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「こんな日も、ある?」 ーーおかしな1日。
「こんな日も、ある?」
身近なモノの見方を、ちょっとだけずらして。
「もしも身近なあれが●●だったら…?」という、
日常のなかのふとした妄想をペーパークラフトにしています。
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▍おかしな缶詰
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缶切りで、缶詰をあけようとしたら
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缶詰が、切れました。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしなマーブルチョコ
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おやつに、マーブルチョコを食べようとしたら
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マーブルチョコが、脱皮していました。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしなバターとチーズ
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バターとチーズを使って料理をしようとしたら
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バターがとけて、チーズがとろけてました。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしなパイナップル缶
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パイナップルの缶詰だと思ったら
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螺旋階段でした。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしなコンビーフ缶
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コンビーフ缶を開けようとしたら
![](https://assets.st-note.com/img/1643530831943-VKPwNQIo0Z.jpg?width=1200)
巻き取り鍵から、牛が逃げました。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしなオレオ
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オレオを食べようとしたら
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オセロでした。
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ーーこんな日も、ある?
▍おかしな鮭缶
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鮭缶を食べようとしたら
分裂して、増えていました。
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ーーこんな日も、ある?
「まぁ。こんな日も、ありかもね。」
ーー「おかしな1日」のつくりかた。
すべて、ペーパークラフトで作っています。
① 妄想する。
コンビニやスーパーで日用品を見ながら、「もしも身近なあれが●●だったら…?」と、楽しいことを妄想します。
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② イメージ図を書く。
妄想をラフなイラストにして、作りたいイメージをつかみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531165206-dVR2kyHziS.jpg?width=1200)
③ 測る。
ベースにする缶詰などの商品を購入し、実寸します。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531144974-6JCDzbXldd.jpg?width=1200)
④ 展開図のフレームをつくる。
測定した値をもとに、ベースとなる展開図のフレームを作ります。関数電卓でひたすら手計算してPhotoshopに描いていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531181742-xF8AmMF7QL.jpg?width=1200)
⑤ 商品の外観・中身を撮影する。
展開図にはめ込むためのデジタル画像を準備します。缶詰の上下面や中身など、パーツごとに写真を撮影していきます。
缶詰側面のような曲面は、スキャナの走査線に合わせて缶詰を転がしたりしながらスキャンして、平面の画像におこします。(転がしながらゆがまないよう、定規でレールをつくったり、形状によってあれこれ工夫をしながら2次元化していきます。)
![](https://assets.st-note.com/img/1643531196202-Cd94iagWI5.jpg?width=1200)
⑥ 写真をはめ込む。
⑤で撮影した写真を④のフレームにはめ込んでいきます。⑤で写真に出来なかった部分は、描いたり質感の似た物で代用します。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531210748-JG6mTPntfk.jpg?width=1200)
⑦ 展開図のプリント・組み立て。
出来上がった展開図を写真用紙にプリントして組み立てます。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531222295-FQT8zuet2U.jpg?width=1200)
⑧ 写真におさめる。
おかしな1日の風景を写真におさめることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531228774-Bea26iwnbK.jpg?width=1200)
※ 展開図は以下のマガジンで公開しているので、興味のある方はプリントして組み立ててみてくださいね。
ーー おわりに: 「おかしな1日」をつくるわけ。
![](https://assets.st-note.com/img/1643531102123-XNv0AJboRI.jpg?width=1200)
写真がフィルムからデジタルに完全に移行する頃、はじめてデジタル一眼レフカメラと画像処理ソフトに出会いました。絵を描くのが苦手な私にとって、それは頭の中のイメージをディスプレイ中に再現できる魅力的なものでした。
写真は「真を写す」と書くけれど。絞りやシャッタースピードを変えたり、フィルターを使うだけで、目の前にある現実と違った風景が描き出せる「一眼レフカメラ」。色や大きさ、形状を変えたり、組み合わせたりすることも自在にできる「画像処理ソフト」。ディスプレイの中なら、空想の世界も簡単に描き出せて、何度でもやり直せる。
そんなディスプレイの中にしか存在できないおかしなものたちを、ディスプレイの外に取りだして、もう一度写真におさめることができたら、おかしな「真」を写した、嘘で本物の「写真」にできないか?
そうして、どこでも何度でも再現できる「展開図」をつかって、ディスプレイと現実の間に写真のイメージを行き来させる実験を続けています。
ぷらいまり。
※ このnoteは、これまでに作ったものを、note創作大賞応募用にまとめなおしたものです。
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