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アナザー修学旅行

わたしの好きな漫画家ヤマダさんが表紙と挿絵を担当している告知を見て、検索してみると内容自体の評価が高かったから買ってみた。青い鳥文庫の作品。有沢佳映さんが書いているそう。

最初青い鳥文庫って知らなくて色々普通に文庫本コーナーを探したけどなかなか見当たらなくて、結局Amazonで買った。あー青い鳥文庫って!小学生の頃読んでたやつだー!と思って。でも、侮ってはいけなかった。

修学旅行に行けなかった7人の、三日間の学校での出来事。

あーもう、ほんとうに、中学生!まぁ高校生、な部分もあるけど、本当に、こう、なんというか学生!容赦なく学生のころのあの雰囲気だとか距離感だとかをうまく書いている。

しかも、ただ、現代っぽさを出してるだけじゃなくて、ときに今の私たちにもきゅっとくるような言い回しがされてたりとなかなか読み応えがあった。

だんだん日数が進むにつれてページ数が減っていったのはなんか、あれ、これ、ページ数の問題なのか、ネタ切れなのかってちょっと思ったんだけど。

三日間のなかで、結構仲良くはなるんだけど多分また日常に戻ったら、あの三日間は夢だったんじゃないかって思えてくるようなかんじね。(スイングガールズでもそういうのなかったっけ?)そういう締めくくりも良かったけど、後半というか最後にもう少し盛り込んでも良かったかもしれない。

でもなんつーか、あー、中学生ってこういうやついたよなー、とか、くだらないけど懸命に生きている中学生時代がはかなくも愛おしく感じたなぁ。

その年代の人とか雰囲気とかを嫌なくらいリアルに演出してる朝井リョウと似たものを感じるなぁ。

熱が出ておうちで療養しつつ読み終えたので良かったです。次は何を読もうかな〜

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