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頭でっかちなだけじゃ、生きてる辞書は作れない【映画:舟を編む】

ほとんどの人に知られていない、南インド在住者向けの小さな図書館があって、もし、そこで専属の図書館員とかになれるのであれば、毎日、来る人もいないけれど、一冊ずつ読んで、紹介していきたい。

「昔はもっと、外に開けていた」

この社会に30年、40年以上住む人々から、5年ほどコロナ禍を経て駐在している方々、そして最近インドに赴任となった、あらゆる人々と話す機会はある。そうはいっても、なかなかそこに就ける人もいない。

人と人を繋げたいのなら、自分が外に出て行かないといけない
人と物語を繋げたいのなら、発信していかないといけない

そんなことを思いながら、1年を過ごし、次の1年でより広く深い「渦」を作っていく。私たちは、「駐在」「赴任」といった、2~3年タームで変わっていくという制約がありながら、それでも、与えられた期限で次に何かを残していくというのはまた、「ロマン」であり「使命」でもある気がする。

小説『舟を編む』は、#仕事小説の中でも傑作であり、大渡海という生きた辞書、言葉の海を渡る舟の制作に生涯をかけた男性と人々と言葉の物語。その映画版を、図書館で見つけて手に取った。

辞書編集部

「右」という言葉を説明してください。
言葉ひとつひとつを突き詰め、こだわり、表現する。
言葉と人への愛を謳う。

言葉に触れる悦び
38年間辞書ひと筋

下宿先の宿

他の人の気持ちがわからないのは当然
わからんないからその人に興味を持つんだろ
わかんないから話しをするんだろ
辞書づくりってのは言葉を使う仕事だろ
頑張って喋んなきゃ

若いうちに一生もんの仕事を見つけたのなら、
あとはずーんと進むだけ

恋の語釈


戦国武将のような恋文。

頭でっかちなだけじゃ、生きてる辞書は作れない

用例採集
大渡海:言葉の海を渡る舟

「感謝」という言葉以上の感謝を表す言葉がないか、
あの世があれば、向こうで「用例採集」するつもりです。

この小説の舞台は、1995年。辞書編集部。小説は2012年出版、本屋大賞1位。舞台である1995年から約30年後の現代。「(紙の)辞書は今の時代に必要なのか?」そんな話ではない気がする。未来を向きながら、歴史を作る。路を作る。限りなく深くて広い、南インドで、最高の環境、舞台は整っていると思うので、あとはずーーーんと前に進むのみ。

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