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3つの国籍を取得したら…

カリフォルニアから、こんにちは!
国際結婚して、両親ともに母国でないアメリカで子ども産んで早半年!
今回は友人からよく質問される、子どもの国籍について書きます。


私たちの子どもは、いまのところ日本、ドイツ、そしてアメリカの国籍をもっています。
いまのところと書いたのは、日本は二重国籍を認めていないため、いずれ子ども本人がどの国籍で生きていくか決めるタイミングがくるからです。


将来、自分で決めたいときに選択肢があった方がいいと思い、3つとも取得することにしました。この3つの国籍を取得したときのことを振り返ろうと思います。


まずはアメリカの国籍の取得方法ですが、とってもシンプルです。
アメリカ生まれの子どもは、子どもがアメリカ国内で生まれたのであれば親がどこの国の出身であろうと「アメリカ国籍」をもらうことができます。

子どもが生まれた病院で出生証明書の発行手続きをしてくれ、その後日本でいう役所のようなカウンティオフィスへ行くか郵送を希望すると、出生証明書を発行してもらうことができます。それをもとにソーシャルセキュリティーナンバーやパスポートなどの申請もできるという流れです。

アメリカ生まれならば、アメリカ人というのは移民大国らしい&シンプルな方法だなと思いました。


びっくりしたのはドイツの国籍。
ドイツ国籍は、生まれた場所に関係なく親が(片方でも)ドイツ国籍を持っていれば、子どもも自動的にドイツ国籍を得られるのです。

ドイツ外務省のホームページによると

”ドイツへの出生の届出は義務ではなく、申請の有無は国籍に影響するものではありません。 ドイツ国籍は、両親のうち少なくとも一人がドイツ人であれば出生と同時に得られるものであり、出生届の提出によって得られるものではありません。”

届け出も出してないのに、本当に出生と同時に得られているの?と不思議ではありますが、これからパスポートを申請する際にどのようなプロセスになるか、興味がある方がいたら書いてみたいと思います。

ちなみに、両親が外国人の場合、アメリカのように自動的にではありませんが申請をすると子どもはドイツ国籍がもらえるそうです(アメリカで出会ったドイツで出産したトルコ人の友人が言っていました)。


というわけで、2つの国籍はスムーズに取得できました。
(もはや自動的に取得した…ということになります)


書類や手続きが大変だったのは日本の国籍です。

海外で生まれた子どもが日本の国籍を取得したい場合は、出生から三か月以内に申し込む必要があり、パンデミックの影響で領事館はすべて予約制になってしまったため、結局予約が取れたのは1ヵ月先でした。

さらに、アメリカの出生証明書の原本を日本に送らなければいけないと言われ(返却なし)出生証明書を慌てて追加で取りに行ったり、日本の戸籍謄本に反映されるまでしばらく待たないといけなかったりと時間と労力がかかりました。


時間はかかりましたが、無事に取得することができたのですが、これをきっかけに国籍について改めて考えることになりました。


フランスに住んでいた友人から聞くと、フランスでは条件付きで両親がともに外国人であっても、本人がフランス生まれで5年の間フランスに居住し、国籍を取得するという意思表明をすれば国籍を得ることができるそうです。つまり、フランス社会との密着度が高い外国人(フランス生まれ、フランス育ち)は、希望すれば国籍を得ることができるようになっているというのがとても合理的でいいなと思いました。

日本でも、日本で生まれた、もしくは片親でも日本人ならば、子どもも自動的に日本国籍が取得できるようになったらいいなと思います。
さらにはアメリカのように、日本で生まれたら日本国籍というシンプルな形式にしたり、フランスのように条件付きで希望できるようにすれば、外国籍の両親から生まれた子どもにも少なくとも日本国籍をもつ選択肢ができるので、これから日本の人口も増えるかも…と思いました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も素敵な一日をお過ごしください!


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