見出し画像

分断と調和

激動の2020年も今日で終わり。
暦を意識しなければ、穏やかな日が
一つ、また一つと過ぎていくだけの
ようにも思える。
しかし、あと一日過ぎるだけで年が
変わるという意味付けが人間社会に
よって与えられていることにより、
我々の意識もそれに引っ張られる
ことになる。

今年はコロナ禍に終始した一年で
あったと後年振り返るのだろう。
オリンピックすら開催できず、
ありとあらゆることがコロナ禍に
よって多大なる影響を受けた。

来年はどんな年になるであろうか。
個人的に思うのは、「分断」が
より一層進んでいく年になるのでは
ないかということだ。
コロナ禍によって、様々な「分断」が
勢いよく加速していると感じており、
それがより一層広がっていく気がする
のである。

アメリカでは、大統領選を契機に、
社会の「分断」が著しい。
民主党と共和党の支持者同士で、
極めて口汚い罵り合いにとどまらず、
暴動まで一触即発という状態にある
という話も聞く。
マスメディアの大多数が民主党寄り
で、FacebookやTwitterも含めて
民主党に有利になるように言論が
コントロールされている、そんな
話もよく聞かれるようになった。

そのアメリカは、国内だけでも十分
大変なのだが、国際的には中国との
覇権争いの真っただ中にある。
ジリジリと衰退しつつあるかのように
見えるアメリカと、飛ぶ鳥を落とす
勢いの中国による、世界を二分する
争い。

転じて、わが国はどうか。
ここ日本においても、間違いなく
「分断」が進んでいる。
マスメディアに踊らされている層と、
健全に疑いの目を持って自分自身の
合理的な判断に拠って立つ層とに、
意識が分かれてきていると思うので
ある。

ドラッカーは、自分自身の生まれ
育ったウィーンや、大学時代などで
過ごしたドイツにおける原体験を
通じて、社会の「分断」を目撃して
きた。
そして、「自由で機能する社会」を
求めて、住む国を変えつつ、本質を
突いた言論活動を展開してきた。

自分とドラッカーは比べるべくも
ないが、「分断」の原体験を経た
上でいかに社会をよりよいものに
していくかに持てる力を注ぎ込んだ
その心意気にとても共感するし、
自分もかくありたいと思うのだ。

「令和」の英語訳は、
Beautiful Harmony
であるという。
Harmony=ハーモニーは、あえて
訳し直せば「調和」であろう。
まだ令和の時代は始まったばかりだ
というのに、「調和」をかく乱し、
「分断」する数々の出来事が起こり、
それが来年にかけて益々深刻度を
増していくのではないか、そんな
危機感の募る今日この頃。

しかし、不安に思っているだけでは、
何も生まれない。
自分自身の出来ることを考え抜き、
「分断」ではなく「調和」に向けた
行動が、今求められている。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。