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竹下通り〜表参道〜キャットストリートの洗礼

JR原宿駅の改札を抜けて、若干年齢層の低い人混みに揉まれながら竹下通りを歩く。大通りに出ると車線に沿って右に曲がり、表参道に出る。カップルや外国人やコスプレイヤーたちと一緒に信号を渡った後、都会的なウィンドウショッピングを楽しむ。キディランドの横を曲がってお洒落なキャットストリートを進む。そのまま渋谷駅を目指して歩く。

『東京という街を浴びるための散歩道→目当ての買い物をするための散歩道→ストレスを発散するための散歩道』
東京へ来てからもうすぐ3年が経とうとしている今、目的は変わりながらも、私は幾度も原宿〜渋谷間を歩いている。この道を通るたびに、私が更新されていく気がする。東京という街に似合うオンナになっていく気がする。
それでもこの街にとって、私はまだまだよそ者だ。だって、竹下通りをロリータを着て歩いてないし、表参道のウィンドウに並ぶステキなバッグを買ったこともないし、キャットストリートを彼氏と腕を組んで歩いてもいない。

東京という街は、探れば探るほど魅力が見つかる。掘れば掘るほどコミュニティが広がる。求めれば求めるほどやりたいコトが溢れてくる。そんなごちゃ混ぜの渦の中、自分の居場所を見つけるために、若者たちは日々漂流している。私はこの感覚が、好きなんだ。ぐるぐる、ふわふわ、漂う感覚。道を歩いていたら、そこら中に真新しい感性が転がってる、華やかな仕掛け絵本のような世界。
原宿〜渋谷間の道を通るたびに、私は自分を確認しているのだ。東京が日常となって鈍った、自分の感覚を取り戻すために。初めてこの道を通った時の気持ちを思い出して、今の位置までの距離を測る。そこから得る感触は、私がこの街にとってよそ者であるからこそ、感じられるものなのかもしれない。

この街だからできること、そのために必要なものを準備して、若さの特権を持って、『楽しい』を充実させたい。20代を遊び尽くすのが、私の目標だ。
今度原宿駅の改札を抜けたら、どんな世界が広がっているのだろう。

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