ヨガやピラティスの先生になる人たちへ②

レッスンをするようになると、新しく参加してくれる人が現れます。どういった理由でその人は、自分の目の前にいるのでしょう。ヨガやピラティスをするのは初めてなのかもしれませんし、色々なところで既に経験しているのかもしれません。

ある人は腰痛や肩こりに効果がある聞いて来たのかもしれませんし、スタイルが良くなりたいとか美容目的で参加してくれたのかもしれません。特に目的も悩んでいることもなく、なんとなくなのかもしれません。

初めての人に会うと、多くの人は緊張します。「ついていけるだろうか」と不安を感じてそわそわしている人もいます。「周りの人に負けたくない」「恥をかきたくない」と気負っている人もいるかもしれません。もちろん、ただ好奇心でワクワクしている人もいるかもしれません。それでも、初めての場所だったり、自覚しているしていないに関わらず、何がしらか緊張はしているはずです。

インストラクターという立場にこれからなるという人なら、皆さん自身に初めてレッスンに参加した日があったと思います。振り返ってみて、どうだったでしょうか。

初めての人が参加したことによって、先生である私たちも緊張しているかもしれません。「慣れているから、大丈夫」という人も繊細に自分の心の内側を観察してみると、緊張に気づくことができるかもしれません。自分の緊張を感じることを拒絶した方が楽な気がしますが、感じ取れた方が良いレッスンができるようになります。

初めて参加する人も緊張していて、インストラクターである自分も緊張しています。「良い時間を過ごしたい」とお互いが思っているわけですが、何故かお互い緊張しているのです。ヨガやピラティスの先生になるのであれば、自分や参加者の緊張をていねいに観察して、溶かしていかなければなりません。どんな美しいお見本を見せることよりも、知識やテクニックを披露することよりも、もっともっと大切なことです。それが、良いレッスンになる重要なポイントとなります。

「なぜ、このレッスンに参加してくれたんですか?」

自分の中の緊張を観察しながら、できるだけ相手にも自分にも優しい声のトーンで聞いてみましょう。緊張を感じながら話しかけられる人は勇気のある人です。大変かもしれませんが、ゆっくりとした調子で聞いてみましょう。

「目的とか、悩んでいること、何かありましたか?」

強がったりせず、誠実な気持ちで質問ができれば、何がしらか教えてくれると思います。教えてくれたことに役に立つ時間になりそうかどうか、答えてください。これからのレッスンにとって、きっと意味のある会話になったと思います。

たまにイジメのようなレッスンをしてしまう、怖くなってしまうインストラクターがいます。その人は性格が悪い訳ではなく、相手のことがわからなくて、マウンティングしなければ不安で仕方がなかったのかもしれません。もちろん、良くはないのですが、自分の緊張の処理方法が怒ることという人は少なからずいます。

緊張を観察して、少し勇気を出して、話しかける。それを繰り返すと、きっとレッスンをすればするほど、良いレッスンができるようになります。少しずつでも、必ず成長していくことができるはずです。


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