知して、

知らせてくれるのだろうか。

草も無下に払いたくない。

風に靡くことで、知らせようとしてくれる存在だから。

虫の知らせを意識した散歩道、

纏わりつくものには、纏わりつく理由があるのかも知れない。

とても大切な人からの知らせを、

真っ先に届けてくれる世界なのかも知れない。


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