見出し画像

『鬼滅の刃』と友情・努力・勝利

Amazon PRIME会員になって早や
10年以上。
送料無料サービスに加えて、
MucisやVideoといったコンテンツが
怒涛の勢いで追加されてきたが、
ここ数年のNetflixやHuluなどの攻勢
に負けないように、映像コンテンツ
の充実化には目をみはるものがある。


Amazonのプロモーションがどんなに
充実しようとも、私自身は会員資格を
手離す気持ちはないので、充実すれば
するほど、ありがたくサービスを利用
するのみ。
ただ、このサービスの充実は、新規に
Primeを利用してくださるお客様の
獲得が主な目的なんだろうなぁ、その
ようなことを感じてはいる。

大ヒット上映中の映画
『鬼滅の刃 無限列車篇』
のプロモーションと思しき企画が
Prime Videoで実施され、今もまだ
続いているのは、ご承知の方も多い
だろう。
TVシリーズ全26話を、太っ腹にも無料
視聴OKにしてくれている。
時系列的に、このTVシリーズの直後
から映画の場面へとつながるので、
当然先にTVシリーズを見ておいた方が
話が分かりやすい。
そして何より、期待感、ワクワク感を
持って映画館を訪れることになる。

この『鬼滅の刃』、押しも押されぬ
大ヒット作品である。
なぜここまでのヒットを飛ばしている
のか、それは主人公の炭治郎が
「利他」の精神に溢れていることが、
女子の心をも掴んでいるからではない
か、そんな主張を含む考察を、以前に
ここで紹介させてもらった。

きっとそれもヒット要因に違いない。
その前に、この『鬼滅の刃』が連載
されているのが『週刊少年ジャンプ』
ということで、つい思い出すことが
ある。
そう、「友情・努力・勝利」という
三原則である。

ジャンプで連載されるマンガは、
この三原則の少なくともいずれか、
大ヒット作品では全ての要素を満た
しているというもの。
それに当てはまらないものは、
そもそも連載候補にならない。
そんな話を昔から聞いており、
今なおその方針は引き継がれている
ものだとばかり思っていた。

しかし、ジャンプの編集長が下記の
朝日の記事(2年前)でハッキリと、
こう述べている。

「昔は確かにそれが言われていたみたいです。」
「00年の入社からジャンプ編集部にいますが、三原則はそんなに強く言われていないですね」

それでも、少年マンガは突き詰めると
結局その三原則のどれかが入るのだろう
とは編集長氏も言っているが、世間でも
すっかり有名になっているこの三原則に
必ずしもこだわっていないという吐露
に心底驚いたのである。

ちなみに、上記記事では、この三原則
に代わるキーワードはズバリ、
「キャラクターの魅力」
だと結論付けている。

さて、Primeのキャンペーンにまんまと
乗せられて、『鬼滅の刃』TVシリーズ
26話を一気見した私。
勢い余って、いや、当然の流れとして
映画館へと馳せ参じたのが昨日。

実によく出来ているなぁと、改めて
その世界観、キャラクター描写、ドラマ
チックなストーリー展開などなど、
惜しみない賛辞を送りたい気持ちで
ある。

「友情」もあるにはあるが、むしろ
「家族の情」を丁寧に描いており、
「感情」の動きを追うことでついつい
「共感」「同情」することになる。

「努力」についても、映画の中では
フォーカスされていないが、TVシリーズ
において、絶え間ない努力の末に、
メキメキと力を付けて行く過程が
しっかりと描かれている。

「勝利」に至っては、いかに人間が鬼に
勝利して、世界の秩序を取り戻すかが
ストーリーの骨格となっている。

その上で、炭治郎という素晴らしく
ピュアで利他的な、魅力あふれる
主人公のキャラクター。
脇を固めるキャラたちも、
『ワンピース』を彷彿とさせるような
ユニークさが楽しい。

ということで、後付けにしか聞こえない
かもしれないが、
「友情・努力・勝利」+「キャラクター」
というジャンプの「必勝原則」に完璧に
沿った作品であることがよく分かった。

さて、このまま「まんまと」
プロモーションに乗っかって、
コミックスを大人買いすべきかどうか、
それが目下の悩みだ。
(23巻で完結らしいが、その23巻は
来たる12月4日発売予定らしい。)


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。