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どんな仕事も意識や解釈次第で意義が変わる

私のキャリアは少々変わっている。
最初の4年間は、マーケティングの
「マ」の字もないものだった。
元々、大学院まで行って「経済法」
という分野の法律を学び、法学修士
をとったという背景がある。
折角なので、法律的なものの考え方
を生かせるようにと考えて、法務
そのものではないがそれに準じた
ような仕事からのスタートだった。

それがたまたまマーケティングに
出会い、そこからはこれが天職だと
思い定めて、早や20年以上が過ぎた。
マーケティングを気に入った最大の
理由、それは、マーケティングが
未来を創る仕事だと思ったからだ。
法律が嫌いだったわけではない。
しかし、どちらかというと、既に
起きてしまったことについて、
いかに利害調整を図るかというのが
法務的な仕事であり、どちらかと
いうと過去に縛られる仕事だという
意識を持っていた。
それゆえ、マーケティングの仕事が
より一層キラキラと見えたという
点は否めない。

しかし、そんな見方をしていたのを
少々反省しなければ、と思わされる
ことがあった。
つい一昨日、薬事法ドットコムと
いう会社の社主である林田学氏の
セミナーを聞いたときのこと。

氏が自らの経歴を簡単に振り返って
説明をしてくれた。
東大法学部卒業、同大学院で法学博士も
取得し、弁護士や大学教授などを歴任。
薬事法ドットコムを立ち上げ、景表法や
薬事法のプロとして、他の追随を許さ
ない件数のアドバイスを実施。
プロとしての知識やスキルを磨くべく、
ハーバードのメディカルスクールにも
わざわざ通ったという猛者中の猛者だ。

そんな氏が、法律の仕事を評して、
「未来を創る仕事」
だと述べたのだ。
私が今まで言ってきた、思ってきた
ことと180度違う話なので、思わず
目を見開いた。

確かに、解釈のしようによっては
そのように言うことも可能だ。
過去のもめ事を解決するのが法務の
お仕事であるが、そもそももめ事を
解決することで何を目指しているかと
言えば、明るい未来を手に入れるため
だろう。
安心して暮らせるような未来を創り
たいからこそ、法律のお世話になる
のだ。

そんな話を聞いて、自分がそれなりに
時間と情熱を割いて取り組んだ法律の
学びと、キャリアの最初に取り組んだ
法務的な仕事を、「過去に縛られる」
なんていう意識で見るようになって
いた自分が、何だか急に恥ずかしく
なってきた。

あまりにも有名な「3人の石工」の
話ではないが、自分の仕事にどんな
意義を込めて取り組むかが大切だ。
仕事を「こなす」「やっつける」
意識ではなく、常に視座を上げて、
この仕事がどのように社会のお役に
立つのか、誰の未来に貢献するのか、
そんな意識で仕事に取り組みたいな
と思ったのである。


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己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。