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ベトナム・カントー在住者がオススメするカントー街中のゲストハウス&ホステル5選

ベトナム・カントーに住み始めて8か月目。ふと、カフェやイベントばかり紹介していて、大好きなゲストハウスやホステルを紹介していなかったことに気づき、今まで知り合っていた人々が運営する宿や新しい場所へメッセージを送り、実際にバイクを走らせて訪れた。

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カントーのゲストハウスやホステルのオーナーたち。皆さんに「会ってくれて、ありがとう!」と伝えると、「いや、こちらこそ、来てくれて、ありがとう!」と返してくれる、とても素敵な人々。ベトナム語、英語、日本語をフルに使った1日だった。

※カントーには、宿泊施設として主に4つのカテゴリーがあって(…という、あくまで私の個人的な認識)、ホテル、リゾートホテル、ホームステイ、ゲストハウス&ホステルに分けられる。メコンデルタ地域でのいわゆる「ホームステイ」は、街の中心部から離れた農村地域、もしくは果樹園にある家の一室の貸し出しが一般的に有名なのだが、街中の「ホームステイ」と名付けられている場所は、今回ホステル&ゲストハウスのカテゴリーとした。(ドミトリールーム(共用部屋)が無い場合もある)ちなみに、この街中の「ホームステイ」にも、オーナーの持ち家の空いている部屋を貸し出しているパターンと、新しく建物を宿用に購入してホームステイと名付けているパターンがある。もはや、カテゴリー分けが曖昧。そして、国によっても概念が異なる。

1. K2 Homestay & Coffee

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2019年5月にオープンしたという鮮やかな黄色の建物入口が目立つK2 homestay & coffee。小さなカフェや路面店も多いXô Viết Nghệ Tính通りに位置する。

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入口を進むと、まずカラフルなカフェ。このカフェスペースは宿泊者でなくても利用可能だ。(あまり知られていないけれど、ゲストハウスやホステルにあるカフェスペースは、一般の方々も利用可能で、必ずWiFiがあり、充電ができ、かつタピオカに群れる若い人々が少なく(笑)、かつ旅行者を対象としていて英語が通じることも多いので結構オススメ)

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奥の階段を上がると、個室とドミトリールームがある。外観からはわからないが、とても奥行きがあって、広い。

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個室の1室。ベッドとシャワールーム。とてもシンプルだけれど、必要なものは全て揃っている。パステルカラーとランタンがまた合う!

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2階にある共用スペースにはブランコ!絵になる。

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お邪魔したときはゲストが滞在中だった、ファミリールームの入り口。

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ここも1階の共用エリアとの吹き抜け。

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6名用のドミトリールーム。これは、奥のベッドになったら、結構圧迫感がある気はするけれど、まぁ、本当に寝るだけの場所として使うのであれば悪くはない。カーテン付きだから、プライバシーは守られる。

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ドミトリールームのゲスト用のシャワーとトイレ。

全体的に、とてもシンプルだけれど落ち着く色合いとデザインで、ここのホステル&ゲストハウスであれば、個室が良いと思った。95%が外国人(ヨーロッパ中心)で、5%が主にベトナム北部からの旅行者とのこと。外国人はBooking.comやAgoda.comで予約する方々が多く、ベトナム人はFacebookページからメッセージや電話で直接予約が多い。

価格帯(1名1泊)
ドミトリールーム:約500円
個室:約1500円(シャワールーム付き)


2. Emerald Boutique Stay
Emerald Boutique Stayはデタム(Đề Thám)通りにあるメインの建物(42 Đường Đề Thám, Tân An, Ninh Kiều)(4部屋)と、2019年12月に新しくオープンした2号館(65 Trần Bình Trọng, An Phú, Ninh Kiều)(5部屋)がある。今回は、メインの建物の部屋が満室だったので、2号館にお邪魔した。

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デタム通りにあるEmerald Boutique Stay。デタム通りは「食通り」と言われる、飲食店が並ぶ通りで観光客にも人気。ベジタリアン料理も多い。街の中心にあるので、街歩きにも便利。

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2号館があるチャン・ビン・チョン(Trần Bình Trọng)通りは、少し住宅街に入った通りで、ローカル感を満喫できる。それでも、中心地までは徒歩10分程と便利。

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2号館には5部屋の個室があり、2階にある2部屋は手洗いが部屋の外(隣)にあり、3階にある2部屋は部屋内、そして4階にある部屋はその2部屋分のスペースを1つの大部屋にしている。

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2階の部屋からのVinpearl Hotelビュー。

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3階にある部屋にはテラス付き。

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各部屋のデザインが異なる。ネオ・クラシック、モダン、ボヘミアン、ヴィンテージ等、泊まる度に部屋を変えてみても面白いかも。

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3階の部屋。パステルカラーが素敵。あと洋服棚ではなく、ラックが部屋内にあるのって結構便利。洋服棚は密封してしまうので、乾きが良くない。(個人的な感想)

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4階(最上階)にある部屋タイプが面白くて、両側の部屋が繋がっている。

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なんだろう、このヴィンテージスタイル?の柄と竹が素敵。

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そして、反対側には、何よりも、この開放的なキッチン!ベトナムで料理することはほぼ無いけれど、ここなら料理作ってホームパーティーを開きたくなる!

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フライパン、使い放題!(※これは装飾らしい)

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・・・と、ちょっと格差を感じる眺望。

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キッチンの隣にある寝室。

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Emerald Boutique Styleの外国人比率は50%で、ドイツ、オーストラリア、マレーシアなどからよく訪れるのだそう。外国人が予約する際は、Booking.com、Airbnb、Agoda.comの利用が多く、ベトナム人の80%はFacbookページからで、その他はLuxstay等で予約。

価格帯(1名1泊)
個室:約2000円


https://g.page/Emerald-Homestay-1?share


3. Queenie House 
常にBooking.comで高い口コミレビューを維持していて、小道を進んだ先にある「隠れ宿」。

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中庭には数多くの花々が咲き誇り、いつでもゲストを迎え入れてくれる。

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フロント。目の前には、ソファーやテーブルもあり、広々としている。

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2階の共用スペース。

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4人部屋。ベトナム人は家族で旅行することも多く、特にベトナム北部からメコンデルタを訪れる人々が利用しているというファミリータイプの部屋。

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屋上にあるテラススペース。風が心地よい。

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ここからもVinpearl Hotelビュー。

Queenie Houseも、ヨーロッパからのゲストが多く、特にドイツ、フランスからの、そしてアジアはマレーシアや韓国、台湾等が多いらしい。タイや日本からのゲストは本当に少ないと言っていた。

価格帯(1名1泊)
個室:約2300円

※現在、Google map上で、小道の追加編集を依頼している。⇒追加済み

4. Cui Coffee & Homestay 
ベトナム語と英語でメッセージを送ると、オーナーのHanhさんから日本語で返事が来るという驚きの宿。実は、ベトナム人に日本語を教えているベトナム人オーナーだった。交通量が多く、目抜き通りでもあるマウ・タン(Mậu Thân)通り沿いにあるものの、少し小道に入った場所なので静か。

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Hanhさんと、最初から、カントーの街中を移動するのは、外国人にとっては不便だ、という話で盛り上がり、xe điện du lịch(カントー街中を移動する際に、一応予約制もしくはグループ利用で使えるミニバス)もあるけれど人数が少ないと割高になってしまうしベトナム語だけなので利用のハードルが高いといいあった。Grabのようにアプリがあるわけでもなく、電話はとにかく言語の問題で利用が難しい。そして、値段も距離や人数によって異なるため、ややこしい。・・・まぁ、そんなことを言いながらもとにかく使ってみないとわからないので、次回、まずは自分が使いたいと思う。

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2階にある宿の紹介ボードは日本語とベトナム語で。

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3階にあるカフェは木をたくさん使ったデザインで落ち着く。

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Hanhさんが、よく日本語学習しているベトナム人生徒を集めて勉強会や読書会(Book connect)、ギター演奏などをしているスペース。最近は、ホームステイ2号店も考えていて、時間が無いのであまりイベント実施できていないとのこと。

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飼い猫のソバちゃん。とても人懐こい。

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ドミトリールーム。手作り感がありながらも、カーテン付きなのでプライバシー重視。

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個室はロフトにマットレスが置かれている。

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個室にあるシャワールーム。

個室とドミトリールームはカフェと同じ階にあり、Booking.comのレビューで「部屋の階層は分けるべき」と書かれていて、確かに宿を選ぶ際はゲスト側もその点も注意したほうが良いと思った。これは、ここのデザインを変える、という物理的なものではなく、ゲストが求める期待値(どれだけオーナーや他のゲストとの交流を求めるのか、も含めて)と宿が提供する価値の一致が何よりも大事だ。

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屋上にある共用エリア。

こちらのゲストは海外、国内50%程度だそうで、ベトナム人はやはりFacebookページから直接連絡が来て、予約の場合は宿泊代金を先に振り込んでもらうそうだ。他、LuxstayやBooking.comを中心に予約を受け付けているそう。時期的には7月から12月頃がゲストが多いとのこと。

「今、ヨーロッパから来ていて、カントー大学で研究生をしている方が1ヶ月程滞在しているけれど、テト休暇は宿を閉めるから、他の場所に泊まってもらう予定」と、はっきりテト休暇は店を閉める場所が多い。外国人からしたら、「一番の稼ぎ時なのに」と思いがちだけれど、「家族が一番」のベトナム人にとっては、これが当たり前なので、ご旅行の際はご注意を。ちなみに、こちらのオーナーにベンチェ省にあるCocohut Homestayというオススメの宿を教えてもらった。私自身はベンチェ省に泊まることがあるのかはわからないけれど、皆さんも行かれた際は是非。

価格帯(1名1泊)
ドミトリー:約600円
個室:約1500円

5. Rị Mọ Homestay 

カフェYen Cofee and Teaとハーブや小物販売のお店Rị Mọ Houseとホームステイ2部屋Rị Mọ Homestayを経営する友人オーナーの素敵な空間。

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手前がカフェで、ハーブティーやコーヒーが頂ける。カフェの2階スペースではハスの華を使ったお茶の試飲体験も可能(要予約)。

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徹底的にエコに拘った友人が生産する手作り商品。ソープやエッセンスオイル、小物入れ等。

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こちらが、貸し出ししているRị Mọ Homestayの部屋。

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AirbnbまたはFacebookで直接メッセージを送って予約受付してもらえる。

個人的に、友人オーナーの考え方が好きで、以前一度「Airbnbの手数料についてどう考えているか?」と聞いたことがある。その背景には、日本で宿を経営している人々から「OTAの手数料を安くしてほしい」といわれることが何度かあったから。で、その時の友人オーナーの答えは「直接予約してもらっても良いけど、Airbnbはゲストもホストも対等な立場でいられる。ゲストが私や部屋にレビューをつけるけれど、私もゲストに対してレビューをつけられる。だから、高いとは思わない。」と。いや、もう全くその通りなのだ。

Yen Coffee and Teaがある場所は、Rị Mọ Homestayから徒歩数分。この付近は、何よりも小路が多く、地元の人々の生活に溶け込めるのでオススメ。

ちなみにRị Mọ House/Rị Mọ Homestayという友人オーナーショップのブランド名は、ベトナム・メコンデルタ地方のslowly、skillfulという意味らしい。

価格帯(1泊1名)
個室:約2500円

今回は、上記5ヵ所を紹介したが、カントー市内にはまだまだCasa Inn Hostel & coffeeといったイベントを多く開催しているゲストハウスや、オーナーの評判が良く、デタム通りやサントイ湖(Hồ Xáng Thối)がすぐ近くにあるQuyen's House、そして白を基調としたデザインが素敵なEte18 Hostel、プライバシーと清潔さ、機能性を兼ね備えたドミトリーがあるAdora Central Park Hostel、ニンキエウ埠頭まで近いホームステイ型のThanh Ha Guesthouse、そしてブティックホテルのようなデザインと利便性を重視したMognolia's Can Thoなど、多くの素敵なホステル&ゲストハウスがある。

私自身は、ある意味「公正な立場で」というか、ゲスト側、オーナー側、どちら側からの意見も理解した上で、書いている。世の中、万人にオススメの宿は無く(当然、高い金払ったら、受けられるサービスも全く異なるし、期待値も高くなる)、今後、いかにカスタマイズしていくか、自分のセンスを理解した上で、自ら選んでいくことがゲストにも求められているし、オーナー側にもゲストを「選ぶ」権利がある。そんな背景を理解した上で、参考にしていただきたい。

以下、関連サイト。とりわけ、韓国、中国、ベトナム、台湾を中心としたエリアのソロトラベラーの動向が面白いのと、ベトナムでの「ホームステイ」の定義が書かれた記事。


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