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【 生きねばぁぎぶあっぷ 】#2

急遽、2回目の題材を変えることにした
理由は最後まで読んでもらえたらわかると思う
どうしてもこの題材にしたくて
2回目の配信が遅くなってしまった
気持ちの整理をしつつ 綴る為 いつも以上の
駄文かもしれないが結構頑張って書いたから
最後まで読んでくれたら嬉しい

さてと突然だが私はロックが好きだ
ロックというものに心酔していったのは
もう10年以上前のことになる

この企画の趣旨
“ 生きていくことを頑張ってみたい ”
そう何度も思わせてくれたものである
その為 これから先も何個か
ロックという枠組みの中の作品を
今回のように紹介することになると思う

そんなロックの中でも忌野清志郎さんの曲は
私の中では特別なものが多く
忌野清志郎さんは多くの方と同様に
私にとっても憧れのビックスターだ

忌野清志郎さんに衝撃を受けたのは
尾崎豊さんへ心酔した少し後のお話
今回紹介する曲ではないが忌野清志郎さんの名作
“ トランジスタラジオ ” がきっかけだった

私は学生時代 いじめの被害者から傍観者へとなった…
世の中の仕組みを知って苦しみや辛さに蓋をして
他人の顔色をみて過ごす卑怯者になれ果てた頃
度々学校という場所・そのものの存在意味が
分からなくなる程に不快な日々を過ごしていた
周りの子達や教師 時に自分にさえも
耐え切れなくなる日々も多く授業をさぼる事もあり
例に漏れず陽のあたるところでよく寝転んでた
イヤホンからはホットなナンバーを流した
それはトランジスタラジオだけではもちろんなく
忌野清志郎さんの他の楽曲や尾崎豊さんの楽曲等の
偉大なロックスター達の楽曲から
フォークや歌謡曲といった昭和の名曲達も含んでいた
ただやはりロックスター達のシャウトが
なんかよく分からないもやもや・息苦しさを
ぶっ壊してもらいたい時にはぴったりだった

そんな中 出逢った曲が
“ い・け・な・いルージュマジック ”
ただ音源だけを何となく聞いていた私は
最初は何がそこまで良いのか理解できなかった

当時の私は流行りのアイドルやアニメ等
よく調べていたし死に物狂いで勉強していた
特に面白くもなれば楽しくもなく何も感じない
周りから浮かないよう…とりあえず穏便に…
平和な日々を過ごす事だけを目標としてた
当然ロックが好きだとか自分の嗜好を
話すことなんて考えもしなかった

そんな時普段ぼんやりと何となく聞いていた
い・け・な・いルージュマジックのPVを
ニコニコ動画だっただろうか?たまたまみかけた
ブワーっと全身の血が沸き立つような感覚がした

坂本龍一さんと忌野清志郎さん
という異色の組み合わせはさることながら
派手なメイクに不思議な衣装で暴れ回る姿…
お祝いムード漂うが確かに葬儀会場だろう
と思わしき場所で棺から出てきたり…
実際の凄惨な殺人事件をモデルとした
映像作品の犯人を象徴するかのような格好で
スタジオを飛び出し全力疾走したり…
大金をばら撒いたり マシンガンを構えたり…

PVの終盤には曲に似つかわしくない口調で
よく分からないふたりの関係性を
説明するのかと思いきや 核心・正解は言わない
意味深なセリフも入っていたりもする

そして手錠で繋がれたふたりがキスするラストシーン

もはや意味が分からない部分のオンパレード
やりたり放題なハチャメチャな世界観

ただ好き勝手に暴れ回るさまは心底楽しそうで
いたずら好きな子供のような表情なのに
全てにかっこよさもありサマにもなっている
なにより常識や固定観念なんて
どんなにちっぽけな事かを教えてくれる程の衝撃

PVが終わっても呆気にとられる私は
興奮が冷めきらない頭の中で自問自答した

なんで自分は自分に嘘をついてまで
自分の好きなものを好きと言わないのか?
学生時代なんてただでさえルールでがんじがらめ
その中で他者に迷惑さえかけなければ
自分の好きな物を好きと言っていいじゃないか?

“ 生きることを頑張りたい ”
というよりかは
“ 好きなものを好きといってみたい ”
“ 楽しく生きることを頑張ってみたい ”
と思わされ よく分からない衝動が込みあげた

そして私はその衝動に素直になってみることにした
とりあえず 同級生の女子の流行りを
全て無視してみることを決め
長期休暇明けを狙い とある計画を企てた

“ 人の目を気にして生きるなんてくだらない事 ”

休みに入ってすぐ手始めに家の中から
周りに合わせて買った愛用品達・学用品達を
かきあつめるところからスタート

もこもこのピンク色の布製ペンケースは
何の変哲もない半透明なプラペンケースに変わり
好きなステッカーを貼りまくってみた

中身のシャーペンやボールペン 文房具達も
お菓子モチーフや匂い付きなんかじゃなく
カラフルな注射器型のものや蛍光色の定規
三角形のカラフルな消しゴムになった

ファイルや色鉛筆は紙製のケースのものにし
使っていたノートの表紙も含め
ステッカー&落書きだらけにしてみた

スクールバッグも今まで使っていたものはやめ
カラフルなマリリンモンローで彩られたものや
スパンコールのベティちゃんがついたものに…
ミニ手錠とミサンガ 缶バッチをジャラジャラ
ミニ手錠に関してはカラフルな油性ペンで
色を塗ってみたり文字を書いたりもした

いつも履いてたスニーカーは変哲のない黒い紐を
ラメの入った原色・しかも左右色違いで付け替えた

ワンポイントの刺繍付きのみ可能と
指定のあった靴下もぬかりなく
ワンポイントの刺繍は刺繍でも
今までとは違う色やモチーフのものを買った

ここまで身の回りの物を変えると
私自身も少しなにか変えたくなった
そこでまゆ毛を母に整えてもらったり
美容室でほんの少しだけど髪を切ったり
スカートもほんの少し短くしたりして
登校してみる事にした

今思うとすごくちっぽけなことなのに
全てが刺激的でワクワクが止まらなかった
特に誰にも気兼ねせずするショッピングは
お小遣いをもらった時からルンルンうきうき♪
恐らくこれからの人生含めてもダントツで
1番楽しいショッピングだったと思う

休暇が終わるまで心は躍り続け楽しくて仕方なくて
ブレーキなんてものはかからなかった
いつの間にか不安や躊躇いは不思議となかったんだ

そのくらい興奮していたから抑えきれないにやけ顔で
長期休暇あけ通学した記憶が鮮明にある

普段なら時間ギリギリなのに何時間も前に起きて
いつもと違う100円で買ったお試しサイズの
ちょっと良いシャンプー&リンス使ってみたし…

普段ならただの地獄へいく道のりでしかない
通学路をスキップと鼻歌で…
いや正確にいうと運動神経が悪すぎるし音痴だから
スキップもどき&騒音を奏でながら
時速10000kmくらいの体感・勢いで登校したの

当然教師達はあまり良い顔をしてくれなかった
それどころか一部 派手すぎて明日からやめるよう
校門ですでに注意をうけたものもあった
それでもその日の私はカッパえびせん状態
覚醒していたのかニヤニヤしていた自覚がある

そんな私でも少し緊張したのは
見慣れた教室に入る瞬間だったが
問題の同級生やクラスメイト達の反応は
意外にも拍子抜けするものだった
イメチェンと思われたのかすんなり受け入れられ
興味津々に色々聞いてくる子もすくなくなかった
その日を境に話しかけられなくなった子も
もちろん一部いるにはいたが
反対に話した事がなかった子と仲良くなったり
後悔のない自分を解放した1日になった

“ あっ…こんなもんか ” そう思った時に
今までの自分が馬鹿らしくなった事 すかっとした感覚
教室の窓からみえた青空はきっと忘れないと思う

生きている事が楽しくてしかたない1日
これまた今後の人生でも更新されないだろう

とはいえ何か学校や身の回りで問題が起きても
多くの場面で傍観者という立場はやめられなかったし
顔色を伺う生活を全て変えることはできなかった
度々嫌になっては学校をサボる事もあった

ただどんな時も一緒にいてくれる仲間ができた事や
自分の意見をたまにでも言えるようになった事
好きなものを好きといえる時間が増えた事 …
“ 生きている事がおもしろい&楽しい ”
“ 明日も好きものと一緒に楽しく生きる事を頑張ろう ”
そんな風に思える場面の数々…
周りからみたらちっぽけなものも多いと思うが
あの日のあの勇気で手に入れたもの達は
私からしたら光になったし
現在の自分が存在する理由であり大きな一歩だった

そして あれから何年経ったのか
こうして振り返ってる私の現在はというと…
大人になったらなったで悩む事はやはり多いよ
夢を諦めざるおえない瞬間にでくわしたり
色んなものをなくしたり
ありとあらゆるものにがんじがらめになって
あの頃より辛いと感じる日や作業的な日々に
嫌になる事も山のようにある これが現実

それでも…そんな現実の中でも
好きなものを好きと叫べる場所をあの日から
形は変わってもなくさないようにしてきたし
それだけは守ってきたんだ

今もこうして駄文を書いているように…
こういう場所をもってるだけで
幾分かましな人生であると断言出来るね

あの時 あの曲 あの方々
もっといえばロックに出逢わなかったら…

最後に忌野清志郎さんと坂本龍一さんに敬意と感謝
そして “ これからもお世話になります ”と伝えたい

とうとうふたりともいなくなってしまったし
明るい未来なんかみえないかなしく虚しい世情だが
どんな世界になっても歩き続けるためのエネルギーを
与えてくれる曲たちはまだこの世界に残っている

そう ロックスターや偉人 先人たちが願ったような
世界ではないだろうし 愛しあえてるとはいえない
これからも心の底から愛しあえるかは厳しい世界
それでも私自身は愛することを恐れず忘れず
生きて生き抜いていきたいと思ってるよ

そして願わくば 忌野清志郎さんと坂本龍一さん!
苦しんで もがいて つらくてもくる明日・日々を
やりすごした先 いつかそっちに私が逝く際は
是非あの世ツアーを開催しててほしいです

なんてね、無茶なお願いを書いてみる
生きてる間は私リズム感ないし音痴だから
恥ずかしいけど死んだらそんなこと関係ないよね
最前列で声枯れるまで叫んで楽しみたいの
結局どちらのライブにも参加出来なかったしね

ちなみにチケット代は六文銭かなぁ…
まぁ三途の川なんて泳いで渡ればいっか
泳げないけど私もそこではみせるぜ ロック魂

それではその日を楽しみにしつつ…
今回はこのあたりでお別れ Yeah(⑉・ ・⑉)b

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