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【本要約】科学的根拠に基づく最高の勉強法【マネして苦手克服】

皆様、お久しぶりです。

英知 契(えいち けい)です。

最近色々あって、またしても長期間noteを放置しちゃっていました。💦

気づけば1ヶ月ぶりの記事ですが、ブランクを感じさせないように頑張って記事書いてみました!

さて、今回は「本要約」です。


突然ですが、ここで画面の前の皆さんに質問です。



皆さん「勉強」は得意ですか?




ここで「YES」と答えられる人は大変素晴らしいですが、中々ここで「YES」と答えられない人も多いはずです。

かくいう私も、小学時代後半〜中学時代は勉強が大の苦手で、特に英語と数学にはイヤという程苦しめられてきました。(今の職場で英語と数学をフル活用しているのが信じられないくらいです。人間って変わるんだなぁ)

まあ、これは単に私が全く勉強していなかった(ノー勉)せいなのですが。

そこで、昔の私や多くの皆さんのように、先ほどの問いに「NO」と答えた方必読の書がありましたので、今回はこちらを紹介してみようと思います。

それがこちらの

科学的根拠に基づく最高の勉強法 

という本です。

こちらの本は、アメリカ合衆国で内科専門医・感染症専門医としてご活躍されている安川康介さんが書かれた本で、ご自身の経験を交えながら科学的根拠(エビデンス)も複数織り交ぜられており、「学び」に対する気づきが沢山得られる本なのではないか、と思います。

ちなみに、過去2回の本要約では「要約」のレベルを超えてかなりダラダラ本文を書いちゃっていたのですが、今回はこちらの本に書いてある「最高の勉強法」を実践しながらサクッと書いてみました。(何を実践したのかは「おわりに」を読んでみてください!)

それでは、お楽しみください。

こんな人にオススメ!
・受験、資格試験が控えている人
・最近成績が下がってきている人
・仕事で新しいスキルの習得が求められている人
・暗記系が苦手な人
・勉強方法を見直したい人



1.科学的に効果が高くない勉強法

まずは、反面教師として「科学的に効果が高くない勉強法」を見ていきましょう。

ざっくりいうと、

・何度も繰り返し読む
・マーカーで参考書に線を引きまくる
・書き写す(エンジニアの写経、語学は別として)

本書「科学的に効果が高くない勉強法」

以上の勉強法が「科学的に効果が高くない勉強法」みたいです。

もう日本の学校教育の「ド定番」の勉強法ですよね。まさかのまとめてスリーアウト。

もちろん、全く無駄な時間に終わることはないと思いますが、本書ではこれらの勉強法では「わかった」ではなく「分かったふり」「理解した気になる」という感覚に陥ることが多く、これを「流暢性の錯覚」というらしいです。(ここで太字の「流暢性の錯覚」という言葉にマーカー引いちゃっても「分かったふり」止まりになっちゃう、っていうことですね)

裏を返せば、以下で紹介する勉強法では、この「流暢性の錯覚」、いわば「分かったふり」になることをいかに打破していくかにフォーカスしている、ということになります。


2.科学的に効果が高い勉強法

お待たせしました。ここからが本題。

皆さんが実践するべき、「科学的に効果が高い勉強法」について触れていきます。

まずは、アクティブリコール

いきなりの横文字、カタカナ言葉で何やねん、と思われている方も多いと思いますが、簡単に言うと「学んだことを積極的に思い出す」ことです。

具体的な方法としては、

・ひたすらアウトプットする

・完璧じゃなくてもいいので、新しく学んだこと・覚えたいことを紙に書きまくる

・何も書かれていない紙に自分が今持っている知識のみで頑張ってアウトプットする「白紙勉強法」

・誰かに教えるイメージで、ブツブツ唱えながらアウトプットすることで得られる「プロテジェ効果」

・アウトプットがひと段落したら、必ず教科書・参考書を見返して抜け漏れをチェックする「フィードバック」(裏を返すと、この段階まで参考書を煮返す必要はない)

本書「科学的に効果が高い勉強法」より

以上の方法になります。

とにかく、アウトプット重視の勉強法に改造していくと、知識の定着率が高くなるようです。

また、アクティブリコールと合わせて使うと効果100倍になるのが、分散学習という勉強法です。

皆さん、夏休みの宿題を最後まで溜めてしまって夏休み最終日に慌てて全部の課題を終わらせた思い出や、テスト前まで全く勉強せずにテスト前日夜に一夜漬けで知識を詰め込んだ経験がある方が多いかと思います(かくいう私もその一人です。)

これらの学習方法は「集中学習」というのですが、早い話その逆をやればいい、ということです。

例えば、英語を勉強しているとして、同じ2時間勉強するにしても1日2時間勉強するよりも、2日で1時間ずつ勉強する方が遥かに成績が良くなる傾向があります。

そして、分散学習の効果は日にちを開ければ開けるほど効果が高まるらしく、1回目は2日後、2回目は5日後、といった感覚で復習を繰り返していくと本人も気づかないくらいに知識の定着が捗ります。


また、精緻的質問(せいちてきしつもん)インターリービングも効果的な勉強法として紹介されています。

精緻的質問は、簡単に言うと学んだことに対して「どうしてそうなっているの?」という質問(英語で言うとHowの質問)を自分にぶつける、と言うことです

例えば、数学の2次関数を勉強していて「どうして1次関数は直線なのに、2次関数は曲線になるの?」という疑問を持ったとします。この疑問がすでに「精緻的質問」なのですが、大体の場合は「y=ax2」で式を書いたらそうなるの!止まりで終わってしまうことが多いと思います。(まあ、問題が解ければいいですからね)

しかし、ここで持った精緻的質問をそのままにせず、1次関数と比べてみよう、3次関数だったらどうなるのだろう?といったように次のアクションに繋げていくと、能動的な学びの連鎖が広がっていきます。

インターリービングは、分散学習の一種なのですが、学習する科目or単元を2~3つ指定して、間隔を空けて交互に勉強していく方法です。

基本情報技術者試験の勉強で例えると、「1時間ネットワークの勉強をしたので次の1時間はアルゴリズムの勉強をしよう、その後もう1時間ネットワークの勉強をしよう」といった具合に勉強を進めていくと、記憶力も応用力も高くなる、と言う寸法です。

また、私も過去の「合格体験記」でも書いたのですが、一度模試を解いてから苦手分野をバラバラに対策、勉強していく方法もインターリービングや分散学習の応用になっているので非常にオススメです。


3.覚えにくいものを覚える古代からの古代からの記憶術

続いては、記憶術、難解な分野を暗記する方法についてです。

学生の皆さんだと、日本史や世界史、化学や生物といった分野で特に有効な勉強方法だと思います。

簡単に言うと、社会の授業で年表を覚えるときに「794(鳴くよ)ウグイス平安京」みたいな語呂合わせで覚えた方が多いと思うのですが、今から解説する勉強法は、まさしくそれです。

本書では「ストーリー法」と言うのですが、ただ単純に語呂合わせするだけじゃなくて、そこにインパクトとストーリー性を持たせると、さらなる記憶の定着につながるといったものです。

実は、この勉強法は私が学生時代からやっていたもので、お陰様で日本史、世界史、化学、生物はかなりの得意科目でした。

今でも覚えているもので言うと、社会科の歴史で日清戦争の三国干渉について学んだときに作ったストーリーで、

「日清カップヌードル(日清戦争の戦後)を食べていると、道路(ドイツ・ロシア)でリャオトンさん(遼東半島)がフラダンス(フランス)している」

といったものです。もう、わけがわかんないですよね。笑笑

ただ、この「わけの分からなさ」「でんぢゃらすじーさんやボーボボのようなぶっ飛んだ世界観」がかなり重要で、インパクトがあるので自然と頭に入ってしまうのです。

そして、先ほどの文章を覚えていると、「三国干渉で日本に干渉した3つの国と、干渉に関わった地域を答えなさい」といった問題で、道路だからドイツとロシアで、フラダンスしてたからフランス。あと、フラダンスしてたあのおっさんはリャオトンさんだったから遼東半島やな。といった感じでスラリと回答できてしまう訳です。


4.勉強にまつわる心、体、環境の整え方

最後は、勉強法というよりも、勉強するにあたってのコンディションの整え方について触れられています。

まず、何より「自己効力感」を高めることが大切です。
自己効力感は、自分で解ける問題を増やしてみたり、まずは簡単な問題から解き始めてみて、「あ、自分って意外に苦手な英語でも問題が解けるんだな」といった感覚を掴んでみる、といったことでつけることができます

また、自分の学習の進み具合、進捗を日記なり勉強手帳なりに書き記してみるのもGoodです。

そして、知識をインプットするときは、思い切って場所を変えてしまうのもありです。

普段、ずっと家で勉強しているのなら日曜の昼くらいはスタバで勉強してみる、夕方は図書館で勉強してみる、といった具合に。

そうすると、「覚えた知識」と「覚えた場所」が結びついて意外な定着率が期待できます

また、勉強中はスマホを機内モードor電源を切って、自分の手の届かないところに置いておくのもGoodです。

ただし、スマホを使ってできる勉強法として、「Anki」という分散学習アプリがあるのでそちらを活用してみるのも良いでしょう。(筆者も今度使ってみます)

そして何より、睡眠と運動、食事は適度にとったほうが良いです。

これは言わずもがな、っていう感じですね。


おわりに

さて、久々の本要約でしたが、いかがだったでしょうか。

実は、最初でも触れたように今回の記事は本書で紹介されていた勉強法をフル活用して執筆しました。

そう。アクティブリコールと分散学習です

今まではガッツリ本文を読みながら要約を書いていたのですが、一旦本を手元に置いてみて、自分の知識を頼りに本要約を書いているとかなりスッキリと執筆できたような気がします。

最近は、仕事の方でも求められる知識が飛躍的にレベルアップしているので、今回の勉強法を活かして「シゴデキ人間」になりたいです。

この記事を読んで「面白かった」「タメになった」という方、また「一緒にシゴデキ人間(仕事ができる人間)になりたい」という方いらっしゃいましたら「スキ」お願いします。🙇

それでは、また!
Happy learning!






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