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診療室にきた赤ずきん

久々の更新!久々に本を読む時間と余裕ができたよ。大平健さんが書いたお話。

大平健さんは、精神科医の先生で、面接における出来事を綴ってある。おもしろいのは、面接のなかで童話や昔話を例え話として使っているところ。

印象としては、非常に重い精神疾患の方というよりは、自分で解決策を見いだせないまだ軽めの症状の方が対象なのかな?と。

それぞれの患者さんに合った物語を選び、先生自体は物語以外に特に余計な話をしていないみたい。だけど患者さんはその物語の主人公やらを自分と重ね合わせて色々と考えるようになる。

私も、とっさにこういうその人にぴったりのお話を提供できるような臨床家になれたらなぁ、と。

人は、自分自身を見るために診察にやってくる、のは、本当だなぁと思いました。

とっても読みやすい本で、一つの話がかなり短いのでさらっと読める。実はこの本は、心理学や精神科医に興味があった高校時代に一度読んでいたもの。患者目線というよりは、薬に頼らないお医者さんへの憧れが強かったあの時。作品に感動した記憶があった。
最近また読みたいなぁと思ってAmazonで取り寄せてまた読んだって感じです。

なんか、童話とか昔話をきちんと知っている大人でいたいと思ったので、絵本を読みたい欲が強くなったのであった。

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