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『疲れを癒すものたちへ』

誰もが誰しもが必死になって

追い求めたり踠きながらも

勝ち取ったりするものたち

中身は決して綺麗なものばかりではなく

開けられないもの開けたくないものだってある

外から光を当ててみたり叩いてみたり

揺すってみたり温めてみたり

声を掛けてみたり摩ってみたり

じっと見つめてみたり天高く放り投げてみたり

愛しい人と手と手を取り合って握ってみたり

中にあるものだって何かを言いたいのかもしれない

休みの日や疲れた日には逢いたいもの

ずっとそばに寄り添いたいもの

何も言わずにそっと横になっていたいもの

添い寝なのか抱き抱えるのか

一緒にお風呂にでも入るのか

癒やされ方は自由なのだろう

ひょっとしたら色も形も匂いすら

その時の気分や体調に合わせて

変わってくれるのかもしれない

そうたぶん…

きっと中身は貴女なのだろう

その時に必要なものを全て持ち備えている

良いところも悪いところも

そのまんま受け止めてくれるもの

完全を求めないから完全体ではないもの

自由に変化していくものなのだろう

不完全な心とともに一緒にいたいと思う

癒されるもの自体が癒されていく

少しずつ、少しずつ

二つのものが一つになっていく

混ざり合って白濁のない白いものへと

温かく澄んだ甘い香りのするものへと



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