認知症についての介護セミナーに出席しました。

3月31日に認知症についての介護セミナー(大阪府箕面市)に出席しました。
認知症以外の事も話があり全体的に考えることの多いセミナーとなりました。
とても勉強になりました。


右麻痺の○○さん
名前の上に冠のように病名などを付けることはどうなのか、その人は健康管理を怠ったのか、生活習慣が悪かったのか
生活習慣や健康に気をつけている方でも生活習慣病になることはある。
その人はダメな人なのか?
障害や病気になった途端に頑張りなさいと言われるのはどうなのか?
私たちは日々何か頑張って生活しているのか?


ADL
食堂まで健足で車椅子を操作する支援をすることでその方の残存能力を活かした支援はできるかもしれないが、食堂についた時には疲れ果ててしまい楽しく食事をすることはができなかった。
これは、自立支援、その方の残存能力を維持することADLを重視するあまり食事の場、食事をすることの楽しみや喜びの支援が出来ていない。
QOL(生活の質)とADLのバランスが大切であり、その人が望む(ニード)生活を実現していくことが重要。

③専門職と個人情報と個人情報保護法
昔(個人情報保護法がない時代)は施設入所すると戸籍謄本を取り寄せてその方の家族構成や生活歴を知ることが容易に出来た時代がある。
今は個人情報保護法によって利用者の個人情報を深く知ることは難しいことがあるが、介護福祉士には社会福祉士及び介護福祉士法によって守秘義務が課せられており、更に社会福祉士及び介護福祉士法の上に個人情報保護法を被せるのはどうなのか、という問題提供があった。
施設や事業所の就業規則にも利用者の個人情報の保護や守秘義務に関して記載がある事が多いので、守秘義務が何重にも課せられいる状態。
確かに利用者の個人情報は守られるべきものであるが専門職としてその方の歴史を知ることはこれから長く支援に関わっていく上で大切な情報源であると私も思う。

問題提起も含めて色々と考えたセミナーでした。
肝心の認知症については、認知症は脳の気質的損傷によって生じるものあって不可逆的なものであるということ。
BPSD(行動障害)は起こる原因や意味があり本人もそうせざるをえない状況にあった。
問題行動と言われものは困った人、困らせる人と捕えるのではなく「困っている人」、困っているのは我々専門職はなくご本人様であるということ。
弄便に関しては認知症により訴えることができない場合や便がオムツ内にある事実。
それを踏まえて考えると気持ち悪いと感じることができる。
ここからはご批判もあると思いますが、どうかご容赦を。
弄便があったと言うことは職員が気づくことが出来なかった、防ぐことがで出来なかったということは一人の時間が発生していた。
それはケアが提供されていない時間があったということ。
コールがあってから動いては遅い、コールがある前に気づき動いていかなくてはならない。
実際なかなか難しいことです。
しかし、理想を持つということも大切だと思っています。

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