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作品と植物の話し

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#デザイン

PlantsCalendarのカードが店頭に並びました。

PlantsCalendarのカードが店頭に並びました。



なにかを続けていくには、自分っていうものを脇に置いたところに、ひとつ強い思いがないとなかなか難しい。

なんでもない日の始まりが、ちょっとだけ穏やかなものになったらいい、ずいぶん前になるけれど、PlantsCalendarをつくり続けた一年は、そんなことを思いました。

植物で彩られた一年366種類の数字たち。
四季の流れを感じられるよう、毎日ひとつずつアトリエ近くの野山で摘んだ草花でつくりま

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時を経て味わい深くなるもの。

時を経て味わい深くなるもの。

時を経て、味わい深く愛着も深くなっていくものがある。無垢材で作られた家具や皮製品、気に入ってる万年筆や植木鉢などなど。

このカレンダーには曜日の表示がない。1年限りではなく、毎年使ってもらえたらという思いがあったから。最初から頭にあったのは、植物標本のようなイメージでした。毎年使っているうちに、色もあせ、黄ばみもでき、ボロボロにもなり、使う人それぞれのカレンダーに変化していく。そんな古びた状態が

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今週の花、そして花が咲くということ。

今週の花、そして花が咲くということ。

今年も白い芍薬が花をひろげ、1週間の始まりに作業場へいけました。窓からの風とともに新しい香りと空気が空間を満たしてくれます。花が咲くということは普通のようで普通ではなくて、毎年のことながら、心に喜びを与え励ましてくれます。花開いたときの晴れやかさといったら。

一日遅れになってしまいますが、昨日はニゲラを使った数字でした。数年前にどこかから運ばれた種から1本の花が咲き、今ではこぼれ種からほんとにた

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ウェブマガジン「haconiwa/箱庭」で植物カレンダーをご紹介いただきました。

ウェブマガジン「haconiwa/箱庭」で植物カレンダーをご紹介いただきました。

女子クリエイターのためのライフスタイルつくりマガジン「haconiwa/箱庭」で、植物カレンダーをご紹介いただきました。

※「箱庭」はウェブクリエイター、デザイナー、編集者などの女子クリエイターの方々が、アート&デザイン/旅/カメラ/雑貨/本/ローカルなど日々気になるモノやコトを発信しているウェブマガジンです。

数字を作り始めてから完成まで1年、紙の日めくりにとりかかってからもうじき1年と、あ

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1年を通して

1年を通して

昨年の8月13日から始めた植物カレンダー。

なんでもない日の始まりがちょっとだけ穏やかなものになったらいいという思いを一つ一つの数字にこめ、四季の流れを感じられるよう 1年をかけてコツコツ作り続けました。

作り始めた当初は、はたして366種類もの数字を作り続けることができるのか、という思いももちろんありましたが、緑が少ない冬には 冬らしい枯れ色の落ち着いた数字が生まれ、春には春の、夏には夏の、

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紙の作品へむけて 3

紙の作品へむけて 3



数字をグレーイッシュブルーの細いラインで囲み、手書き文字を下にそえ、植物標本のようなクラシカルさをもたせたシンプルなデザインです。

鳥と蝶の絵は月に一回づつ どこかにひそんでいます。

植物で形作られた 季節ごとの数字の趣きを楽しむ方が多いと思いますので、以前もお伝えしましたが 毎年使用できるよう曜日の表示は省きました。

紙の作品へむけて 4



サイズは 写真集としても楽しめ、壁に掛けてほどよい大きさのB5サイズです 25.7cm x 18.2cm。(横にあるのが文庫本になります)

9月はお米から始まります。

紙の作品へむけて2

紙の作品へむけて2

月に一回づつ 鳥と蝶をどこかにしのばせます。数字のジャマにならないよう グレーイッシュブルーでさりげなく。冬には蝶は登場させず 鳥を一回登場させる予定です。使う楽しみをより感じていただけるよう 遊びをもたせたかったのです。

鳥と蝶の絵は カレンダー用に鉛筆で描きおろしました。生物学者になったような気分で描きましたよ。