ぴよふ
プログラマが気を付けることの1つは条件式に記述するときの演算子ですよね。&& じゃなくて || って書いてしまった。とか <= にすべきところを < だけにしちゃったとか。 法律の条文にも私がぶち当たった演算子があります。それが"または"です。 "または" って本当にORですか?何言ってんだ?当たり前やろ!と思うかもしれません。 結論から言うと法律の"または"(又は) はあなたが想像する"OR"じゃないんです… 私は最初のころよくわかっていませんでした。先生に聞いても質問の
令和元年度の行政書士試験に合格していました。(210点/300点) そこで当日どんな感じで解いたか備忘録残します。(その1と2に分割しましたがそれでも長いです。) ※試験問題が手元に無いと意味不明な記載になってます。 大分フィーリングで解いてる部分もあるのでやはり正確な知識を中心に 仕入れるのが王道だと思います。反省… 過去問回すだけでは足りないとか二択まで絞れるけど…という意見を見たので以前公開していた記事を再編集しました。行政書士試験や司法書士試験でもそうだったのです
専門用語の読み方/使い方を覚える私が最初に法律の勉強を始めたときにその分野特有の用語に 何度も出会いました。私が講座を受けたときの講師の先生は その用語の特別な読み方も合わせて教えてくださいました。 ということで特に印象に残ったものを備忘録としてまとめます。 対比したいのでコンピュータ関連も少し書きます。 コンピュータ関連プログラマ -- 私はいまだに末尾に"ー"を入れない派です。 TCP/IP (テーシーピーアイピー) -- 新人のときに洗礼を受けた言葉 DB(デービ
プログラミングにおける条件一般的に条件って言葉を使ってますが、意図的に接頭辞をつける場合がありますよね。継続条件とか脱出条件とか 今回はそういう○○条件という話です。分野が違うと条件に対する意識も違うんだなあと感じた部分です。 ループ処理に対しての条件 言語によってループ処理の記述方法は異なるとは思いますが、 一般的にfor系やwhile系があると思います。 ループ処理にはそのループ処理を継続する処理を書く必要があります。 (意図的な無限ループとかにしない限り) 継続条件と
今日は雑記を書きます宣言書きます! 索引がない!法律が分かってる人が分かってない人向けに作ってるからなのか 私が勉強した中で初期のころ辛かったのはテキストに索引が全く無いか あっても自分の知りたいものがなかなかないことでした。 ガチの初心者は本当に些細なことでつまずくなので後ろにある余白にオレオレ索引を作って勉強しました。 これは本当に効果があって、予備校の言う基礎事項以前の用語が分かってない自分には必要な作業だったと思います。 分厚い六法で迷子になる今では電子書籍で六
不具合に修正はつきもの、判例もつきものソフトウェア開発をしていれば故障(不具合、バグ)はつきものです。 そのたびに胃が痛い思いをしつつ夜遅くまで対応したりするトラウマ話は 下手なホラーより恐ろしいものです。 法律の勉強をしていく中で判例というものの勉強をすることになるのですが 私の理解では、判例とは修正パッチである。ということです。 判例という名の修正パッチ判例がある。 ということはかつて争った(裁判した)人たちがいる。ということです。 Aという条件のときBになる。というよ
変数名に悩むプログラマと悩まない法律変数名をつけるときに悩む人は多いはずです。私もそうです。 noteには変数名や関数名(メソッド名)などの名づけのノウハウの記事や 便利なサイトもありますね。でも今回は法律の条文でも似た話があるというお話です。 新人のころにやってしまいがちなやつint num;//あれこれ処理がある//開発期間がすごく長くなった//ある日現れる第二の変数int num2; 関数名(メソッド名)とかでもそうですけど最初のころは適当な命名でやってしまい、後か
配列と添え字たいていのプログラミング言語には配列というものがあります。 //Cint hogeArray[10];char piyoStr[3][10];//javaint hogeNum[] = new int[10];String hogeNames[] = { "foo", "bar" }; 配列の各要素にアクセスするときに指定するものが添え字です。 法律にも添え字に似た概念があります。それは"項"です。 条文構造 - 条と項以前の記事で書いた条文に再登
前提としての優先順位あなたがプログラミングをたしなむならまずどの言語においても 演算子の優先順位の規定があったはずです。 ここで一番重要なのは単項演算子である!(否定)の優先順位は大抵の言語で &&(論理積)や||(論理和)より高く設定されていることです。 見えない()を明示的に書くか書かないかだからこそ、わかってて言語デフォルトの優先順位を使っているのか。それとも知らずに書いているのか。を区別するためにほとんどの場合において 明示的に()を書くことで優先順位をはっきりしな
民法序盤最大の壁現る当時私は予備校に通学して勉強していました。ネットで受講タイプでは私の性格上、絶対にサボっちゃうと判断したからです。なので講義後に講師の先生に質問しにいける環境だったのですが、勉強生活序盤に質問の意図が伝わらない場面に出くわすことになります。 すれ違いな質問私は下記の条文が講義で説明された後にある質問をしに行きました。 これは私が誤った解釈に陥ったためでした。 第167条 (債権等の消滅時効) 1. 債権は、十年間行使しないときは、消滅する。 2. 債権
"及び" と "並びに"法律上のANDは一般に"及び"と"並びに"が使われるようです。 "かつ"は使われないみたいですね。文化なんでしょうか。 AND条件をやたら聞いてくる司法書士試験の過去問を解いていると頻繁にこの手の"AND条件系"が出てきます。決まって効力発生タイミングはいつですか?と聞いてくるのです。 どう考えてもANDを含む条件式が真になったときじゃないの?ひっかけなのかな?という感想なのですが… とにかく好きみたいです。不思議です。 事例1 - 農地の売買以前
条文上ORを表現したいときどうするのか前回で条文の"または"は基本的にXORで解釈OKということを記載しました。 そこで次に出てくる疑問がじゃあ純粋にORを表現したいときにどうするの? ということです。結論から言うと 各号 を使う。です。 各号とは予備校では最初に条文構造がどうなってるか教えてくれます。 ルートに相当するのが条、次に項、次に号…という具合になっています。 最後に出てきた号を列挙していくとそれらは"OR"の関係になる。という理解をしました。これだけだと何言って
法律を勉強し始めたときに大変だったのは 法律家の人たちの文化というかバックボーンからくる言葉遣いでした。 とにかくそれに食らいつくのに最初の一か月は苦労しました。 "要件"という言葉要件という言葉について皆さんはどういった意味をイメージしますか? 奇しくもWikipediaで調べるとなんと用例にITと法律が出てくるんですよ。 私はIT側の言葉で理解してるので、法律上に要件という言葉が違う意味であるんだなあ!という驚きがありました。こういう驚きって自分が普段まったく接してな
タイトルでもうネタが終わった感がありますが、私の出発点となったことなのでちょっとお付き合いください。 あるTED動画との出会いある日、家でおもしろいネタはないかなとネットサーフィンをしていたところ"法律は英語でcodeでありプログラミングのコードと同じcodeなんですよ。" という趣旨のページを見たのです。 当時の私は「へー、lawって訳はしってたけどそういう訳もあるのか。」という程度でした。 そこでもうちょっと調べてたら下記のTEDの動画を発見して視聴しました。 この動
自己紹介はじめまして ぴよふ といいます。 現在は地方在住でプログラマ歴としては10年です。 思うところがあって他の業界の勉強をしていたところ司法書士試験を通じて 法律の勉強にハマってしまいました。 (一般的な説明だと登記という仕組みの専門家です。今年の試験は受験済みで今は結果待ちです。) 勉強を始めた動機なんでプログラマが法律を勉強しだしたんだ?と思うかもしれませんが、 私もそう思います。 仕事の関係上関東に住んでいたころ、知り合いに司法書士の方がいたのでそれ経由で民法や