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読書感想文

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日々の読書感想文。
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アナザー修学旅行

アナザー修学旅行



わたしの好きな漫画家ヤマダさんが表紙と挿絵を担当している告知を見て、検索してみると内容自体の評価が高かったから買ってみた。青い鳥文庫の作品。有沢佳映さんが書いているそう。

最初青い鳥文庫って知らなくて色々普通に文庫本コーナーを探したけどなかなか見当たらなくて、結局Amazonで買った。あー青い鳥文庫って!小学生の頃読んでたやつだー!と思って。でも、侮ってはいけなかった。

修学旅行に行けなか

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リトル・バイ・リトル

リトル・バイ・リトル



島本理生の作品

ナラタージュが好きだったから、買ってみた

島本理生の作品って読みやすいなぁ。途中で中断してもまたすぐ読みたくなっちゃって、読んじゃう。
で、読み終わった後もなんだか嫌な後味はないし、こう、すっと終わる感じが好きかも。

家族関係的に私とはまったく違うけど、
うん、なんか良かった
感想は浅いです

星のかけら

星のかけら



星のかけら 重松清さんの作品。
薄くて、文字は大きくてすいすい読める一冊。電車での移動中、1時間ちょっとあったから読んでたら終わってしまった。

なんというか、重松清の作品は家族とかいじめとか、生と死とか題材にしてるものが多いと思うんだけど、なんか、あぁ、またかぁと思ってしまった...

というのは、レビューとかで、生きることとか小学生のいじめのこととかをもう一度考えるきっかけになった、ってい

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ナラタージュ

ナラタージュ



私の、高校の頃とても仲良かった友達が、当時から愛読書としてあげていたナラタージュ。作家さんも好きで、自分の娘にもりおってつけたくらい。そしてあと少しで映画が公開されるっていうこともあり、読んでみようかなぁと思った。

わりと分厚くて、文字がぎっしり、読みごたえがあるお話。なんだけど、夢中で一日中読んでしまった。飽きることなく、むしろ物語を進めたくて、休日ずっと本を読んで過ごしたしむしろ夜更かし

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診療室にきた赤ずきん

診療室にきた赤ずきん



久々の更新!久々に本を読む時間と余裕ができたよ。大平健さんが書いたお話。

大平健さんは、精神科医の先生で、面接における出来事を綴ってある。おもしろいのは、面接のなかで童話や昔話を例え話として使っているところ。

印象としては、非常に重い精神疾患の方というよりは、自分で解決策を見いだせないまだ軽めの症状の方が対象なのかな?と。

それぞれの患者さんに合った物語を選び、先生自体は物語以外に特に余

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志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない



これねー。漫画なんですが。
読もう読もうと思っていて、丁度夏休みということで読んでみた。
一冊で終わるから手軽に読めるのでおすすめです。

内容は、手軽な内容じゃないけど、一冊で終わるという気軽さで読んだ割にはかなり得られるものは大きいんじゃないかと。

吃音の話なんだけど。
私の周り、育ってきたなかで吃音の人と出会ったことなくて、まぁもしかしたら出会ってたのかもしれないけど。

学校での教育

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夜のピクニック

夜のピクニック



恩田陸の作品。
恩田陸といえば六番目の小夜子っていうイメージが強かった。小説は読んだこと無かったけど、小学生の頃ドラマがやっていて。山田孝之、鈴木杏、栗山千明なんかが出てたやつで、私は結構好きだった。誰が小夜子なの?っていうワクワク感とかドキドキハラハラして見ていたなぁ。ちょっと怖かったけど。

夜のピクニックは、映画化もされてるし気にはなってたんだけど。多部未華子ちゃん好きだし、でも作品紹介

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小さき者へ

小さき者へ



重松清の作品。

重松清の作品は、よくわかんないけど毎回泣ける。すっごく感情移入!!!とかいう感じじゃないんだけど、なぜか泣いちゃう。

重松さんの作品を読むまでは、小説で泣いたことなかったんだけどねー。

今まで家族や友達にこっそり抱いていた感情とかすべて見透かされた感じで、すごい。この人は。

この作品は、六個の短編小説。私が一番気に入ったのは、『団旗はためくもとに』。
自分の将来に疑問を

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長尾和宏の死の授業

長尾和宏の死の授業



あまりこういう本は読まないんだけど、授業中に先生が貸し出してくれたから読んでみた。
字が大きくて小一時間くらいで読めるもの。

私はやっぱり小児の臨床がやりたいって思ってた、ずっと。だってこれからが期待出来るから。
訓練してもしなくても成長していく姿が嬉しいから。

反対に、終末期なんか、自分のやれることなんてほとんど無いんだろうし、あと数年で死んでしまうことがわかっている現場にはいたくないと

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神の子どもたちはみな踊る

神の子どもたちはみな踊る



ついに村上春樹の本を読んでしまった...!俗に言う村上春樹ワールドにどっぷり浸かってる作品ではないような気がするな。読みやすかったし、わりと好き。

震災を背景にした物語が進んでいく6つの短編集。それぞれ、震災で被災した人たちの話ではないんだけど、何かしら震災が絡んでくるような内容。

私としては読みやすくて、ずんずんと読んじゃった。だけど、感想としてはどう書けばいいのかなーっていう感じ。私の

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桐島、部活やめるってよ



朝井リョウの作品。
この人は本当にその年代の人の特徴とか感情をよくとらえていると思う。

タイトルにある桐島くんは小説に直接的には出てこない。だけど桐島に関係ある高校生、ほとんど関わりのない高校生まで数人の視点で物語が進んでいく。

物語が進むほど一つの場面に色々な人の視点が加わって色が出てくる感覚だった。

私は高校時代、部活に生きたタイプじゃなかったし、いわゆる上か下で分けたら上の方にいた

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風味絶佳



山田詠美の作品。風味絶佳。

山田詠美の作品は結構読んでる気がする。初めてであったのが、中学校の頃の学力テストに出てきた文章。『放課後の音符(キイノート)』。中学生にはちょっとどきっとする作品で、なんだか大人びた気分になった。こっそり、続きが気になって小説を買ったんだけど、好奇心って感じで読んでたな。

そこから、『ぼくは勉強ができない』を読んだ。母とか友達にすすめられて読んだ。あとは『学問』

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重力ピエロ



私の好きな伊坂幸太郎の作品。
伊坂幸太郎の有名な作品は、アヒルと鴨のコインロッカーとか、重力ピエロとか、陽気なギャングが地球を回す、とか。でもマイナーな方といえばいいのか、作品名を言っても誰が書いたかわからないような作品ばかりを読んでいた。
今回は、せっかくだから伊坂幸太郎の有名な作品を読もう、と思って読んでみた。

なんというか、知識が多く頭の良い人だなーと。この作品読んでる中で私の知識は結

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青い鳥



重松清さんの作品。重松清さん信者の方に、とりあえず重松清さんの本を読んでもらいたいと言われ(笑)読んでみた。どうせなら吃音の話がいいな、と思って、『きよしこ』とも迷ったけどなんとなくこっちにしてみた。

文章を読んで何ページかたったところで、あ、もう私この人好きだ、と思ったくらいに重松清さん好きになった。

短編集なんだけど、一貫して物語のなかに村内先生が非常勤講師として登場する。国語の先生だ

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