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何かの余白

仕事中、しかし、昼休み。
何でもない雑談をしている時に『そういう時は、どうやって死のうか?って考える。』と彼女は言った。

よくネガティブな話をして人を引っ張る人もいるのだが、そういう感じでもなく、ある日普通に「煉炭が良いかな?薬が良いかな?とか考え出したんで、さすがにやばいなと思って病院へ行ったんですよ。でも、薬じゃなかなか治りませんね。分かってたんですけど。」と話す。

あまりに自然な雰囲気のせいか、私も何故だか冷静に「知能が高い人って何にでも速攻で対処しようとするじゃん?」と口をついて出た。

『え?』と言いつつ、彼女は耳と心を開いてくれた。『どういうことですか?』

一時の孤独や憂鬱、思い通りにならなかったことや、人の言葉に傷ついた時とか、しばらく休んで様子を見たりってのが人なんだろうと思うんだけど、問題解決能力が普段から高いでしょ?そうそう、あなた。

仕事を片づけるようなノリで心や身体の不調にも対処し過ぎる。それも具体的に。今すぐどうにかしようとする。それ、止めた方が良いよ。全部にそれで結論急いじゃうと、いつの間にかそういうこと考えるようになるでしょ?

そんな話を淡々としていた私たち。

結論としては思いつめない・急がない・対処し過ぎないということを約束した。それは全てのことについてだ。

次々と対処することは素晴らしい。でも、それが早すぎると自分にとって何が嫌だったのか?を見逃す。そして忘れる。

年齢如何に関わらず、いつどこで何が嫌だったのか?どこでの気持ちを修復したら良いのか?人様にとってはどんなに小さなくだらないことでも良い。人なんてどうでも良い。自分で気が付いているというのは大事なことだ。

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