海外のデザイン、プログラミングをオンラインで学ぶ(+スクール一覧)
カナダはトロントでサービスデザインをしています、Pitomieです。今日は、海外のデザインやプログラミングをオンラインで学ぶという選択肢について紹介します。
今年に入ってデジタルトランスフォメーション会社に転職したのですが、ここ2ヶ月半はCovidでリモートワーク中。働く時間がよりフレキシブルになったこと、あとずっと家にいて気が狂わないように、オンラインスクールでUXデザインプログラムを受講し始めました(フランス語も学習中🇫🇷)。
で、これ「海外のデザインを学びたい。けど今は留学できない」という人にピッタリだなーと思ったので紹介していきます。
学校タイプとメリット、デメリット
今日紹介するのは、主にサティフィケート(修了証)をもらえるスキル系スクールです。これは、社会人のスキルアップや、すでに大学などを卒業したけど方向性を変えたい、別のスキルを身に付けたい人向け。学位(学士、修士、博士)を与えられる大学やカレッジとは別ものです。
オンラインスクールのメリット:
授業料が安いこと、短期間でさくっと学べること。
UXデザインプログラムで言えば、すでにプロダクトデザインスタジオでPMをしていたり、今はビジュアルデザイナーをやっていて、UX/UIにシフトしていきたい人にぴったりです。
次に、フレキシブルであること。世界のどこにいても学べることに加え、働いている人向けにパートタイムやセルフペースのプログラムが多いです。
また、これらは一部を除いて入学試験がなく誰でも受けやすく、大学・大学院留学のように受験準備をしなくていいという点も。
今後留学や移住を考えている人にとっては、英語でデザインの勉強ができるのもメリットでしょう。録画型のものであれば単語を調べながら学習することもできます。
オンラインスクールのデメリット:
デメリットは、移住の手助けにはほぼならないこと。
まず、ビザにつながりません。学生ビザも下りませんし、例えばカナダでは公立のカレッジや大学(University)のフルタイムプログラムを卒業すればワークビザが出るのですが、これにも当てはまりません。
もうひとつは、やはり就活において大学やカレッジで長年学んだ人たちと同じ扱いにはならないことです。プログラムの長さはまちまちですが、大体8週間から10ヶ月まで。プログラムの内外で自分でガッツリ学んでプロジェクトを複数実施し、ポートフォリオを強化できるのであれば就活の役に立たせることは可能です。
これらを理解した上で、新しい分野の学習・スキルアップ、英語でデザイン学習が目的の人にはオススメです。
プログラムは大体3種類
オンラインで学べるデザイン系プログラムは大体、3種類あります。
・現地型+オンラインを提供するスクール
・オンラインのみのプログラム
・オンラインブートキャンプ
受けるプログラムを決める前にリサーチしまくったので、以下、スクールリストを紹介します。
1. 現地型スクール
私が最初に考えたのはこれで、現地にキャンパスを持ち、キャンパスでの受講を中心としながらオンライン受講オプションもあるスクール。ライブ授業のものとセルフペースのものがあります。
トロントにある学校:
トロントでおそらく一番有名なスクール。フルタイムとパートタイムのプログラム両方あり。
コース例:
・UXデザイン
・UIデザイン
・デザイン思考
・データサイエンス
・Machine Learning
・Pythonプログラミング
UXデザインのパートタイムは、
・3時間×10週間(ライブ授業)
・料金は問い合わせになっていますが、他のサイトによると$3150 カナダドルとのこと。
デベロッパー育成をメインとしたコーディングスクール。実は私が2年ほど前に通おうとしていた。スキルアップ系スクールには珍しく、私立のキャリアカレッジとして認定されている。フルタイム、パートタイムあり。
コース例:
・UXデザイン
・Web Development
・JavaScript
・データ基礎
・React
UXデザインコースは、
・8週間、パートタイム計48時間(ライブ授業)
・$2000 カナダドル
トロントの他にニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、シンガポール…と6カ国20箇所にキャンパスを持つスクール。フルタイム、パートタイム、オンライン、ブートキャンプあり。
コース例:
・UX Design
・データサイエンス
・ソフトウェアエンジニアリング
・フロントエンドDev
・プロダクトマネジメント
UXデザインのパートタイムプログラムは、
・約10週間(セルフペース)
・$3,950 USドル
2. オンラインのみのプログラム
次に考えたのが、オンラインのみのプログラム。これは選択肢がありまくりですが、有名どころ含め私が検討したものをリストアップします。
私が受講しているのはこれ。プログラムの種類はめちゃくちゃ豊富で、大きくプログラミング、AI、クラウドコンピューティング、データサイエンス、ビジネス、Autonomous Systems(自動システム)カテゴリに分かれています。
UXデザインの他にも、
・デジタルマーケティング
・AI for Healthcare
・Machine Learning Engineering
・ディープラーニング
など数多くのプログラムがあります。
UX Design Nanodegree Programは、
・週5〜10時間で3ヶ月(セルフペース)
・3ヶ月契約で月$300 USドル=$900
・1ヶ月ごとの場合、$529
ちょくちょくキャンペーンをやっているのでチェックすればさらに安くなる。
なぜUdacityのプログラムにしたのかという理由や詳細レビューは受講を終えてからまた書きますのでお楽しみに✨
世界中の大学が(主にビギナー向け)コースを提供するプラットフォーム。心理学からデザイン、プログラミング、Machine Learningまでプログラム内容は多岐に渡る。授業料も安く、サティフィケートの出ないAuditオプションであれば無料で受けられる。
UXデザイン系のプログラムは以下のようなものがあります。
1. UI / UX Design Specialization (California Institute of the Arts)
こちらは4コースとライトめ。
・ビギナー向け、セルフペース
・週5時間勉強した場合、4ヶ月程度
・月69カナダドル×かかった時間分。早く終わらせれば費用も安くなる。
2. Interaction Design Specialization (University of California San Diego)
こちらはUniversity of California San Diegoのもので評判もかなりよく、最終候補に残っていました。10ヶ月かかるという長さが私のプランに合わなかったので断念しましたが、みっちり学びたい人にはオススメ。
・中級者向け、セルフペース
・週3時間勉強した場合、10ヶ月程度
・月55カナダドル×かかった時間分
・プログラム概要によると、日本語字幕もあるらしい(!)精度は不明。
こちらは "Professional Diploma"と一部大学認定の単位が取れるスクール。フルにUXのことを学べるもよう。提供しているプログラムはUX DesignとVisual Designの二種。
UXデザインプログラムは、
・6ヶ月(週5時間の場合)
・€2,250
Udemyはこれまで紹介したスクールとは毛色が違い、ピンポイントのコース中心。カテゴリはビジネス、デザイン、開発、マーケティング、IT&ソフトウェア、Personal Development(ソフトスキルのこと)とあり、例えばデザインカテゴリなら、こんな感じ。
SketchやXDなど特定のソフトウェアを学習したり、基礎を学習するものが多いです。この点では、lynda.comもかなり近いですね。幅広く学ぶためには伸ばしたい分野のコースを複数受けてパッケージ化する必要あり。
UXデザイン系は、
・25ドルから。75〜90カナダドルのものが多め
・1コース10〜20時間程度が多め
3. オンラインブートキャンプ
ブートキャンプ系は、その名の通りガッツリ激しめに学ぶスタイル。私のニーズには合わなかったのでほとんど調べていないのですが、こういうオプションもあるよという意味でいくつか紹介します。まだまだたくさんあると思うので、ブートキャンプ型がいい人は調べてみてください。
大きく、データサイエンス、データ分析、デザイン、コーディングの4つのカテゴリに分かれています。目指すキャリアによってトラックが分かれており、UX系はUX Design Career TrackとUX/UI Career Trackの2種類。
就職保証制度があり、授業料は各キャリアトラックの目指す仕事(UXトラックであれば、UXデザイナー)に就いてから払うことも可能。その分高くなりますが。
UX/UIデザイントラックは、
・週15〜20時間×9ヶ月
・一括払いの場合、$11,251 カナダドル
・就職後に支払う場合、月$1,089、計$20,582 カナダドル
先の現地型スクールで紹介したGeneral Assemblyですが、フルタイムのオンラインブートキャンプもあります。
UXデザインのブートキャンプは、
・フルタイム、約3ヶ月
・$13,950 カナダドル
以上!
海外デザインやデザイナーの海外就職について、気になることやリクエストがあったら投稿してください。👇の質問箱でもコメント欄でもOKです。
Image: Filip Bunkens
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?