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東京大学/国語/第一問

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2018年12月の記事一覧

2016東大国語/第一問/解答解説

2016東大国語/第一問/解答解説

現代文の問題は、特に記述の場合、やっても大して伸びないし、他の教科に時間を回そうと考えている人が多いと思います。しかし、そう考えるのは解答の必然性を見極める訓練をしていないからだと思います。解答の必然性が見えれば、質の高い解答が再現可能になります。つまり努力が十分に報われます。
では、解答の必然性はどこに求められるのか?そのヒントは「設問」にあります。「設問」には「出題者のメッセージ」が込められて

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2017東大国語/第一問/解答解説

2017東大国語/第一問/解答解説

<本文理解>
出典は伊藤徹『芸術家たちの精神史一日本近代化を巡る哲学一』。要旨は以下の通り。
テクノロジーは問題解決の過程で新たな問題を作り出し、それをまた新たな技術開発によって解決しようとする(設問一)。その自己展開の中で、主体であったはずの人間は、テクノロジーが可能にした新たな事態に投げ込まれ、一方でテクノロジーは行為規範を指示しないから、個々に困難な倫理的判断を迫られる(設問二)。そこで、例

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2018東大国語/第一問/解答解説

2018東大国語/第一問/解答解説

全国の受験生の皆さま、こんにちは。本日は、沖縄の予備校グレイトヴォヤージュより、国語科の大岩が2018年東大国語第一問(文理共通/現代文)の解答解説を行わせていただきます。

なぜ東大第一問を素材に使うかというと、①難度は高いが考えを深めることができる良問であること。②同じ良問でも、例えば京都大学などの問題と比較して、標準的な形式で他大学の学習にも応用がきくこと。③国内最高峰の大学の問題なのに、大

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