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レジ袋有料化から1年が過ぎた

容器包装リサイクル法の改正により、
レジ袋の有料化が実施されて、
丁度丸一年が経ったところ。
エコバッグを持たないで買い物に
出ることのないよう、気を付ける
習慣もすっかり身に付いた。

有料のレジ袋を買っても良いのだが、
貧乏性というかなんというか、
今まで無料でもらえていたものに
お金を払いたくない、そんな感覚を
拭い去れずにいる。
今日の昼間も、ササっとコンビニで
おにぎりを買おうと思いたち、
ビジネスバッグの中に入れっぱなし
にしてあるエコバッグを持って
そそくさと買い物して来た。

この制度、個人的にはあまり納得が
できていない。
法律の趣旨(目的)は、プラスチック
ごみの削減、それに伴う環境問題解決
への貢献、といったところ。

しかしながら、代わりに使う、
いわゆる「エコバッグ」が、
ちっともエコでない
気がして
仕方ないのである。
布とか紙のバッグであれば、
確かにプラスチックごみの削減に
つながるだろうが、
実際はプラスチックと思しき素材の
エコバッグが大半。

繰り返し使うとはいえ、そのうち
汚れるので取り換えることになる
わけだが、レジ袋の枚数に換算
すると、結構な枚数
になるはず。
汚れを落とすために洗ったりする
ことも考えれば、そこで使う水や
洗剤なども含めて考える必要があり、
実際はどちらが環境に良いのやら、
判断は微妙なところ
だ。

レジ袋をみんなが使っていた際は、
その店舗、チェーンのロゴなどが
プリントされているがために、
ある程度の宣伝効果もあったもの
と思う。
何度も頻繁にロゴや名前を目にする
ことで、「単純接触効果」という
ものが生まれ、親近感が醸成される
ものなのだ。

そういえば、その宣伝効果を狙った
元祖は、江戸時代にあったというのが、
先日ここで紹介した本に書いてあった
のを思い出す。

三越の前身・三井越後屋が、雨の日に
無料で番傘を貸し出した。

その傘に、越後屋のロゴマークが
ドーンと大きく載っており、
当時傘が高価だったが故に
非常に大きな宣伝効果をもたらした。

このアイデアを、大丸がとても
上手にパクった。
彼らは、傘のアイデアをパクりつつ、
それをさらに広げて、
ロゴ入りの手ぬぐいを寺社に寄進して
手洗いに置いてもらった。
また、萌黄色の目立つ風呂敷に
自らのロゴを入れ、
それを商品の輸送に使った。


この風呂敷は、見ようによっては
現代のレジ袋と似たような位置付け
だと言って差し支えないだろう。

今や通販、ネット販売が大きく伸長し、
段ボールでバンバン荷物が届く。
その量の伸びを考えると、結局の
ところプラスチックごみの削減など
全く出来ていないのではないか?
そんな疑問も浮かぶところ。
通販の梱包に関しては、
早々にリサイクルの観点からの
メスが入らなければならない
だろうと思われる。

色々問題はあっても、折り合いを
つけて前へ進んでいかなければ
ならない。
創造的な解決策を考えて、
やってみて、上手くいけば残し、
失敗したらまた違うアイデアを
試す。
月並みだが、その繰り返しが大切だ。




己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。