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【3分で学べる偉人の名言】 「子どもに悪いレッテルを貼るな!」ということを教えてくれる手塚治虫の名言

「ダメな子」とか、「わるい子」なんて子どもは、ひとりだっていないのです。
もし、そんなレッテルのついた子どもがいるとしたら、それはもう、その子たちをそんなふうに見ることしかできない大人たちの精神が貧しいのだ。

手塚治虫

本日は「漫画の神様」として知られる、手塚治虫さんの言葉を紹介したい。

手塚さんといえば誰もが知っている「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」、「ジャングル大帝」などを書かれた作者である。

ちなみにではあるが、我が家には手塚さんが描かれた「ブッダ」が全巻そろっており、私と娘が好んで読んでいる。

※娘はここから「聖☆お兄さん」という漫画にハマった。

医学部を卒業して医師免許も取得されており、その時の知識が「ブラックジャック」という漫画に色濃く反映されてるのは有名な話だ。

そんな手塚さんだが、自身の戦争経験から「二度と戦争を起こしてはならない」という気持ちを常に抱きながら、作品を通して子どもたちに戦争の恐ろしさや愚かさを伝え、「生命の尊厳」をテーマの一つとして物語を生み出してきたそうだ。

父は戦争にとられるし、勉強はできず、腹をすかせ、大勢の友人を失いました。空襲に襲われて周囲が火と死体の山となったとき、絶望して、もう世界は終末だと思ったものです。だから戦争の終わった日、空襲の心配がなくなって、いっせいに町の灯(ひ)がパッとついたとき、私は思わずバンザイをし、涙をこぼしました。これは事実です。心の底からうれしかった。平和の幸福を満喫し、生きていてよかったと思いました。
                       

Wikipediaより引用)

手塚さんは「子ども」のことを「未来人」と呼び、これからの未来を生きる子ども達に「生きることの喜び」や「生命の尊厳」を感じてもらうことで、二度と戦争を起こさないような人間に育ってもらいたいと願っていたそうだ。

本日の名言は、そんな平和な未来を「子ども」達に託した手塚さんらしい言葉だと思う。

一度社会に出ると、勉強やスポーツなどあるゆる面において、何かと比較されることになる。

兄弟がいる場合は家庭内においても比較されることになる。

大人になってもこの構造は変わらず、「出世競争」という言葉があるくらい人生を通して誰かと比較され続ける。

大人が線引きした「画一的で偏ったものさし」で人間を見た場合、平均値と比較して劣っている人に対して「ダメな子」とか「できないやつ」という判断が下される。

まるでそれがその人の「人間性の全て」であるかのように、その人が生きるコミュニティの中ではその「ダメな認識」が共有され、大変生きづらくなってしまうのである。

かの大天才「アインシュタイン」も数学以外の教科はからっきし出来なかったので、受験にも失敗している。

※アインシュタインの場合は受験での数学の点数が最高ランクだったため、彼に特別な才能を感じた校長によって特別に翌年度に入学資格を与えられた。

本日の名言からは、「人は一つのものさしで測れるほど、単純な生き物ではない」ことや、「一つのものさしで測ってしまうと大事なものを見落とす危険性」を感じさせてくれる。

良い教師や良い監督に出会うと、急に才能が開花するといった話は沢山ある。

また、良い環境や良い上司に出会うことで、自分でも気づかなかった自分の強みを活かせることに繋がることも多い。

私も3人の子どもを持つ親として、常に自分の中の“常識”や“当たり前”という「ものさし」で子どもを見ないよう心がけているものの、やはり無意識のうちに子ども達同士で比較してしまったり、過去の自分と比較してしまったりしていることがある。

一度染み付いた考え方や習慣は、意識していても変えることは容易ではない。

なので、せめてこういった名言や読書などを通して、自分の中の“常識”や“当たり前”のデータベースを大きくし、比較する対象範囲を広くしていくことで自分や子ども達を俯瞰して見ることのできる人間になりたいと考えている。

そうして私の3人の子ども達がそれぞれ、面白い人生を歩んでくれることを期待している。

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