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ねえ、今ごきげん?ペットの幸福度を上げるペットテックとは

こんにちは、ディレクターの鶴澤です。皆さん、ペットは飼っていますか?私の実家にはハチワレ猫がいますが、猫とは会話ができないので、今何が欲しいのか、体調は万全なのかを知ることができず、もどかしい思いをすることが多いです。

家族の一員でもあるペットの健康状態はとても気になりますよね。そんなもどかしさをデータとテクノロジーの力により解消し、ペットの健康と幸福度を上げることができるかもしれません。
今回は近年注目されている、ペットテックについてご紹介します。

弊社PIVOTのマスコット的存在 ニキとテオ
(弊社代表の愛犬です)

コロナ禍で増加するペット

2019年と比較し、2020年に犬や猫を飼い始めた人数は増加しました。過去5年間で、伸び率・飼育頭数ともに最も多く、コロナにより外出を控える中、ペットを飼い始める人が増えていると推測されます。(一般社団法人ペットフード協会調べ

Web会議中にカメラの向こうでペットが通り過ぎる、鳴き声がすることも多く(…癒される!!)「リモートワークになり飼い始めた」という話も耳にすることが多いです。
以下の表は、一般社団法人ペットフード協会による調査をもとにした犬と猫の新規飼育者数推移です。

犬の新規飼育者数推移
猫の新規飼育者数推移

出典:一般社団法人ペットフード協会 令和2年全国犬猫飼育実態調査

ペット関連ニュースへの注目も高く、猫の腎臓病治療薬開発が資金難でストップされた情報が出ると、わずか2週間余りで約1万2000件の寄付が集まり、総額は約1億4600万円に達したというニュースが記憶に新しいです。寄付金額が、ネコの「にゃん」と数字の「2(に)」にちなみ「2222円」という数字が多かったのも猫愛を感じます。

ペットテックとは?

ペットテック(PetTech)とは、ペットとTechnology(技術)を組み合わせた造語で、IT技術を活用したペット飼育者を支援する商品やサービスの総称です。

ペットテック市場は急成長中で、2019年に発表されたレポートによると、2018年度の国内ペットテック市場規模は7億4,000万円、2023年には50億円規模まで成長すると予測されています。
出典:矢野経済研究所 国内ペットテック市場規模調査 2019年11月

ペット大国アメリカのペットテック市場は2020年に55億米ドルを超え、2027年には200億ドルに成長すると予測されています。(Global Market Insights,May 2021
全米家電協会(CTA)の調査によると、ペット飼い主の46%がアプリを使用して、健康情報を獣医に提供しているとのこと。

ペットテックには、留守時に見守る監視カメラ、体調を管理するペット版ヘルステック、いなくなっても居場所がわかるGPS付首輪、気持ちがわかる翻訳デバイス、一緒に遊ぶスマートトイ、排泄物を処理できるドローン...など様々なものがありますが、今回の記事では印象に残った3つのサービスを紹介します。

保護犬猫のマッチングサイト「OMUSUBI」 

OMUSUBIhttps://omusubi-pet.com/ 
「OMUSUBI」は、保護犬・保護猫を飼育したいユーザーと里親を探している保護犬・保護猫のマッチングサイトです。
OMUSUBI事務局の審査を通過した保護団体のみ里親募集の掲載が可能となっており、全国200団体以上が登録されています。

ライフスタイルや好みなどを入力する相性診断ツールを使って保護犬猫を探すことができるのが特徴です。
ITの活用や導入に行き届かない保護団体でもOMUSUBIによって飼育放棄につながるようなミスマッチを防ぎ、相性の良い家族とのマッチングが可能になります。

運営会社のPETOKOTO社は、マッチングサイトのほかに犬や猫と暮らす飼い主向けペットライフメディア「PETOKOTO」の運営や、愛犬に関する質問に答えて最適なドックフードを買えるサービスも行っており、ペットとのトータルライフサービスを提供しています。

猫の不調を早期発見!スマートトイレ「Toletta(トレッタ)」

Tolettahttps://jp.tolettacat.com/
猫用スマートトイレ「Toletta(トレッタ)」は、猫がトイレに入る度にセンサーにより感知し、体重、尿量、尿回数、滞在時間、入室回数、経過時間の6つの健康指標を記録し、アプリで管理することができます。

更には、獣医師と共同開発したアルゴリズムにより、体調の変化を感知した場合はスマホアプリに通知がくるという独自システムも。
猫は腎臓疾患にかかりやすいため、毎日の排尿をチェックすることで猫の体調の変化に気づくきっかけとなり、病気の早期発見が可能となります。

猫と会話ができる「にゃんトーク」

MeowTalk: https://www.meowtalk.app/
Alexaの開発に携わった元Amazon社員によって作られた「にゃんトーク(MeowTalk)」は、猫の鳴き声を翻訳できるアプリです。

猫が人間に向かってニャーと鳴くときには、9種別の意思(防衛、攻撃、怒り、幸せ、狩猟、交配、父は母を探す、痛み、休憩)があり、それぞれ異なった鳴き声があると分析。
その分析結果をもとに、猫の鳴き声を解析しています。飼い主は翻訳結果に納得すれば、【翻訳結果は正しいです。】を選択、違う場合は【翻訳結果を編集する】を選択して正しいと思う内容に編集することで、その猫独自の猫語学習をさせることができます。

実家の猫に試したところ…
「ちゅーる」を見せたときには「狩りをするぞ!」
餌を欲しがっている時は(自動給餌器に向かって)「さあ喧嘩だ!やっつけてやる!」
という結果が...。
害虫も怖がる家猫なのに、実は餌の前ではワイルドであるという隠れた一面を垣間見ることが出来ました。

食事待機中の実家の猫と「にゃんトーク」の画面

まとめ

それぞれのペットテック製品・サービスについて調べると、開発のきっかけは、開発者自身のペットや動物にまつわる悩みを解決したいという気持ちからということを知りました。だれかの幸せを動機にものづくりをするのは素敵ですね。
ペットテックに限らず、世の中で活用されているサービスは、身の回りの課題をきっかけに考案されたものが多数存在しています。
皆さんの周りにも新しいビジネスのヒントが存在しているかもしれません。新規ITサービス開発をご検討の際は、是非PIVOTにご相談ください!


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