とっておきのおひとりさま時間と旅と。
これは、POOLOの課題「自分、そして世の中を豊かにするために私がやりたいこと」を綴った記事。
でも、今わたしがいちばんやりたいことを書いた熟成された記事なので、POOLO関係者ではなくても是非読んでいただけたら嬉しい。
好奇心旺盛な繊細さん
わたしは、おそらくHSS型HSP(High Sensation Seeking型Highly Sensitive Person)=刺激探求型の繊細さんだ。
好奇心旺盛で非日常を好み、フットワークは軽い。でも心配性で準備はしっかりする。
旅行に関する例が一番わかりやすいが、「行きたい!」と思ったり、友達から旅行に誘われたら、とりあえず早々に日程を決めてすぐに航空券の予約をする。
友人「アラスカ行ってみたいなー」
わたし「いつ行く?航空券ポチるね!」
みたいな感じで、とりあえず行かざるをえない状況に持っていくことが多い。
でもそのあと出発までは、リスクを回避するためのリサーチや準備を怠らない。
ガイドブックの下のちっちゃい一言まで読み込む。
ちょっと衛生環境の悪い場所で寝袋で泊まることもあったので、あらゆる薬は常備。
もし何かあったら生き延びれるように、機内食に付いている塩をかばんに忍ばせる。笑
いざ行ってしまうと、「なんとかなるか!現地でも人は生活してるんだし」と開き直って、旅を楽しむ。
現地の人ともどんどん交流するし、屋台飯も大好物。
帰ってくると、泥のように眠る。
旅だけじゃないけれど、日々の刺激を脳が処理するのに時間がかかるのか、わたしは普段からよく眠る。
そんな、アクセルとブレーキを交互に、もしくは同時に踏んでいるような人間がわたしであり、おそらくHSS型HSPの特徴だと思う。
わたしの目指す世界
わたしは、旅が大好きだ。
いろいろな人がいて、文化があって、まだ見ぬ景色があって。
五感を最大限に使って、身体と心が満たされる。
新しいものを知って、好奇心をそそられる。
日本にいるときのように、あたりまえにうまくいかないことに、冒険心がくすぐられる。
そして、その国に行くことで、世界を身近に感じる。
世界で起こっていることが、他人事ではなくなる。
わたしの人生最大の目標は、みんなが世界中に友達をつくることで世界が平和になること。
そして『国籍、年齢、性別など、あらゆる枠に関係なく、わくわくに満ちたカラフルな世界』を目指したい。
せめて、わたしを通して「友達の友達」が世界中にいると思ってもらえるくらい、世界に親近感を持ってもらえたら。
そんなことを、学生時代から思っていた。
だからわたしは、世界一周に行きたい。
まずは自分が、世界中に友達をつくりたい。
結婚の条件は、世界一周に一緒に行ける人、もしくは行くことを許してくれる人。その夢は叶い、ついに世界一周へ行こうと仕事を収束に向かわせていたとき、
新型コロナウイルスの蔓延によって、旅に出られない日常が来てしまった。
ひとりの時間がなくなった日常
今まで、旅に出ることはわたしの一番の楽しみだった。
旅以外でも、いろんな場所に出かけたり、友達に会ったりすることで上手く自分の中のバランスを取っていた。
そういった今までのあたりまえが叶わなくなった最初の緊急事態宣言下、家に花を飾ったり、丁寧な料理をしたり、本を読んだり。家での暮らしをより豊かにした。
日常にある小さな楽しみも、もちろんたくさんあった。
でも、家では夫が常にオンラインミーティング。
声が聞こえない場所は、ベランダのみ。
大切な人とずっと一緒にいられる幸せな日々のはずなのに、新しい日常を前に、わたしは相当なストレスを抱えてしまった。
理由は明白だった。ひとりの時間がなくなってしまったから。
森のピアノ
そんなとき、頭に浮かんだ。
森の中でピアノが弾きたい
いきなりなんのことだと思うかもしれない。
つまり、ひとりで何かに没頭できる空間が欲しいと思ったのだ。
森の中で、誰に聞かせるわけでもなく、自分が思うままにピアノを弾ける空間。
今この情報社会で、誰の目や評価も気にせず、ただ好きなことに打ち込む時間って、少ないのではないだろうか。
自分を豊かにする、自分だけのためにつかう時間が少ないのではないだろうか。
わたしにとって、幼い頃のストレス発散は、実家に置いてあるピアノを弾くことだった。
無我夢中で弾いて、きっとフロー状態になっていたのだろう。一種の瞑想かもしれない。
気づけばあっという間に4時間経過している、なんてこともあった。
誰かに聴かせるために、コンクールで上位に入賞するために、とがんばるピアノももちろん素敵だけれど、
誰の目も気にせず、ただ自分が思うままにピアノを楽しみたい。
特にわたしは、周りの目があるとピアノを弾く勇気がない。
「うるさくないかな」「下手だと思われないかな」
いろんなことを気にしてしまう。
かといって、防音設備の整った閉鎖空間で弾くのも、それはそれで開放感がなく息が詰まる。
だから、自然の中で、ただピアノを弾くことに没頭したい。
もちろんピアノはひとつの手段だ。絵を描いても、歌ってもいい。
自分が好きだと思うことに没頭できれば、それでいい。
瞑想ができる人はいいけれど、わたしは目を瞑っているだけでは、結局いろいろと頭で考えてしまう。
自然と自分だけの、「とっておきのおひとりさま時間」をつくることが、自分を豊かにするためには必要だ。
それが、わたしの日常の中の、ちょっとした非日常になっていく。
心の余裕を持つことで、周りにも社会にも優しくなれると、わたしは思う。
日常を豊かにするために、『森のピアノ』をつくりたい。それがわたしの、今いちばんつくりたいものだ。
自分、そして世の中を豊かにするためにわたしがやりたいこと
森のピアノの実現は、直近の夢だ。
でももし今後旅に出れる日々が戻ったら、わたしはまた世界を旅するだろう。
ただ、今のわたしには、昔のように常に仕事をして旅をして、という忙しない生き方は、もう合わなくなっている。
日常と非日常、そして日常の中にあるちょっとした非日常。
そのバランスをどうしていくか。
日常に帰ってきたときの暮らしの豊かさ、「とっておきのおひとりさま時間」を確保しながら、どうやって旅という非日常を満喫するか。
森のピアノをつくり、さらにその先世界一周に行くことは、不可能なのだろうか。
今のわたしには、旅のエッセンスが足りない。
一緒に考えてくれる仲間が足りない。
だからそれを、POOLOで考えたいと直感的に思った。
森のピアノも世界一周も、どちらも実現させたい。
もし自分が、おひとりさま時間も確保しながら世界中を旅できるようになったら、
繊細さんたちがもっと旅に出やすくなるかもしれない。
気軽に非日常を味わえない人たちが豊かに生きるヒントが、何か見つかるかもしれない。
みんなが自分の豊かさを見つけることで、各々の人生は輝く。
心にひとひらのゆとりを持つことで、社会に目を向けることができる。
そうすれば、この世界はもう少しやわらかく、あたたかなものに変わっていくと、わたしは信じている。
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