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ふとした瞬間に訪れる気遣いに、気づいて嬉しくなる体験。

皆さま、こんにちは。
小さな優しさが嬉しいPIVOT R&D デザイン担当の丸山です。

ご存知の方も多いと思いますが、野菜ジュースなどの紙パックを捨てるためにパックをたたむと「たたんでくれてありがとう」という言葉が出てくるものがありますよね。これを見ると、毎回のことながらほっこり嬉しくなります。
たたんだ人しか気づかない秘められた感謝の言葉にふれた時、なんだか嬉しい気持ちになりませんか?

自分の関わるお仕事でも、そういったさりげない何かを入れられないかな…と日々思います。

良い体験は、なぜ良いと思ったのか? も考えておくと、いつか役に立つかも!

少し前ですが、ユーザーエクスペリエンスを感じた商品を2つ紹介します。

1つ目は、思わず応援したくなった「あおのり」です。

三島食品の「青のり」の材料となる「すじ青のり」の記録的な不漁が続き、伝統の青いパッケージで作ることができず、材料を変更し商品名を「あおのり」と改めた緑色のパッケージで「今できる精一杯の青のりを販売する」という記事を読みました。

原材料の変更を真摯に伝える誠意と、青いパッケージに込められていた伝統と品質の高さ、誇りがブランド感を高めていました。

そこでいざスーパーへ!!(記事による広告効果はバッチリですね!)

店頭で見た印象は、パッケージを変更したにもかかわらず、気づかずに買ってしまう人もいそうなブランド感の強さを感じました。

開封する時に心を掴んだのが「三島の青のりファンのみなさまへ」というメッセージ。心にグッと来ました。開封時に必ず指で掴み、視線を落とす“切り口”上部にメッセージが配置してあったのが秀逸。

「ファンのみなさまへ」という言葉は、普段なにげなく買っている購買者もファンとして巻き込んでしまう力を感じます。裏面に記載された理由で、本当に応援したい気持ちが募りました。

目に留まるメッセージのレイアウトは、自然に次へ次へと誘導していく。WEBやアプリのデザインでも参考にして生かしたい技です。

2つ目は、国際特許も取得しているパッケージに感動!「TEA BREWER」

ティーバッグのように手軽なのに、ティーポットで入れるような本格的な香りと美味しさが味わえるこの商品。早速試してみましたが、粉砕されていないフルーツや茶葉で抽出されるので、香りや味わいがとても豊かでした。

感動したのは味だけではなく、ユーザビリティが優れていているところ!
・茶葉とお湯が入る部分が2層構造になっていて、茶葉の入っているフィルターは2杯目が濃くならないように200mlの上の位置に作られていた!気遣いのある仕組みに感動!

・くちばしのように飛び出た持ち手は、自然に傾くので注ぎやすい!
・お湯の入り口はジッパー仕様になっていて、注ぐ時も注いだ後も安心。
・注ぎ口のキャップをパチっと外して、返すとフタになる!
・4〜6杯飲める「REUSABLE」仕様。
・コンパクトで在宅中の机の上でも邪魔にならない。
・明るい色使いとシンプルなデザイン。
・「材料」「オーガニック」「使い方」がイラストで描かれていてわかりやすい。
・デザインの形状に無駄がなく生産性に優れている。(左右のカットが繋がり材料に無駄がない)など…

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使う時に感じる使いやすさの工夫が随所にあり、気づく度に嬉しくなる商品でした。

嬉しいと感じた体験やデザインの工夫をWEBサイトやアプリの制作にも結びつける

普段から使っているモノも「ストレスが無いように工夫されている」ということを考える。モノに触れそのモノの良さを知る。ダメなところも知る。使い勝手を分析してみる。特にスマホやアプリは手に持って使うものなので、手にした時の印象は何かの役に立つはずです。

良い体験を感じると「好感を抱く」「また手に取ってみたくなる」「応援したく(ファンに)なる」。WEBサイトやアプリにも同様の印象が大切で、デザインする際はこういう触れた時の気持ちも意識するようにしています。



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