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メンバー育成はつらい?プロジェクトのUX改善!

こんにちは。PIVOT R&Dの栗林です。あけましておめでとうございます。

あっというまに新年を迎えてしまいました。1年の感覚が年々短くなっていくのは、今までの人生の長さの何割を占めてるか?という話なので、年を重ねるほど短く感じるのは割と自然なことなんだそうです。
確かに子どもの頃は1年がもっと長く感じられていましたね。

来期に向けて、引継ぎを見据えたメンバーの育成を考えている方も多いのではないでしょうか。今回は、プロジェクトにおける「メンバー育成」について考えてみたいと思います。

「教育」の優先度は上げられない?

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忙しいプロジェクトほど、後任を育てる時間などない、ということが往々にしてあるのではないでしょうか。自分のTODOが多すぎて、それにさらに「教育」というタスクを追加するなんてそんな時間ない!という状況です。

誰かを教育するとなると、
・資料の作成
・講義の時間確保
・任せた仕事のチェック、レビュー、フォローアップ

などが増えます。

それならば自分でやったほうがよほど早いというのは否定できない事実です。

しかしその状態が続けば、「自分にしかできない仕事」がどんどん増えていきます。新規案件をやりたいのに、保守案件のみで手一杯だったり、新しい仕事をやっているが別途「自分にしかできない」保守作業が発生した時は残業して対応する、なんていうことも多いのではないでしょうか。

誰かを育成することは目先のタスクが増えることなので、稼働の高い人ほどできないという負のスパイラルが発生します。

「教える」ってなんだろう?

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ここで、教育の「タスク内容」を見てみましょう。

①教える側が資料をつくる ⇒ 教えられる側はひたすら読む。
②教える側が講義をする ⇒ 教えられる側はひたすら聞く。
③教えたとおりにできるよう、仕事をさせる ⇒ 教えられる側は、聞いた通りにやってみる。

こうだとすると、両者にとってあまりおもしろい作業ではありませんね。これが締切付きの引継ぎともなると、短期間でギュッとインプットして、③の時間はほとんど取れないこともざらにあると思います。

しかし、「教える」という行為は、本来両者にとって大きな成長のチャンスになりうるものです。誰かに教えることで、改めて自分の中で整理がついたり、新しい発見や改善点をみつけたということも多々あるはずです。

教えられる側も、ただ他人がやっていることを繰り返すよりも、そこに自分なりの工夫を加えてもっと良くすることで、初めて喜びが生まれるのではないでしょうか。それによって品質や効率が上がるからこそ、プロジェクトにとっても新メンバーの育成は投資する価値のあるタスクになると思います。

教育にインプットは欠かせませんが、インプットの完了をゴールにしてしまうと、それはただの苦行になってしまいます。

インプットをもとに、同じことができるようになったら80点。
それ以上のことができるようになったら100点!と考えてみたらどうでしょう?そうすると、教育のやりかたにもお互いの個性が出て、「育成」が面倒なタスクからクリエイティブな活動へと昇華していくのではないでしょうか。

「メンバーの育成」というプロジェクトのタスクも、教える側・教えられる側という登場人物の体験を向上させようと考えるだけで、プロジェクト内の「育成」「教育」にまつわる負のイメージがだいぶ変わってくるように思います。

「UX」が得意な会社であればこそ、日常タスクの中に潜むさまざまな体験を、プロジェクトを通して向上させていくことができるはず!
…これは私自身も肝に銘じたいと思います。




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