茨城の片隅から教育を語る

茨城在住の片野靖久と申します。 5年ほど起業家として活動をしてきました。 しかし、子ど…

茨城の片隅から教育を語る

茨城在住の片野靖久と申します。 5年ほど起業家として活動をしてきました。 しかし、子どもの自律を促す専門家として、再び教育現場に復帰します。 これまで培ってきた人生経験、学び、出会いを子どもたちの未来のために。

最近の記事

起業家として生きてきたことは無駄ではなかった!!

私は平成31年3月に24年間務めた教職を辞し、起業家として生きてきました。 現在は「茨城の片隅から教育を語る」という名前になっていますが、 3月までは「オンライン教師サポートTeacher's Bridge公式note」でした。 教師のサポートの他、マインド改善、動画制作などを事業としてきました。 しかし、この春から完全教師復活をすることになりました。 事業を行う上で、商品開発、サイト&チラシ作成、講座設計などをしてきました。 かなりメディア制作には時間をかけました。

    • 体罰はやられる方の利益のために?!

      先日、YouTubeを見ていたら「戸塚ヨットスクール」関連の動画へとつながりました。 私が中学生時代に「戸塚ヨットスクール事件」が起き、世間を騒がせた一件がありました。 後に戸塚氏は収監、服役され、釈放後もヨットスクールの運営を現在も続けています。 Yahoo知恵袋の質問に「なぜ戸塚ヨットスクールは続いているのですか?」という問いに対して「需要があるから・・」との回答・・ そうなんでしょうねとしか言いようがありません。 そこで、戸塚氏関連の動画を何本か見ました。 海原

      • 9月以降の学級をどう経営していくか

        長い夏休みも終わり、いよいよ学校が再開されます。 もうすでに学校が始まっているところもあれば、台風の影響で2日が休校で出鼻をくじかれた人もいるかもしれません。 とはいえ、7月までが、 〇教師と子どもたちとのせめぎあいの中で、「○○先生はここは許してくれて、ここはダメだ」ということを理解する。 〇学級のシステム、授業の取り組みの定着。 ここにエネルギーを集中してきたと思います。 いよいよ9月はこれまで築いてきた土台からステップアップさせていきたいですね。 では、私が9月

        • 好きなことで成長できる喜び

          今年の夏の甲子園。 京都府代表の京都国際高校が見事初優勝しました。 京都国際高校関係の皆様おめでとうございます。 惜しくも準優勝になった東東京代表の関東一高も優勝校に負けず劣らない戦いでした。 今大会は低反発バットの影響もあり、接戦が多く、 手に汗握る試合ばかりで盛り上がりましたね。 そんな舞い上がった甲子園100年の今年、 一方で、あくまでも私感ですが、 今の高校野球が3層に分かれている気がします。 一層は、部員が9人揃うかどうか、 連合チームで戦うチーム。 正直弱

        起業家として生きてきたことは無駄ではなかった!!

          子どもたちの可能性、夢は無限大

          昨日(8月17日)の夏の甲子園3回戦、島根県代表の大社高校と西東京代表早稲田実業の試合、球史に残る名勝負でした。 野球が大好きな私なので、試合自体を語り出したら、このnoteで本当に伝えたい部分にいくのに相当文字数をかけそうなので(汗)、この試合をご覧になってない方に試合の概要を動画で見てください。 試合後のインタビューで、大社高校の石飛監督が涙を流しながら、 「この子たちの可能性、生徒の夢は無限大だ。」 という言葉に、「これぞ教師の仕事の醍醐味だ!!」と感じました。

          子どもたちの可能性、夢は無限大

          戦争単元の学習を行うとしたら・・

          今日は終戦記念日です。 この日を私は、先人たちの犠牲のうえで我々は生きていること。 敗戦によってどん底となった我が国をわずがな年月で復興させた人々たちに感謝し、生きてこうと決意する日です。 一方で、先の大戦から我々が学ぶこと、 時代の流れから、今を生きる時代でも活かされることはあります。 今回は、もし私が戦争の単元を取り扱うとしたらどのような題材で授業を進めるか提案します。 1 学習指導要領では・・ 学習指導要領では以下のように示されています。 (小学校第6学年) イ

          戦争単元の学習を行うとしたら・・

          水泳学習はどこに向かっていけばいいのか?

          8月11日の読売新聞の記事で、水泳学習のことが掲載されました。 日本の学校でプールが設置されているのは約9割で、 この割合は世界的にも充実しています。 (韓国の小学校でもプール設置率は2%だそうです) この背景には、昭和の東京オリンピック開催にさきがけ、 1961年に制定されたスポーツ振興法によるものが大きいそうです。 確かに私が小学校(昭和50年代)には、 自分が通った小中学校にはプールが設置されていて、 7月から夏休み、さらに9月初旬まで水泳学習が行われ、 泳げるの

          水泳学習はどこに向かっていけばいいのか?

          「プロ」と「アマ」の違いとは?!

          最近相撲にハマっているはま風です。 幕内力士にも魅力的な力士は多いのですが、 横綱は照ノ富士一人。 大関は二人。 しかも現在元大関出身が7人。 今回の名古屋場所では横綱照ノ富士が優勝しましたが、 前回は大の里、前々回は尊富士と入門してすぐの力士が優勝する事態。 レベルが低いのか、それとも群雄割拠な状態なのか。 一つ言えるのは、学生出身の力士が多いこと。 初場所時点では幕内力士42名のうち17名が大学出身。 さらに高卒から入門した力士を加えれば半分以上となるでしょう。

          「プロ」と「アマ」の違いとは?!

          長年苦労した性教育の授業に切り込む!!

          私は小学校の教師として一番担任した学年は4年生です。 その4年生の体育の保健の学習で扱うのが、「体の成長」です。 特に女子は初潮が始まる時期でもあり、喫緊の学習となるのですが、 なかなか授業が成り立たなかったのが実情でした・・ ましてや私のような男性教師が女子に向けて話すと、どこか遠慮がちとなりますよね・・ こうした経験ありませんか。 「ちんちん」、「おっぱい」小学生は喜んではしゃぎますよね。 でもそれを「悪ふざけ」と捉えるのか、 なぜ小学生は「ちんちん」や「おっぱい」

          長年苦労した性教育の授業に切り込む!!

          好きなことをとことん極めよう!!

          夏の高校野球の地方予選がたけなわですね。 私は無類の野球好きです。時間があれば高校生からプロ野球までジャンルを問わず観戦します。 しかし、ここ数年は高校野球の観戦の見方を変えています。 理由は、あまりにもレベルの差、 野球環境の差が近年大きくなっていていることです。 1,2回戦だと30点、40点差のゲームなど、ラグビースコアか?!と思うような試合も近年増えています。 一方で、準決勝あたりになるとどこの学校が甲子園に出てもおかしくない状況になります。 少子化、野球人口

          好きなことをとことん極めよう!!

          そろそろ仕掛けるべ!!

          新学期が始まって3か月が経とうとしています。 毎年毎年のことですが、 4月から3か月は学級を耕す時期と位置付けます。 〇3つの「安」の一つ「安心」して教室を過ごせるようにする。 〇自分の考え、思いを浸透させる。 〇とはいえ、子どもは自分の自我をむき出しにしてくる。そこでのせめぎ合い(決して子供に「圧」をかけるのではなく、いい意味でのすり合わせ) こうして、この3か月は神経をすり減らしながら、 進むべき方向性を定めていきます。 しかし、7月になればいよいよ全体へと「仕掛

          そろそろ仕掛けるべ!!

          子どもの「やる気」に火をつけるためには!?

          あなたの教室、授業中の空気はどうですか? ドロ~んとした澱んだ空気が漂っている。 その逆で、にぎやかだけど、ただ騒いでいるだけで、 その間に子供同士でちょかいを出して小さなトラブルが起きて、 その処理で怒ってしまう・・ どちらも、子どもたちの「やる気」がない状態です。 子どもたちの「やる気」を引き出すために、 導入が大切だね! と言いますね。 そのために、奇抜なことを行う・・という先生も少なくないですが、 いつもいつも奇抜な授業ができるわけではありません。 もちろん

          子どもの「やる気」に火をつけるためには!?

          算数に必要な思考とは?!

          私は算数の専門ではありません・・ ただ、現場の実践で感じ続けてきたことを前提に、 算数(数学)に必要な「思考」の手段についてお伝えします。 *コメント大歓迎です!学ばさせてください。 〇変身 単位を変えたり、分数を小数に変えたりするなどして考える。 〇分解 72÷3を、 60÷3、12÷3に分けて考えることなど。 〇鳥の目、虫の目 図形の問題など、図形全体を俯瞰するべきか。一部分にフォーカスするべきかか、最初のフォーカスを決めること。 〇光の当て方 問題解決のために、

          算数に必要な思考とは?!

          「生産性」を上げる教室

          新学期が始まって2か月、 順調に学級経営が進んでいる教室、 ほころびが出始めてきている教室。 あなたの教室はいかがですか。 私が教師の駆け出しの2年間は後者でした・・ トラブルが絶えないクラス。 大声で叱っても、また同じことを繰り返す子どもたちに疲弊しました。 しかし、こうしたほころびが出るクラスというのは、 子どもたちが無意識に、自分のことしか考えない。 自分さえよければいい「消費的」な考えに陥っているからです。 また、仲が良いもの同士が集まるのは、 一見居心地が

          「生産性」を上げる教室

          あなたは、子どもたちにどう好かれたいのか?!

          この問いに対して、「好かれたいに決まっているじゃないか!」 と思われたいのは当然だと思います。 教師対子どもの関係でなくたって、 誰だって人から嫌われるより、好かれる方が良いと思うでしょう。 では、「子どもに好かれるとはどんな状態ですか?」と問われたら、 「面白い」、「明るい」ならば、 そうでない人はダメとなるでしょう。 そうでない人だって好かれています。 また、「子どもたちの目線に立っている」のは半分正解かもしれませんが、 では具体的にどんな状態で、どう目線に立つので

          あなたは、子どもたちにどう好かれたいのか?!

          石丸市政から学ぶこととは?!

          広島県安芸高田市長石丸伸二氏のことを知って1年くらいになります。 中国山地の過疎化が進む典型的な地方都市です。 この石丸市長の市政運営から、教師として学ぶことがありました。 今回の投稿は政治的な評価云々は一切ありません。 石丸市長の市政運営から、 私達教師が学ぶ点についてお伝えします。 結論から言えば・・ 石丸市政は、安芸高田市だけでなく、全国に向けて 問題意識をあぶり出し、それを解決するのは首長ではなく、 住民(国民)そのものだということを問いただした4年間だったの

          石丸市政から学ぶこととは?!