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こたえあわせ

羽田着が21時だったが、トランクを手にしたのが21時半頃。やっと品川で乗り換える頃には22時を回っていた。駅前のコンビニへ寄ったりして自宅でホッと一息つけば23時。

沖縄までの飛行時間は2時間くらいなのに、自宅と空港間が時間を取られる。同じ東京なのに。

ところで、品川駅で電車の扉が開いて歩き出した時、人の多さと、その歩くスピードの速さに驚いた。10代からずっと見てきた光景だったはずなのに、改めて「なんで、皆、そんなに走ってるん?」と感じた。

熊本へ帰省して東京に着いた時ですら、そんなに顕著には感じなかった事なので不思議だなあと思う。それだけ沖縄が、美ら海が、のんびりした良いところだったのだろう。かと言って、バスやら交通機関の時刻表がいい加減なわけでもなく約束の時間はきちんと守られていた。

何だか、それで充分なんじゃないかなあ?としみじみ思う。深夜の品川、新宿だというのに、こんなにも沢山の人が居るというのも異様な感じだった。今更珍しいことを感じるもんだ。
美ら海なんぞは、夜の8時には人っ子一人見当たらず、近所のコンビニへ行く途中で大きなフクロウが羽ばたいて低めの木に止まっていた。あれは壮観だった。

何だか、私は田舎育ちのせいか、一定期間自然に触れないとやばいのかも知れない。しかも、身体を動かしている方が良い。

イルカと泳ぎに行った時や、公園などにさりげなくあったバスケットゴール。ちょっとした合間にKちゃんと一対一決戦。あれも楽しかった。(Kちゃんはバスケ部だったので、本気でやらないと一点も入れられないのだ。)

良い歳をして未だにこの性質であることは困ったものだと思いつつ、自分の取説を改めて確認出来たということでよしとしよう。

***

有休消化、やっと14日目。本当は来月半ばまで有休があるものの、単発派遣一つと週5契約の派遣とで、それぞれ二つの施設へ行ってみることにした。

働き方を忘れていなければ良いけれど。ドキドキ。

で、もっと難しいのは、働き方を思い出した時に、此度確認した自分の取説を忘れないようにすることだ。
頑張るのはよし。でも、メンテもちゃんとして行こう。

余談なんだけど、ダイビングのインストラクターさんが二人の海中での様子を動画に撮って下さっていて、その編集動画のBGMが”こたえあわせ”という曲だった。
思いがけない素敵な選曲が流れる中、海中を冒険している自分たちが映っていて、ちょっと涙が出そうだった。まさに今の気持ちにピッタリだったから。

どこで過ごそうと、一日一日がミラクル。大切に過ごして行こう。

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