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自分のことを好きでいられたもん勝ちだもの、この世の中。【ババア上等!大人のおしゃれDO!&DON'T!(地曳いく子・槇村さとる著)】

最近、自分にファンタジーを求めなくなってきたな、と思います。
というか、自分はファンタジーの世界の住人にはなれないのかも、ということがようやく分かってきたのかもしれません。
うーん、違う!
自分の脳内世界という、ファンタジーの中で、私は私の思い描いていたようなアバターではないんだ、ということがようやく分かってきたのだと思います。
(これだ!これこれって思ったけど、より分かりにくくなったような気もします…)

20代前半の頃は、ウエストがぎゅっとしまっていて、ふわっと裾が広がったミニスカートを履いて、ニーハイブーツとの間から絶対領域を見せて、まるで自分がアニメの世界の住人になったような…
自分の似合う服を選ぶ…ではなく、自分の理想の女の子に近づけるような服を選んでいた自覚があります。
頭の中はもうファンタジーだったので、ファンタジーの服を身に纏った私、でいられれば幸せだったのですが、
最近、年を重ねてきてやっと自分が見えるようになった気がします。
なんか、「自分の似合う服」を探すようになりました。
自分の体型、肌色、骨格、とかがやっと見えてきて、私は今までイメージしていたファンタジーの女の子とは違うんだってことをやっと理解できたみたいです。
(私は自分が思っていたよりウエストはきゅっとしていませんでした笑)

「ババア上等!大人のおしゃれDO!&DON'T!」(地曳いく子・槇村さとる著)を読みました。

本書は大人の女性のための、服の着こなし術のあれこれが記載されているのですが、強烈に引き込まされるような記述がありました。

槇村:欲望にもうちょっと忠実に生きたほうがいいと思う。時間ないから(笑)
地曳:そうそう、自分を楽しませてくれない服とか足とか引っ張る服を着ている時間はないんです。
素敵な夏のワンピースを着られるのもあと二十回かもしれない(笑)
(中略)
槇村:そういう風に考えると、今着る服、今着ておかなきゃいけない服は何なのかがわかってくる気がするよね。

「ババア上等!大人のおしゃれDO!&DON'T!」(地曳いく子・槇村さとる著)

「人生は短いんです。好きでもない服は捨ててください。」

「ババア上等!大人のおしゃれDO!&DON'T!」(地曳いく子・槇村さとる著)

そう、最近やたら私も思います。
時間なさすぎじゃないか!って。
人生の残り時間は何時間か誰にも分からないけど、時間は有限なんですよね、まじでやばい、いつ死ぬか分からないのに自分が納得できないことをしたり関わったりするなんて!
なるべくいつだって大好きなものに囲まれてご機嫌でいたい。
(だからご飯食べる時も好きなものは一番最初に食べます、今まで最後に残す派だったけど。最近あんまり量を食べられなくなってきたから最初に食べるのが一番美味しいということにようやく気づきました。)

そして冒頭に私も書いたことですが、自分をちゃんと受け入れること。
勝手な理想と自分を比べて勝手に傷つかないこと。

地曳:そうそう、すっかり大人世代は”己”を見なきゃダメ。オバサンを嫌っているということは、自分を嫌っているということだから。結局、オバサンをすごく嫌っているから、格好いいオバサンになれない。
(中略)
槇村:自分を否定する人は、若かろうが、オバだろうが格好よくない。
私はポスト更年期を超えてまあまあ諦めがついたとき、体に合わせていろいろなことをコンパクトにして毎日楽しく過ごそうって思ったら、すごく幸せになった。体は硬くなってくるけど、頭の中は若い頃よりも柔軟になるみたい。
地曳:うんうん。考え方が柔らかくなった。うまく諦められるようになった。これもありだな、みたいな。結局、若いときは、理想と実際のギャップがあっても目立たなかっただけってことに気づくんです。
(中略)
地曳:ブスい服は捨てる。まず自分を認めて、自分を愛して、傾向と対策を練る。それにはこの本が役立ちます(笑)。

「ババア上等!大人のおしゃれDO!&DON'T!」(地曳いく子・槇村さとる著)

かっこいいなあ〜
この本を読んでいて改めて心から思ったのですが、
若い頃って、自分のことを受け入れたり認めるのが意外と難しくて出来てなくて、
謎の理想のイメージとの乖離具合に落ち込んでいた、傷つきやすかったなあ、と思います。
(あくまで私個人の話になります!)
でも、最近脳内のファンタジー世界ではなく、今、この現実を生きている私自身にフォーカスを当てることによって、やっと、自分のことが見えてきて、イメージとは理想とは違ったけど、自分と違う部分に秀でていたり、魅力的だったりするのかも、と気づきました。
私も自分のことを受け入れる練習を重ねて、格好いい大人の女性になりたいなって思います。
きっと体の変化や(私は完全なる糖分中毒なので人一倍やばいと思うのですが)老化にとまどう日が来るでしょう、そして自分より若い人たちの活躍なども目の当たりにして自分が第一線じゃないみたいな不安もきっと感じるのでしょう。
でも、むしろ、ワクワクもします。
癖がある方が魅力的だもん、可愛いけどめっちゃ尖ってるとか、美しいけどすっごい悪女とか。
だから私は自分の好きなように年を重ねて、自分の好きなように生きてやるぜ!って思います。
自分のことを好きでいられたもん勝ちだもの、この世の中。

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