クリーニング店の不景気打開策を考えてみる
新型コロナウィルスの影響は様々な
業種業界に及んでおり、特に顕著だ
と思われるのは外食や宿泊あたりで
あると思っている。
今日、久々にクリーニング店に出向く
ことになり、そういえばこの業界も
相当大打撃だろうなぁ、ということに
思い至った。
というのも、クリーニング店を訪ねる
回数が、自分自身めっきり減ったから
である。
在宅勤務が増え、スーツやワイシャツ
を着用する機会が激減した。
在宅でなく会社に出勤したとしても、
外部の人と会う機会がことごとく制限
されたため、クローゼットにある服の
うち、使われる種類が非常に限られて
いる状況である。
皆さんも、そんな実感のある方が多い
に違いない。
馴染みのクリーニング店の店主さんに
聞くと、やはり商売が厳しいという。
お客さんともよくその手の会話になる
ようで、上はワイシャツを着ていても
下はパジャマだったりということが
多いんだという「あるある」笑い話を
よく聞くのだと話してくれた。
実際にどれくらい落ち込んでいるのか
気になり、ちょっと調べてみた。
業界の情報を流しているサイトが
あり、そこで共有、公開されていた
日本政策金融公庫による調査結果に
よると、5月末時点でほぼ100%に
近いクリーニング店が売上の減少に
見舞われており、その減少幅に至って
は、ざっと目算で平均値を推測する
限り、3割減となっている。
その後、既に4か月経過しており、
減少幅がどうなったのか、すぐに
分かる情報には行き着かなかったが、
状況が良くなっているとも思い難い。
こんな状況下で、クリーニング店が
生き残っていくにはどんな方策が
考えられるだろうか?
フォーマルに近い洋服が着られる
機会自体が減っている以上、需要
が減るのは自明。
逆に着られる機会が増えている
のは普段着ということになるので、
普段着をクリーニングする需要が
伸びる余地はあるかもしれない。
そんな仮説が正しいなら、例えば
コインランドリービジネスを
手掛けることで、リスクヘッジを
するという方策が考えられる。
あるいは、季節外の洋服を預かって
くれる、いわゆる洋服のストレージ
サービスを提供するクリーニング店
が以前から存在しており、郊外に
行くと無料でやっている太っ腹な
お店も多いと聞く。
このストレージを強化することで、
顧客との関係性をより強固にしつつ
ビジネスの底支えを狙っていくと
いうような方策も立てられるかも
しれない。
本当に簡単な思い付き程度の内容
ではあるが、ちょっと気になった
ので、頭の体操がてらこんな感じで
独りブレストをしてみた。
マーケティングの仕事をする上で、
いやマーケティングに限らず、
色々なアイデア、発想が出るよう
普段から「アイデア筋」「発想筋」
を鍛えておくことは、非常に重要で
ある。
そんな機会を「構造化」「仕組化」
して、自然と筋肉を鍛えられるよう
にしておきたいものだ。
数日前から募集を開始させて頂いた
主催セミナーでは、そういったお話
も適宜盛り込んでいきたいと考えて
いる。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。