優れたマネージャーの要件
「Google先生」という表現は、
Googleで検索すれば、何でも
教えてもらえるということを
ありがたがって、敬意を込めて
付けられた表現だろう。
本当に、「先生」と崇めたくなる
ほど素晴らしいツールを、しかも
無料で世の中に提供してくれて
いることに、感謝をしたい。
もちろん、裏ではそれを支える
「広告」の仕組みを走らせて、
しっかりビジネスとして稼いでいる
ことを承知の上で、それでもやはり
ありがたいなと感じる。
そして、検索ツールだけではなく、
Googleが発見した知見をまとめて
世の中にフィードバックしてくれて
いるところもまた、素晴らしい。
Googleの「re:Work」というサイト
をご存知の方も多いと思うが、
ここにまとめられている知見は
極めて有益、有用である。
そのサイトの中でも特に
「優れたマネージャーの要件」
という項目は、自分自身の
指針として大変に役立つ。
これ以外にも膨大な研究事例が
分かりやすく掲載されているので、
興味がある方は是非学ばれると
良いと思う。
Googleが自らの組織で実証した
貴重な知見の宝庫だ。
さて、優れたマネージャーの要件と
して、Googleは上記のサイトで
10個ほど挙げている。
1. 良いコーチである。
2. チームに任せ、細かく管理しない。
3. チームの仕事面の成果だけでなく、健康を含めた充足に配慮し、インクルーシブなチーム環境を作る。
4. 生産性が高く、結果を重視する。
5. 効果的なコミュニケーションをする。人の話をよく聞き、情報を共有する。
6. キャリア開発をサポートし、パフォーマンスについて話し合う。
7. 明確なビジョンや戦略を持ち、チームと共有する。
8. チームにアドバイスできる専門知識がある。
9. 部門の枠を超えてコラボレーションを行う。
10. 決断力がある。
マネージャーの職務を担っている
人は、この10か条を胸に忍ばせる等
して、日常的に見返すと良い。
そう思えるほどに、極めて実践的で
有効な指針がリストアップされている
と感じる。
一つひとつを解説するのは、
野暮というものだろう。
代わりに、10か条を読んでみて
全体をあえて短くまとめるならば、
優れたマネージャーは
・人の可能性を信じる
・成果、結果にフォーカスする
・誰とでもコミュニケーションを
気持ちよく行う
以上の3つにまとめられるのでは
ないかと考えた。
特に重要なことは、最初に挙げた
「人の可能性を信じる」
という点。
本人が、いかに大切にされているか、
いかに人として信用されているか、
いかに信頼して仕事を任されているか、
そう感じるような環境整備、言い換え
れば「お膳立て」をしてもらったら、
潜在能力がフルに引き出されるはず
である。
マネージャーは、
部下の潜在能力をフルに引き出す
ことこそ最も重要な仕事。
Googleの10か条を見て、
このことを日々再確認しながら
部下と接するようにして、
チームの力を最大限に発揮させる
存在でありたい。