青い鳥

重松清さんの作品。重松清さん信者の方に、とりあえず重松清さんの本を読んでもらいたいと言われ(笑)読んでみた。どうせなら吃音の話がいいな、と思って、『きよしこ』とも迷ったけどなんとなくこっちにしてみた。

文章を読んで何ページかたったところで、あ、もう私この人好きだ、と思ったくらいに重松清さん好きになった。

短編集なんだけど、一貫して物語のなかに村内先生が非常勤講師として登場する。国語の先生だけど吃音なの。ほんとうにたいせつなことしか言わない先生。そばにいてくれる先生。こんな先生を求めている中学校生徒は世の中にたくさん、たくさんいるんではないかな。

私の通っていた学校では、いじめってものは存在しなかったはず、だけど、わたしはいじめっ子だったのかもしれないなぁと思った。

心の中にある、汚い部分だとか、みんなには言わないでしまった言葉を見透かされた感じがする。

小説を読んで泣くっていうのはあんまりないんだけど、なんか、泣いちゃった。胸になにかぐさっときて、まあわたしのことばで語るにはその表現力がおいつかないんだけど、とにかく読んでもらいたいって伝えたくなる気持ちがわかった。

青い鳥は映画化もしてるんだね。阿部寛!私の好きな阿部寛!!見てみようかな。

吃音のこと、少しはわかったかな、わたし。少しは気持ちに寄り添えるようになってきたかなぁ?まだまだだ、と思ってしまうんだな、知らずにいろんな人の心傷つけてるんだよな、きっと。

重松清さんの作品、もうちょっと読んでみよー。

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