パニック障害を薬・通院なしで治した心理学の専門家である筆者が、精神障害が治るきっかけについて話します。
ぴぴ心理学のぴぴおかです。
久々に割と混んだ快速電車に乗って
お出かけする機会があったのですが
「あぁ、私、本当にこういう場所で
発作を起こさなくなったな…」
と一人で感嘆としていた所です。
と言うのも、
私は26歳の時に“不安障害”のひとつである
パニック障害というこころの病気を発症して
不安を感じると発作を起こす身になってしまい
一度乗ったらしばらく降りられない快速電車
会議が始まる前のドアの閉め切った会議室
カラーなどしばらく動けない施術中の美容室
両隣に人が座っている状態の映画館
安全バーを降ろされたジェットコースター
と言ったような
“すぐ逃げられない場所”に行くのが怖くなる
経験をしたことがあったからです。
パニック障害持ちの身体には
今まで本当に行動範囲を狭められてきました。
でも、それが完全に終わったんだなぁ…
もうどこに行くのも怯えなくていいんだなぁ…と
電車に揺られながら実感することができて
とても嬉しかったんですね。
ということで今回は、
私がパニック障害を自力で治すのに役立った
知識ときっかけについてお話していきます。
今、困っている方の役に
少しでも立てたら嬉しいです。
パニック障害を発症してしまう本当の原因
実はこの原因は、パニック障害だけではなく
後天的に発症する全ての精神障害に共通します。
言うなれば、そのくらい人間の脳に
強い衝撃を与えるものなのです。
…と言うのも、精神障害は
正確には脳の病気だからなんですね。
(先ほどは分かりやすさ優先で
“こころの病気”と書きましたが)
・脳の中の動いて欲しい所が動かなくなり
・脳の中の動いて欲しくない所が動くようになる
→これがいわゆる精神障害です。
では、そんなにも人間の脳に
大きな影響を与える原因とは何なのか?
その答えは“世界は自分の敵だらけ”
と脳が学習していることです。
なぜ、脳がそのように学習したのか。
それは今まで自分が置かれていた
環境に関連があります。
日常的に自尊心を傷付けられていた
日常的につらい思いをしていた
日常的に苦しい思いをしていた
誰も自分を理解してくれる人がいなかった
誰も自分に寄り添ってくれる人がいなかった
こういった状態が長く続くと
“世界に自分の味方がいない→世界は自分の敵だらけ”
と、人間の脳は賢いので学習していきます。
その結果、どうなるのかと言うと
敵だらけの世界に自分自身を行かせないよう
防衛本能として精神症状を発生させます。
これこそが、パニック障害やうつ等の
精神障害が発症するカラクリなのです。
だから、あまり大きな声では言えませんが
精神障害は薬や通院では完治しません。
一時的に気持ちを落ち着かせることはできても
“世界は敵だらけ”と認知している脳を
薬や治療で変えることはできないからです。
その認知を変える方法はひとつ。
“世界に自分の敵はいない”と
改めて脳に上書き保存させることです。
薬の力ではなく心理学の知識の力で
それはやっていくことができます。
その上でまず、
ひとつ知っておいて欲しいことは…
“パニック障害という病気は
あなたの敵ではない”ということです。
むしろ、敵だらけの世界に
あなたを行かせないようにと
あなたを守ろうとしている存在です。
(嬉しいやり方ではないですけどね)
なので、
・病気の自分=ダメ
・パニック障害の自分=ダメ
と否定する気持ちを持つのではなく
とても言い方が難しいのですが
パニック障害を“自分の味方”だと捉えて
共存していく意識を持って欲しいのです。
それが結果的に
パニック障害を早く治すことに繋がります。
パニック障害を治すきっかけの作り方
“世界に自分の敵はいない”
あなたの脳がそう学習した時に
パニック障害は消えていきます。
では、そのきっかけとは何なのか。
そして、どのように作ればいいのか。
その答えは
“自分の持つ価値観を見直してみて下さい”
と言うのも、世界は敵だらけと思っている裏側には
このような価値観が眠っている可能性が高いからです。
自分は愛されない存在だ
自分は必要のない存在だ
失敗してはいけない
嫌われてはいけない
うまくやらないといけない
ちゃんとしないといけない
このような価値観は
“自分が攻撃される前提の価値観”なので
心の中に持っているだけで
“世界は敵だらけ”と思ってしまいやすくなります。
なのでまず、家の中でもできる第一歩として
必要のない価値観を手放すという作業を
ゆっくりとやっていくのがおすすめです。
私の“ぴぴ心理学”のブログに
価値観の変え方という記事があるのですが
この記事で説明している内容は
そのやり方を詳しく説明しているものです。
ぜひ、読んでみて下さい↓
この記事の注意点
この記事で取り扱っている内容は
“限定的な条件下では強く症状が出るけれど
それ以外では特に症状が出ない人”
向けに書いています。
具体的には、
快速電車に乗ったら発作を起こしちゃうけど
家にいる時は何事もなく過ごせる…みたいな
過去の私のような方向けの記事です。
上記を著しく超えた症状をお持ちの方は
一時的に医療機関や薬に頼ることも必要なので
専門の医療機関を頼るようにして下さい。
追伸:
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