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【繊細は武器だ】戦うあなたへ



梅雨入りを前に、紫陽花が綺麗に咲いています。


あの日は風がとても強かったから、傘を差すことを諦めて、
会社までの道を歩きました。



傘を横に持つ人、

自分の手が、先にある傘に触れそうになる。





いやいや、めちゃくちゃストレスなんですけど…




茎に花をつけたまま、しがみつくように枯れていく紫陽花を見て、
「私と同じだな」と言う感情が浮かんで消えませんでした。



雨が降っては泥濘にはまり、動けなくなっていた日々を思い出していたのです。




「繊細は武器だ」

初めに伝えておきます。

繊細さ、を受け入れるまでには時間を要することでしょう。
私自身もまだまだ発展途上です。
波を打っては引いていくように、繰り返しでいいと思っています。

少しずつ、乗り越えて行くことです。
出来ないことも、引き戻すこともあります。

それでも

「繊細は武器だ」

と伝えるために記事を書き進めます。





物心がついた時には既に、
父は怖かったし、母はそれ以上に怖い存在だった。


小さな田舎で育って、保育園から一緒にいたメンバーでも
クラス替えがある度に体調を崩した。


中学になると、他の地域からも人がやって来た。

なんだか熱が出たり、お腹が痛くて何度も学校を休んだ。


中学2年生の時には、住んでいる家が変わった。


身体が動かない、言葉を発せなくなった。


高校入学を機に、生まれた街を離れて引越しをした。


入学して1週間で入院をした。



母が再婚をして、家に帰らなくなった。


また、入院をした。



新しい学校に行くために、引越しをした。


部屋は足の踏み場もなくなって、私はベッドから起き上がるのすら、1日をかけることもあった。



就職をした。


電車に乗れなくなった。


部屋から出られなくなった。






鬱病だった。


病院に行くことはすぐにやめた。

「あなたはこうでしょう?」と言う医師からの視線や言葉が痛かったから。



それでも、人並みに友達は居たし、お話することも好きだった。


バイトもたくさんして、路上ライブもした。





淡々と、何の悩みもなく生きているように、

そう見られたかった。




食事が摂れなくなった時、お弁当を2つ持ってきてくれた友達が居た。


入院した時、お見舞いに来てくれる友達が居た。


連絡が取れなくなった時、家に食事を持ってきてくれる友達が居た。


寝れない日は、眠れるまで一緒に居てくれる友達が居た。



1人で乗り越えたものなんて、1つもなくて、

隠していたけど「バレてたんだな」って最近気づいた。



やっと生活が落ち着いた時に、また顔を出す。


私の暮らしはいつも、波打っていた。


「なんで」って思う。


メンタルを強くするには、もっと辛い経験が必要なの?


今頑張れば、もう辛いことはなくなる?って


思いながら、淡々と生きているフリをした。




ある時、気づいたんです。


「ああ、私って弱いかもしれない」




何が辛いの?


どうして辛くなるの?


どんな気持ちになる?


どんな行動をとるの?


自分自身を試すように、日々を振り返るようになりました。




初めは、1日2時間もかけて原因を探って

「ストレスを感じたら、〇〇に報告しよう」とか

「こんなことができなかった、次はこうしよう」とか




2時間もやってると、逆に卑屈になって


「こんなことも出来ないなんて」を繰り返していました。



そこで、ルールを作ろう、と。


30分で振り返りを完了しよう。

最後には、明日はここを頑張るぞって目標を決めよう。


そんなルール。



そんな作業を続けていくと、

自分の弱さが見えた。

諦めたし、呆れたし、絶望した。




でもね、簡単に生きることをやめることはできなかった。



半ば諦めもあったけど、
弱さを受け入れた時、私はそれを武器に変えることが出来たと思います。



そりゃね、人間の本質は簡単に変わらないから、
時々顔を出してきます。
自律神経も家出したままです。


それでも、その子を受け入れて

「いま辛いんだね」って自分で声をかけてあげて。



今でも、頑張ることを辞めたら
いつかの私がしっかりと戻ってきます。


皮肉なことに、戻りたい日には戻れないのに、
戻りたくない日には戻れるように出来ているのです。



自分が嫌になることもあるし、


ホームドアがない、ホームを歩く時は細心の注意を払っている。



でもね、私は自分を知っているから、

生かすことが出来ると思っています。



自分を知ると同時に、相手を知りたいと思うようになりました。



そんなに、生に貪欲でもない、

今だって、引き戻されることもある、

なんやかんや、体調を崩すけれど、

一緒に乗り越えてくれたじゃないって、

私の為ではなく、一緒に居てくれた、今居る相手に思います。




ため息をつく人がいると傷つくし、

機嫌の悪い人を前にすると、申し訳なくなるし、

起こっても居ない出来事に不安を感じて寝れなくるし、

火の元や、鍵の開け閉めが不安で何度も確認するし、


大きい音や、大きい声はとてもストレスだし、


今だって自律神経は家出しているし、

まあ

本質は変わらないけれど、


私はもう、誰かを支えるだけの壁は壊してきたと思います。





言葉にすることを避けていた言葉たちが、

誰かの為になれば、と思って記事を書きました。




紫陽花はデリケートです。


土に根を張って、栄養を蓄えたあと、


雨の季節と共に咲きます。


太陽の下では綺麗な色が映えます。


でも、14日もすると、散ってしまいます。




自分でなくてもいい、誰でもいいから、傘を差してあげてください





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