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”ストレス”についてのあれこれ

1.ストレスってなーに?

ストレス。この言葉を聞いたことがないという人はもうほとんどいないでしょう。それだけTVた雑誌でもとりあげられ、人々の関心を惹く身近な言葉でもあります。

このストレスというもの、確かに過剰になると私たちをいろんな心身の病気に落とし入れてしまう可能性もあります。

では、ストレスってそもそも何でしょう?人が心健やかな人生を歩くために邪魔するもの、心のお荷物。いろんな心身症を作る諸悪の根源。そんなイメージを持つ人は多いと思います。

”なければいい”
そう思う人はこのストレスと言うもの正体を知って克服すればいいのかも知れませんね。塀を飛び越えて、向こう側に進むにはその塀の高さや厚みを知る必要があります。

ストレスという言葉を生み出した人は、生理学者・キャノンという方だそうです。彼は猫に犬をけしかけて、吠えさせるという実験をしたと言います。
なんてかわいそうな。(ρ_;)←猫好き。
当然猫は恐怖と怒りで毛を逆立て、血圧は上がり、脈も速くなる。
しかし、彼はこの状態を猫が逃げるために必要な準備と考えました。
逃げる。あるいは、それが駄目なら、戦おうと思うかも知れません。
そのことだけに注意が向き、最善を尽くせるように身体が反応する。例えば、高いところから落ちそうなときは落ちないようにと最善を尽くす。どこか身体の一部が痛いときはその痛みから身を守るために身体に力が入ったり、極端に寒いとき、暑いときも同じことです。

つまりストレスというものは生物が生きていくために必要な反応だったわけです。身体や感情にピンチや刺激を受けると起こり得る必要な反応。それがストレス。

しかし、どうしてそれが今や憎まれる現象、諸悪の根源のように思われているのでしょうか?

2.ストレスが人を困らせるとき

人やその他の生物が生き延びてくるために必要だった反応・状況がストレス。大昔は犬に吠えられる猫のように私たちも猛獣から逃げていたのかも知れません。でも現在の社会で道端でいきなりライオンや狼に遇う、襲われるって状況はないですよね、多分。
例えば、会議で何かを発表する時にライオンに出会った時ほどの脈拍や血圧があがる緊張状態は必要ありません。

しかし、ある人にとっては、その会議での発表がライオンに出会うかのように恐ろしいことかも知れないし、ある人にとっては先輩や上司に自分の失敗を怒られる事が、自分のすべてを否定されるかのごとく辛いことかも知れません。このように、状況によって中々ストレスを減らせない、コントロールできない状況が重なったとき、人は悩み、あるいは心身症に苦しみ悩むことがあります。

つまりはストレスを必要以上にためないように、言い換えれば必要以上に心身が反応しないようにコントロールして生きていければいいのですが中々難しいですね。
だから、ストレスを無理に無くすのではなく、上手に付き合って行きましょう。
心を悲しませる出来事も、すべて理由があってあなたの前に現われたのかも知れない。
あなたの力以上のものを必要とする問題はあなたの前にはやって来ないのです。

いえ・・・、本当のことを言うと、やって来ることもあるのですが、人間を含む生物は、自分の力ではどうしようもない問題が目の前に現れた時には多くの場合、それを認知せずスルーするように出来ています。防衛機制という装置が私たちにはうまいこと搭載されているんですよ。それについてお話しするのも面白いのですが恐ろしい長文になるので、もしもあなたのお時間が許せば、またいつかお付き合い下さい。

この事が何を意味するのか?と言うと、あなたがストレスを感じるということは、あなたがその問題をスルーせずに認知してどうにかしようと判断・決意したということです。

その決意の程度がそのままストレスの強弱になるということですから、実は自分で選んでいるということです。ということは、自分で調節が出来るということでもあります。

あなたは、リラックスして生きる生き方とストレスを溜め込む生き方のどちらを選択しますか?

ストレスと上手に付き合って行く方法は人それぞれです。
さあ、一緒に考えて行きましょう。

3.それじゃあ、どうしたらいいの?

ここまででストレスそのものは悪ではないということを書かせていただきました。

そして、ここで忘れてはいけないのが、ストレスを感じやすい人は生きる力が劣っているとか心が弱いというわけはないということです。

色々なことに気づき、感じやすい心。それはとてもあなたに色々なことを考えさせ人生を豊かにしてくれます。他人の痛みも理解しやすいかも知れません。
感動する心を持つ人こそが人を感動させることができるのです。
日々、感じている悩み、苦しみ、ストレス。それらはけして無駄なものではありません。そんな感性の高い人がリラックスして感度を落とすことは可能かも知れませんが、感じにくい人が感度をあげるということはとても難しいことなのです。感度が高い人は低い人に真似ができないようなことをやってのける可能性があります。

その感性の高さを、つらいことばかりに使わないで、人間の優しさや素晴らしさ、この世界の美しさを感じること、あるいは、あなたの隠れた才能にこそ使うことができれば誰にも真似できない素晴らしい人生を歩くことができるかも知れません。
え?人間の優しさや素晴らしさなんて、ちっとも見えないって?
大丈夫。見えてくるまで、あるいは気が向いたら見てみようかなー?と思えるようになるまでのんびり行きましょう。私も見えなくなるときが多々あるのです。でも、雲が立ちこめる日にも青空がそこにあるように必ずあなたが求めているものがそこにあります。見えない日があるだけです。
話しが抽象的になってきました。(私にとってだけ具体的なの。とほほ。。。)

4.嫌いなあいつ

あなたのストレスの要因は何でしょう?いろんなことが重なっているのは事実でしょうが、嫌いな人と接する機会があるっていうのも大きいかも知れませんね。

誰もでも嫌いな人や苦手な人はいると思います。なんたって、あのイエスキリスト様やお釈迦様にすら、いたそうですから。

好きな人と過ごすとそれだけで元気が出る。でも嫌いな人は見たくもない。じゃあ、見なければいいのです。

しかし不思議なことに人間は嫌いな人を実によく観察している。よく観察して行動パターン、特徴を理解していないと、悪口も言えませんものね。(笑)

でも見なければいいって言ったって、直属の上司とかだったらどうしたらいいの?そう思う人も結構いるはずです。

よく転職して環境を変えるという一大決心をする方もいますね。しかし、次の職場にはもっと嫌な上司がいるかも知れません。エネルギーを使って環境を変えたのにあなたはさらにストレスをしょい込む形になる。

一方では、同じ上司の下で働いているのにさほどつらくない人もいる。同じ状況にあって、人それぞれ違う感じ方をするのは事実です。つまり、その人の物事、人に対する捉え方、感じ方が、考え方ストレスを作っているということかも知れませんね。例え環境を変え、逃げつづけるよりもストレスを自ら作ってしまう、そんな自分を変えたほうがいいのかも知れません。

ここでちょっと余談です。どうしてあなたはその人を嫌いなのでしょう?みんなが嫌いなタイプっているのかも知れないけれど、例えば他の人は仲良くできるのにあなただけが嫌っている人、いませんか?この場合、一緒に気持ちを分かち合う相手もいなくて厳しいでしょうね。

それは、他の人には感じないその人の嫌なところを、あなたにだけ解るからです。

他の人が気がつかないで見過ごすような欠点をあなたは見ぬいてしまう。

どうして解るのでしょうか?意外にも、それは相手があなたに似ているところがあったりするからなんですね。自分に似ている嫌なあいつ。

自分自身だったら、いいところもあるから許してあげられる。だからこそ、あなたは今こうして生きていられる。

でもその嫌いな人にもいいところがあります。あなたがそうであるように。
何?そんなんじゃなくて生理的に嫌い?(笑)


そうですか・・・・。じゃ他の方向からも考えましょう。

5.世界を広げる

さて、先に述べた、自分を変えることも肝要だという話しに戻ります。どのように変えて行くかはあなた次第です。変わりたくない、自分を変えるなんていや!そういう声も聞こえてきそうですね。ここで少し説明させていただくと、自分を変えるというよりも、視野を広げると表現したほうがいいかも知れません。誰かを嫌っている自分、ストレスをしょい込み、うまく生きれない自分、そんな自分も愛すべき自分です。(みんな一生懸命に生きている。)そこはそのままで、違う考え方も取り入れて行くと言う方法はどうでしょうか?

例えば1本のメスがある。それを見て医者は人の病を治す道具だと思う。でもある人は憎む相手をこれで刺してやろうと思うかも知れない。ストレスから眼底出血を起こして、視力の低下から回復した看護婦は、そのメスが光に反射するのを見て美しいと言った。

こんなふうに同じ物を見ても人の経験や物事の捕らえ方が違った世界を生み出す。
あなたが見ているこの世界はいったいどんな色をしているのでしょうか。

自分を変えるという意味はあなた自身を失うということではなくて新しい考え方を取り入れよう、という一つの提案です。どうでしょうか?


それは何にも感じない極度に楽観主義なふぬけになるってことでもないです。

その新しい考え方はどこから得ればいいのでしょう?

ひとつはあなた自身の中にもあるかも知れません。

そして最も簡単な方法はあなたのそばにいる友人、知人と積極的に話したり聞いたりするのもいいかも知れません。自分にない考えは人に貰えばいいのです。ただです。(笑)

もちろん、言葉の一人歩きじゃ意味がないから、例え人にもらった言葉も経験でも、一度自分の脳みそにダウンロードして 考えて、やってみて初めて役に立つのですけどね。

6. 1本 の木

記憶がさだかでないのですが(じゃあ、書くなって?)確か武者小路実篤さんの詩に書いてあったことです。小学校の頃読んでなるほど~って思ったんですけど・・・・・・。それとも私の頭の中で勝手に育ってしまったイメージかも知れません。(いいから早く書けって?はい。書きます。)


木には根っこや幹や枝や葉っぱがあって、それが全部集まって初めて木が出来あがっているという話しです。

葉っぱ一枚をちぎって見て、その木のすべてを知った気になってはいけないと。

人間にも同じことが言えます。その人のすべてを知った気になったとき、それ以上、いくら一緒にいても相手を理解することは不可能でしょう。それが付き合いと言えるでしょうか?
また、花が咲いた時期に人は”わ~、きれい~♪”と集まり、実がなれば食べるけど、厳しい寒さの枯れ木のような時期に立ち止まり、目を向ける人は少ないですね。。秋には涙のようにはらはらと葉を落とし、厳しい冬にはひっそりと寒さに耐えて生きている。


そう思ってから、私は誰もいない散歩道で冬木に触れたり抱きしめたりして見上げることが時々あります。(人が見たら何と思うか。(^_^;))

冬の木々も美しいものです。
大変なときこそ、心だけでもそばにいれたら・・・・・・。

どなたかこの詩を知っている方がいらしたら教えて下さい。(願)←知らないのによう書くなあ。

つまりいろんな視点で見れば人間はやっぱり素晴らしいということです。行き詰まるとき、ストレスで悩むときというのは、あなたが何とか立ち向かっているということです。

でも、自分ひとりの情報では解決できない問題かも知れない。


先に述べた、そばにいる知人や友人の考えを取り入れるという話。

案外、あなたの嫌いな人からもそれを貰う機会があるかも知れません。よく知っているはずのその相手。食えないやつ!と遠巻きにしていたけれど、近づいてみると枝の間に隠れていた実がなっているかも知れません。

7.あなたが好きなことは何ですか?

人間、自分がやるべき目標があると、さほど周りのことは気にならないこともあります。目標とまで大げさじゃなくてもあなたがやっていて楽しいことって何ですか?別にそれがお金になることでなくてもいいのです。仕事上で何か任せられたことに燃える人もいれば、趣味に夢中になる人もいる。友達との長電話でも何でもいい。やっていて楽しいことをしてリラックスする時間を持ちましょう。選べます。
あるいは何もしないと言うリラックスの仕方もいいでしょう。選べます。


今、現代はストレス社会などと言われ、悪い部分ばかり取り上げられやすいのですが、私はそうとばかりは思いません。いろんな趣味や生き方を選択できる自由な世の中でもあります。
そんな今この時を利用して自分なりの生き方を探せると思うから。

8.もう、今日は寝てしまえ

毎日毎日、仕事で疲れる。でも今日のノルマは終わっていない。おまけに昼間のあんなことやこんなことが気になる。よく考えれば解決策があるはずだ。がんばれば必ず結果は出る。そんなあなたは周囲も一目置く有能な頑張り屋さんかも知れません。
でもちょっと待ってください。それが重なると人間だもの、疲れてしまいます。疲れきった夜にする考え事はあまり良い結果を期待できないこともあります。
心と身体は私たちの想像以上に密接に繋がっているのです。私もそれで大病をわずらったことがあります。治ったからいいようなものを、睡眠不足、リラックスの不足を続けていると取り返しのつかないことにもなりかねません。

眠るということは何かを解決する点においてとても重要です。眠るという行動で一日に区切りがつきます。寝てる間に勝手に状況がよくなったり解決したり、というわけではありませんが、明日になればあなたの体力、知力は回復するでしょう。そのときに考えたり行動したりするほうが今この時無理をするよりはずっと効率的でしょう。
実は情報を整理する力というのが、起きているときより睡眠中の方が何十倍も活発になるんですよ。意識と無意識の話になるんですが、起きているときは意識の癖が色んな嫌なことを思い出させたりして邪魔するんですって。

疲れて頭が回らなくて、あれもこれもしなくてはいけない。そんなときにできることは、やるべきことや気になる問題を紙でもPCのメモ帖でもいいから書き出すのも良いですよ。


要するに、自分の頭の中で混ぜんとしていることを言葉にしたり文字にしたりして、外に出して見る。たったこれだけのことですが、自分の耳や目で客観的に見ることが出来ます。(そうすると以外にも問題が少なかったりすることもある。)
疲れてどうしようもないないとき、これは有効です。試してみてください。
あなたが幸せで楽しい毎日を過ごすことができますように。心から願っています。

9.深呼吸とのろまのススメ

私の職業は看護師でもあります。確かに一刻一秒を争うような場面が多々あります。急変、手術、1本のナースコールものんびり取ってみると、患者さんからの緊急な訴えであったり。だから、いつも急いでいる。昼休みには食事も急いで摂る。
他の職業もきっとこんな条件で働いていらっしゃる方は沢山いると思います。

あるいは比較的スピードを必要としないお仕事だったとしても心の中がこんな状態で焦っているという方は沢山いらっしゃると思います。


でも、仕事が終わってからも何故か急いでいる。早足、早食い・・・・・・。
変ですよね?
どうしてオフのときまで急ぐのかな?
急ぐ必要がない時にまで急ぐのが習慣になってしまった私のような人、他にもいるかも知れませんね。


そんなときは”ゆっくり、のんびり”を心がけましょう。
普段、車や自転車で行く道をのんびり歩く。そこには季節の花が咲いているかも知れません。
情報を伝えようとして早口でしゃべる仕事中の自分を忘れて、ゆっくり、ゆっくり話す。ゆっくり、ゆっくり食べる。
わざと、
ゆっくり、ゆ~く~り~。


呼吸までゆっくりとしてきて気持ちが楽になる自分を実感できるかも知れません。何かを焦ったり、思いつめたり、緊張しているときには何時の間にか呼吸が浅くなります。逆に考えると、ゆっくり呼吸をすることで、緊張が解けやすくなるということでもあります。お試しあれ。

10.この世で一番難しく簡単なこと

あらゆることにこだわりを持つからこそ人間なのだと思います。
いやいや、自分は何にもこだわりなど持たないようにしている、という方も、何にもこだわらないってことにこだわっているのかも。(笑)

ひとつゲームをしてみましょう。
この世で一番難しくて、そして簡単なことです。
それは、”人の話を聴く”という行為です。
ひたすら聴きます。(--;)聴きつづけます。そう、あなたが嫌いだって言う上司も先輩も後輩も友人も全部、全部。
なーーんだ、そんなことか、と思う人いますか?
これがなかなか難しいんです。
しばらく聴いていると必ず、”・・・。え?それは違う。”とか、”それはそうだけどね。”などと必ず反論したくなったりする。反論でなくても”そうそう、私なんかもこの間ね、・・・。”などと自分の話しにしてしまったりもする。
そのとき、ぐっとこらえて人の話を聴く。
その間、あなたの頭は、耳は、心は、相手のことを考える。
あるいは、ええ?違う。それはこうだ。。。などと、考えるうちにより自分の考えを見つめなおすことができるはずです。
それは思い込みを取り除き、思い込みでないことはより確かに理論付けることができるゲームでもあります。
相手の話しを聴く。聴く。聴く。聴く。
ちょっと試してみる価値ありです。

長文にお付き合い下さりありがとうございました。(心をこめてお辞儀)

おまけのストレスチェックです。⇓

何パーセントでしたか?(^^♪

今日もお疲れさまでした。🍺


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