重力ピエロ


私の好きな伊坂幸太郎の作品。
伊坂幸太郎の有名な作品は、アヒルと鴨のコインロッカーとか、重力ピエロとか、陽気なギャングが地球を回す、とか。でもマイナーな方といえばいいのか、作品名を言っても誰が書いたかわからないような作品ばかりを読んでいた。
今回は、せっかくだから伊坂幸太郎の有名な作品を読もう、と思って読んでみた。

なんというか、知識が多く頭の良い人だなーと。この作品読んでる中で私の知識は結構増えたぞ。ただ、途中から、色んな知識の羅列みたいに感じた部分もあった。

作品の中に出てくる兄弟は、なんかちょっと日常にはありえないんだろうなってやりとりで、映画の世界みたいだった。きっと映画化したら楽しいんじゃないか、だから重力ピエロの映画がわりと人気だったんじゃないか、と思う。加瀬亮とか小日向文世とか私のわりと好きな俳優さんだしこの小説にもぴったりな配役だから是非映画もみてみたいな!

やっぱ伊坂幸太郎の作品は、後からどんどん繋がってくる感じが好き。フィッシュストーリーに出てくる黒澤が重力ピエロにも出てきてるし、たいていの作品が仙台舞台ってところも、作品間のつながりがあって、伊坂の作品を読めば読むほどおもしろいんじゃないかな。

内容に関しては、家族愛というかなんというか、難しい問題だし、どれが正解かはわならない。もやもやしてるしどれがハッピーエンドかわからない。そんな感じが、わたしは結構好きかも。

作品読み終えた直後に、あーおもしろかった!って感じにはならないけど、後からじわじわくる何かがあって、しかもわりと映像って感じで頭に残る。

ちょっと長くて間をおいて読んじゃったのが残念だったけど。今度映画みよう。

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