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「消費よりも創造の人生に幸あれ」モルディブのローカル島旅②ディフューシー島

モルディブの旅関連の記事とか、ひとつのnoteで集約できるだろう~と甘く見ていた。リゾート島だけだったら、きっとキラキラ写真を残して終わっていただろう。旅前も旅中も旅後も、調べ出したらキリがない。写真を見返していたら、その時の記憶が蘇り、気分はまたモルディブへ。グーグルマップを見ては、また素敵な場所を見つけ、ブックマーク。そうしてようやくたどり着く、次のnoteへ・・・!

今回は、とりわけ影響を受けたDhiffushi島というローカル島の旅のまとめ。誰かに伝えたい言葉に出会ったとき、きっと私たちの「書く」という行為はとてつもないエネルギーに満ち溢れるのだろう。この島自体が、四国の直島のような、アートの島だった。

さて、このDhiffushi島。どうやって行くのか。WiFiはあるのか。程よい数の飲食店やカフェ、アクティビティはあるのか。なにぶん、「オールインクルーシブのリゾート島が便利でオススメですよー!」と行く前に言われたのもあって、その反動からか(笑)とりあえず各ローカル島にある宿(ゲストハウス)をいろいろ見て、その宿があるローカル島に行こうという逆の手段を取った。王道を外れる主義。

いかんせん、リゾート島の宿泊は1泊数万円~数十万円。それに、モルディブ特融の、その島までの交通費もまた数万円かかる。西洋人は、そんなリゾート島に1週間~泊まっていくけれど、予算の問題以上に、「なんだか知的じゃない、創造性がない」リゾート島旅のイメージに、そうではなくてローカル島で人々に出会いたい欲望が勝った。旅行がしたいのではなく、生活がしたいのだ。知的創造性が溢れる、芸術の島で。

実利的な記録を残すと、マレからDhiffushi島までは公共フェリー308番でアクセス可能。この公共フェリーは、1日往復1本のみ。(Male発14:30 Dhiffushi着 17:40/ Dhiffushi発6:30 Male着9:40)そして、途中数か所の島を経由し、所要時間3時間ほどと。料金2ドル。ちなみに、スピードボートも運航されていて、こちらは所要時間40分ほど。料金は確か30ドルほど。

モルディブへの旅の2日前。宿の方から、スピードボート予約にはodiというアプリ予約が必要だと共有があった。さっそくダウンロードし、16時40分ので予約。45分の船旅。そして、IMUGAも登録申請済。ホテルは3泊とっているけれど、2泊にしてあと1泊違うところにしようかな。帰りのフェリーを予約しないと。4月27日朝(・・・で、結局フェリーは予約無しで乗る)

モルディブ到着

ということで、いざ行かんモルディブのローカル島!ちょうど風が強い日に上陸し、その後雨が続いた日だったけれど、それもまた良い思い出!(乾季は一応4月末まで)

各島行きの高速船が出る港

近くに待合室があって、そこにあった限られた充電コンセントでスマホを充電。とりあえずここには弱いWiFiはあって、空港でゲットした無料SIMもなんとかある。高速船の停泊場所があいまいだったので、WhatsAppで確認しながら時間近くになったら周りをうろうろ。

結局、偶然見つけたけれど、あれ、看板も何もないから、普通にいなかったら出港してたよね。うん。

予約してなかったけれど、港に迎えに来てくれた宿の人

途中から雨が降り出し、荒れる海。高速船で良かったけれど、これがフェリーだったら、かなりの難航だった。まぁ、とりあえず無事到着。雨は止み、よく見ると、日本車のバギーで港に迎えに来てくれた宿の人。普段着で、サンダル、サングラスというこのラフさに、「あーーー、ローカル島に来て良かったー」と思う。いや、たぶんリゾート島に来ていても、すごーーーいって感動していたとは思う。でも、その感動って、なんか続かないんよね。なんだろうか、このローカル島の自然体でいられる落ち着きは。

「この雨模様の天候は、たぶん明日も続くと思うよ」と言われ、若干ブルーになっていたけれど、「まぁ、とりあえず夜ごはん何食べる?1泊目は無料でサービスするよ」という次の言葉に、雨の話はすっかり忘れ、一気にハッピー。そして、出て来た食が、シンプルで、かつハーブライスと魚(インドのようなマサラ味ではなく、塩焼き!)という、めっちゃ日本人に合う料理だったー!

モルディブ島は魚で有名だった!マサラ味じゃなくて最高!笑

どんな天候でも、美味しい食事が美味しく食べられて、話す相手がいて、気持ち良い布団で眠りにつくことができたら、きっとそれが至福なんだろう。翌朝、曇り模様ではあったけれど、雨は降ってなかったので島1周ランを実施することに。島1周といっても、2㎞くらいかな。そんなこと思ってたら、実は先に走っている旅人もいた。私は反時計回り、相手は時計回りで周っていたから、まぁ何度も出会う気まずさよ・・・!笑 途中で時計回りしようかと思ったけれど、その頃には8㎞~10㎞走っていたから、疲れ切って朝食へ向かう。

ローカル島散歩

住宅が連なる道路とか小路を歩いていると、さすがイスラム教。街行く女性たちは皆ヴェールに身をつつむ。子どもたちが、珍しそうにこちらを見てくる。そして、輝く海よりも感動するのは、こうした住宅街のカラフルな街並み。人々の営みは、アイデアの宝庫。

各家で個性的な色
白壁にペイントしたかのように木々が無造作に育つ
空家なのか、壁画に時間の経過を感じる
住宅地もあり、そのすぐ近くにホテルも建設
外と内の空間が曖昧な、開放的なレストラン
アイスクリーム屋さん
セイリングファンと大きな窓、そして緑が覆う空間
カフェやバーに、このデザイン最高
白壁に木造ドアはこの島でいくつか見かける
屋根の下にもまた砂場を作る
島のコンビニ
なんでも揃う可愛いお店
島のコンビニの奥にあるアートスペース

「島のコンビニ」で買い物をしていたとき、ふと奥に小さな空間を発見。「奥には何があるんですか?」とお店の方に聞くと、「島のアーティストがそこで絵を描いているよ。今は外に出てると思うけど、もうじきそのアーティストが戻って来ると思う」と。

手作りTシャツや飾り物

少しそのアートスペースにお邪魔していると、そのアーティストらしき方が戻って来た。お店の方が紹介してくれた、若い男性。

「もともとマレ出身で、アーティストとして各島のリゾートホテルでライブペインティングをやっていたけれど、自分はアトリエを持ちたかった。マレは人口過密すぎて、リゾートホテルでは、仕事以外の時間はなかなかリゾートの外には行かせてもらえず、ここに辿り着いた」というその男性。

モルディブのリゾートホテルを転々とする仕事は、ある人から見ると「夢の仕事」のように思われがちだけれど、自分の場所を持つという夢が優った、と。リゾートホテル側からすると、ライブペインティングはやってほしいけれど、常駐されると困る、場所も提供できない、というような・・・。

「私もこういう空間を持つのが夢です!」と言うと、「それなら、ここ一緒に使っていいよ」と笑 いやー、ほんと1ヶ月くらい画家になろうかね。(帰りに空港のお土産屋さんに寄ったとき、ここでその男性の販売する作品と似たようなものが、5倍ほどの価格で販売されていたのには驚愕)

「日本人は、みんなツアーでリゾートホテルに行って、ここには来ない。きっと言語の問題もあるよね。」と言っていた男性の話も一理あるかもしれないけれど、日本では「モルディブ=高級、ハネムーンリゾート、真っ青な海」のイメージが強すぎるのと、日本人が日本から来る場合は、ずっと前から全てきっちりと予定詰めて来るから、なかなか、個人で島の選定とか、交通手段であるスピードボートやフライトの予約とか、ハードル高いだろうなとは思う。それらを事細かに説明してくれているブログはいくつかあるけれど、ある程度、現場で臨機応変に対応していくしかない気もするなぁ~。

それにしても、国境を越えても、結局、素敵だと思う風景と惹かれる人々は変わらないんだろうな〜!「(リゾート島の)消費よりも(ローカル島の)創造の人生に幸あれ」そう自分にも、目の前の景色にも語った。

素敵なデザインの宿とレストラン

海への旅路

ローカル島の散歩も面白いけれど、やはりここは現地発ツアーを!シュノーケリングを!ということで、晴れた日の当日宿の人に聞いたら、ジョインできそうなツアーが。あんまり期待していなかった(笑)けれど、モノは試し。モルディブ来たーーーー!ようやく笑

目的地の島へ

モルディブのかっこいい船操縦士(たぶん60歳くらいのおじいちゃん)の操縦を見ながら「そうだ、船舶操縦士の免許、取ろう!」と思い立ったけれど、『海外には日本の小型船舶操縦士免許の制度に該当する免許制度がほとんどないため、条件(年齢等)を満たしていればライセンスなく操船できる国が多いと思われます』という、「ほんまかいなっ」と思う回答が。

おじいちゃん・・・Do you have the license・・・
いやしかし、あの手捌きは本物で、資格よりも経験により培われた直感と洞察力がすごかった。しかも笑顔が可愛かった。『資格社会』日本で取得しようと思ったら、期間は短いものの13万円ほど実技試験等にかかるのだとか。水上バイクはまた別なんかな?車よりもバイク、全面を窓で覆われたスピードボートよりも、いつでも、どこからでもダイビングやシュノーケリングに飛び込める(笑)こういう小型船?最高!

私は今、モルディブにいる!
めっちゃカラフルなサンゴ礁と魚いたけど、ほとんど動画撮影
ちょっと寂しくなる感じの夕陽と海原も最高
日本からの援助で届いたらしきトラック
帰りのフェリー
Thulusdhdo島

帰りのフェリーは、Thulusdhdo、Huraa、Hinamushiなどのローカル島に停泊しながら、約3時間かけてマレへ戻る。予定より30分早く到着。

Crown Beach Hotel Maldives
Sky Beach Maldives - Dhiffushi
Araamu Holidays & Spa
Dhiffushi Inn
Isla Dhiffushi

お金を使わない人生の楽しみ方を知っている人、そして価値のある賢いお金の使い方を知っている人にとって、モルディブのローカル島はとても面白い場所だと思う。そして、「人生に一度きり」とかじゃなくて、マラソンメンバーのようにダイビングのためだけに週末モルディブに潜りに行っている人々もいるし、ハーフマラソンも毎年開催中!笑 近くのローカル島のカフェも素敵すぎるので次はケララ州のコチ経由でまた戻ってこよう。

創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி