ホラー映画と日常
ある時、全然緩い動画をYouTubeを流していた。確か、どうでも良いバラエティ番組みたいなものだった。
で、あるシーンの効果音に美しいBGMが使われていた。その番組のシーンがどんなものだったか忘れてしまったのに、『なんだっけな?なんだっけな?』とそのBGMばかりが気になった。
そして、ほどなく思い出す。あ!エクソシスト(1973年)のオープニングだ。
当時6歳くらいで母と一緒に観た。なんだろうな、当時はR指定とかなかったからかな。そりゃあ、もう、子供でも何でも観た。
大分大人になってから、母に言われたのを覚えている。『あんたねえ・・。子供の頃に、あれ観終わってから何て言ったと思う?”感動した!”って言ったんだよ。』と。
うんうん、覚えている。その感想を口に出したのは覚えていないのだけど、感動したことを覚えている。神父さんたちは、よくあんな恐ろしいものに向かって行くなあ!と。
『ジョーズを観に行った時も騒いでたよ。”このチームは勇敢だ!”って。』
うん、そう思ったことも覚えている。
ちなみに大人になってから上記のエクソシストをまた観てみたんだけど、何十年も前の映画なのに『へー、あの頃のCTスキャンって、こんな機械だったのか。』と、また変なところで感動していた。
それはさておき、エクソシストのBGMを聴きたくなったので検索してみると、YouTubeか何かの動画で充分だったというのに、ネットフィリックスのエクソシスト3(1990年)の視聴ページがヒットした。
何か、見たことある気がするけど、もう一回観てみようか。と言うことで視聴し始める。
で、また感動した。もうダメか。やっぱり人間では悪魔に叶わないのか?と思うその時に登場する神父のカッコいいこと。
そして、今回も人間が勝利する。BGMも堪能した。
これが、Kちゃんが夜勤のために居なくてて一人の時だった。
怖い動画とか観ると、寄って来るのでは?あるいは、怖い話をしていると寄って来るのでは?と、よく言われるけど、あれは、本当です。
映画の雰囲気を作りたいので部屋を暗くして観ていたら、カーテンが揺ら揺らと揺れて『私は・・・』という声が聞こえかけた。
もうそろそろ来るな?と分かっているもんだから、その相手の話し始めの瞬間に間一髪、
『うるさいっ!今、無理!』
と怒号する。『今良いとこなんだから。一緒に観ても良いけど黙って観て!』と。
ちなみ、いつぞやのKちゃんの場合は、やはり誰かに話しかけられたらしく、『うるさいっ!今、ゲーム中って観て分かるだろっ!』と怒号していた。後ろの壁に向かって。
Kちゃんは、ホラーとかは苦手で一切観ないのだが、普通にしていても同様のことが起こるらしい。しかし、ゲーム中とは。
しかも、私には聞こえなかったのだけど、この時去って行く霊に『こわっ。』と言われたそうだ。
なんだろ、これ。
常日頃、時間は大切と思っているのだけど、度が過ぎているのかも知れない。聴きたくない話を聴くとか、人様に合わせる時とか、そんな大人な姿勢というのが、仕事以外では全く無い二人だった。(ダメだよね。これ。)
話は大分逸れたけど、エクソシストシリーズ。昔の映画とは思えないほど、よく出来ている。
映画が実話を元に作られていることにもビビるけれど、よく考えてみたら、自分たちの、この”邪魔されると激怒する性質”。この現実には、もっとビビる。
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