感謝 / 転機は自分で決める / エージェント物語
”リスケ/きのう何食べた?/新宿つるとんたん”に、スキをありがとうございました。嬉しいです💖
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現施設長が出向するだけでなく、介護職員も3~4人ほど異動するそうだ。新しい施設が出来たり、M&Aで施設が増えたりする度に、こういった異動があるのだが、大抵の場合、新しい人員は貰えない。つまりは、人が減る。
その時々の困難なりに、良い体制を作り上げ、立ち直して来たのだけど、何だか、その度に簡単に壊されている気がするな。人って貴重なんだよね。スペアは居ない。
質を高めようとする現場職員の意志とは裏腹に、質ではなくて箱の数を増やそうとしているのだから、問題が解決するはずがない。そしてこのまま施設だけが増えていくのだとしたら、問題の数も増えていくというだけ。
そろそろ考えよう。また勉強したいから。
異動候補の中にKちゃんも入っているのだが、夜勤へ出かける前に『ねえ、Ohzaちゃん。私、異動って言われたら辞めて良い?』と思いつめた表情で言う。そうだよね。今の施設が好きなんだよね。一緒にいっぱい良くして来たよね。色んなことを乗り越えて来た!楽しかったね!
もちろんだよー。辞めても大丈夫。と答えるとソファーの上でニコニコ笑っていた。
で、実は、私も、ちょっとそれを考え始めている。
一人二人三人とお看取りする度に、せめてこの人がご存命のうちは・・・なんて思って来たけれど、後続の職員も沢山育って来ている。大丈夫。
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『エージェント物語』というフランスの長編ドラマを思い出す。つい最近まで観ていたのだけど、人物たちがイキイキとしていて本当に面白かった。登場人物の皆が皆、仕事が、そして、人間が好きなんだなあと引き込まれて行った。
でも、結局はお金の問題と裏切りの最中、この魅力的なエージェントたちの会社は潰れて、物語は終了した。
余りスッキリした終わり方とは言えなかったけれど、何だか、凄く感動したんだよね。
一番大切なモノを売らなかった者たちには、必ず続きの物語があるから。逆にパワーゲームに浮かされるだけの人生は虚しい。そしてどこまで行っても貧しい。
素晴らしい仲間と一緒に働けた時代というのは、とても貴重なもので、多分この先もこの心を温め、足元を照らしてくれるだろう。
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