『たった一枚の絵』

絵に描いたような

幸せだったり、風景だったり

とても美味しそう

綺麗なものばかり

脳内記憶が五感をくすぐる

電撃なような刺激が目を覚ます

ファーストインプレッション

それが全てそのまんま

脳へ行かない時間が勿体ない

そのまんまの世界が広がる

風が吹き子供達の笑い声が聞こえ

肩を寄せ合い語り合う

雲が流れあっという間に景色が変わり

ランニングしている人々

少し苦しそうな息遣いが聞こえ

そのまんま受け入れる

まるで絵画を鑑賞するかのように

何も言わずに固唾を呑んで

見終えたあと、ふーっと息を吐くように

絵に描いたような幸せな景色

そのまんまでいい

何も足さない

塩もいらない

時間を味わう