見出し画像

子どもの「やる気」に火をつけるためには!?

あなたの教室、授業中の空気はどうですか?
ドロ~んとした澱んだ空気が漂っている。

その逆で、にぎやかだけど、ただ騒いでいるだけで、
その間に子供同士でちょかいを出して小さなトラブルが起きて、
その処理で怒ってしまう・・

どちらも、子どもたちの「やる気」がない状態です。

子どもたちの「やる気」を引き出すために、
導入が大切だね!
と言いますね。

そのために、奇抜なことを行う・・という先生も少なくないですが、
いつもいつも奇抜な授業ができるわけではありません。

もちろん導入は大切です。
しかし、45分、ないし50分の中で
小さな「仕掛け」が必要です。

今回は、私が日頃から意識している、子どもたちの「やる気」の火をつける小さな「仕掛け」についてお伝えします。

①アイスブレーキングで指を使う、声に出す

体育の授業で準備運動を行うように、他の教科でもアイスブレーキングが必要だと考えます。
これは、悩を学習モードに切り替えるためです。

アイスブレーキングでは、短い時間(3~5分程度)で行います。
その中で、指を使う。
例えば、算数でかけ算九九を言う。
その答えの下1けたの数字を指で出す。
(例えば8×9=72ならば、指を2本出す)

また、音読など短い時間で声に出す。

これをリズミカルに行います。


②短時間でリズミカルに行う

これもアイスブレーキングですが、短時間でリズミカルに行うことが基本です。
かけ算九九や、割り算のプリント(簡単なもの)を1分間でどこまでできるか。
漢字の付け足し(抜けている部分を書き加える)など、
「できそうだ」と感じ、かつ短時間で行うことで子どもたちの集中度が増してきます。


③学習の見通しがもてるようにする

アイスブレーキングが終われば本時の授業に入ります。
その際、「これ知っている」、「これわかるよ」と「できる感」を持たせながら、突然「え!!」と言う意外性の課題を提示します。

当然、子どもたちはとまどいます。

しかし、それはここまでやってきた既習事項できそうだな!
と感じさせます。
(実は、そこまでの問答は導線だということを子どもたちは知りません)

また、この課題をクリアするためには、
〇どんな視点で考えればいいのか
(前回の算数の記事を参考にしてください)
算数に必要な思考とは?!|茨城の片隅から教育を語る (note.com)

〇この課題をクリアすると~ができるようになるという「ゴール」の状態を示すこと
によって、「よしやろう!!」という気持ちを持たせます。

④ここを「意識」すれば、ここを「改善」すれば、レベルアップができる!と助言する。

私は、子ども個々が考えていることをノートに書かせます。
それを「丸説」と称して取り組ませています。

記述から「OK」→「GOOD」→「NICE」→「GREAT」→「WONDERFUL」→「GREAT WONDERFUL」
算数などでは「Perfect Answer」などとノートに評価するなど、記述に差別化を指せます。

子どもたちは「GREAT WONDERFUL」や「Perfect Answer」を目指します。
その際、なぜそのジャッジになったのかという理由と、ここをもう少し掘り下げたらジャッジがアップすると助言します。

そうすると子どもたちは上の評価を目指してさらにブラッシュアップさせます。

中学生の場合はこうした評価はしませんが、
(私の場合専門が社会科なので)
「この資料を読み取ってごらん」
「この事象によって何がもたらせたか」
「この人物は何をして、どう影響を与えたの」
など探究の視点や掘り下げを助言させます。

⑤交流や協働的な学習など、学習形態に「変化」をもたせる

1時間、子どもたちが同じ姿勢になっていませんか。
課題に応じて、個別な学び、ペア、グループでの探究活動。
グループや全体でのシェアなど1時間の授業の中で学習形態に「変化」をもたせましょう。

その中でタブレットなどの電子機器を使う場面をどこに組み込むかなど、
掛け合わせで行ってみましょう。

それでも停滞感を感じたならば・・

それもで1時間の授業の中で、解決できない・・と
停滞感を感じることが起きます。

その際は、解決の視点を改めて提示する。
学習形態を変える。
解決の道筋をある程度まで進ませ、残りの道筋を子どもに託す。
など変えてみてください。

大事なことは、子どもたち自身で問題を「解決」できた!!
という自己効力感を担保させることです。

大人の視点だと、「これくらいは・・」というものでも、
子どもたちは「できた!」という実感をもつことで、
よりやる気が高まっていきますよ!!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?