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進撃のG!ゴキブリ襲来!過去最強のゴキブリと戦ってみた!三億前から繋いだ命VSホモサピエンス


奴は大抵、夏の深夜に遭遇する確率が高く、去年もやって来たから、今年も♪きっとくる~と思っていた。
案の定、今年設置したブラックキャプ(殺虫カプセル)を屁とも思わないらしく、ゴキブリは襲来した。

今年の夏の陣こと、夏のGは過去最強と言える程の力をアタイに見せつけ、頭にきたので、「過去最強のGと対戦してみた!」として記事を書いてみようと思う。

★ゴキブリの写真などは掲載しませんので、ご安心下さい。

過去最強!!真夏のG


奴はかなり度胸のある奴だった。なんと、アタイの大事なディスクに顔を出すという、先に喧嘩をふっかけてきやがったのだ。

アタイは、だらしない姿勢で椅子に座り、机に寄りかかっていたので、「こんばんは」と言わんばかりにGと肩を並べた事に悲鳴を上げた。

夜中の11時を回っていたが、Gと遭遇したのなら「今夜は眠らせないよ」という戦いの誘いなのだ。

以前、「Gが部屋に発生したら怖くて倒せない」という女性の会話を聞いたが、では、その後どうするのだろう。

私はGとの共存は絶対に有り得ない。「お邪魔してます」状態では眠れない。寝ている間に近くを這いつくばっているなんて、恐ろしすぎる。

真夜中11時、Gとの戦いのゴングの代わりに、アタイの悲鳴が部屋中に響いた。
Gは私の悲鳴を「うるせぇ」と思ったのか、急降下して棚の下に入った。

仕方なくGを叩く為の新聞紙を持ってきて、動かせる棚を動かしてみる。
殺虫スプレーがあれば良いのだが、こんな時「あったらいいな♪」が無いのが我が家の特徴である。

新聞なんて今時必要ないのにと思いながら、祖母の為に契約しているので、こんな時には是非協力して頂く。

紙面には選挙に立候補した、おじ様連中の写真が見えたが、その時は写真に気を遣う余裕なんぞ無かった。
政治家の写真にGが当たっても、本人にGを投げつける訳ではないので、寛大に受け止めて頂きたい。
新聞に掲載される様な方は紙面が色々な用途で使われる事を、改めてご容赦頂きたい。

私は今、日本を守る政治家よりたくましく、我が城を守る巨人となるのだ。

とはいえ、めっちゃビビりなので、棚をどかす度にGが出てきたらどうしようと、ビビりまくりである。
でも、いなきゃいないで眠れない。

Gは馬鹿ではないので、動かせない棚の下にいた。様子を伺い顔だけ出したのだ。
つまり、Gは壁の外に出る気満々といった感じだ。

G突進!ウォールローゼへ!

Gにとって、ウォールシーナを超えて向かう先は台所なのだ。私の部屋は綺麗ではないが、台所ほどの楽しみはないのだ。
Gからしたら今の環境は、何もない平原といったところだろう。

でも、私の部屋から出れば良いという問題ではない。私はどこでGと遭遇したって嫌だし、生きてる以上は私の部屋にウェルカムバックされる可能性がある。

出会った以上は殺すのだ。ゴキブリ好きな方には悪いが、私のテリトリーに入るGが悪いのだ。

私は外の世界に行ってまで「G絶滅計画」を実行したりはしない。お互いのテリトリーで過ごせば殺し合いにはならないのに、暗黙の了解を破ったのはGである。

Gは、まだ見ぬ世界へ向かって勢い良く飛び出したので、新聞紙で叩いたが、新聞紙と私のコンビネーションが悪いのか、私がとろいからなのか、的は外れた。

Gは初めての場所での冒険は、さすがに迷うらしく、私の部屋の別の壁、ウォールローゼの奥へ入り込んだ。それが、Gの道筋が一方通行だったので私はGを出口で待った。出口は1つの大チャンスなのに、私はまた外した。

Gは、次は四角となる部屋の角に入り込み、ウォールマリアの奥に潜んだ。つまり、タンスの裏か、スーツケースの下にいるのである。
ウォールマリアをどかせば確実にいるのだが、私も少しは考える力があるので作戦を考えた。

私はGのスピードについていけない事がわかった。
やたらGは元気が良い気がした。以前、冬にGが出た際に、母が「冬のGは弱ってるから、すぐに殺せる」と言っていた。
春になって命を受け継いだGに遭遇した際は、まだ小さかった。
ぬくぬく育った夏のGは元気100倍、進撃の巨人でいうとアッカーマン族の血を引く程強く、ドラゴンボールで例えると戦闘力53万である。

なので、夏のGに私はついていけない。Gは物音がしなくなると、ゆっくり顔を出して出てくるので、その時を狙うしかない。

私は野生動物のドキュメンタリー映像が大好きで、ライオンやチーターの狩りの様子をよく見るのだが、ライオンはチーターと違い、スピード勝負では草食動物に勝てないので、静かに忍び寄り、茂みに隠れて獲物の様子を伺い、近くに来たら突然飛び出し仕留めるのだ。

Gはこちらから近づくと全力で飛び出し、私はそれが苦手なので、この待ち伏せ作戦に決めた。
ただライオンは団結力のあるチーム戦だが、私は一人なのだ。私の家族は起きている人もいるのに、自分の使用するエリアでないとG退治を行わないのだ。

自分の部屋なら自分で退治しなければならないのが、我が家の掟だ。ライオンの団結力が羨ましい。私の味方は新聞紙のみだ。

戦闘力を上げよ!漂白カビキラー!!


Gは、なかなか出てこない。何度も叩かれそうになっているので警戒しているのかもしれない。

もうGとの遭遇から一時間経っている。
私は以前、風呂場で割と大きいクモに遭遇して騒いだ時に、家族から「バスマジックリンでクモは死ぬ」と聞いたのを思い出した。クモは、すぐには死ななかったが、バスマジックリンで死んだのは確かである。

殺虫スプレーが無いなら、洗剤系のスプレーはいかがかと、早急に洗面台へ向かった。

新アイテムは、漂白カビキラーと簡単マイペットである。装備力3まで上がり、かなりレベルアップできた。
漂白カビキラーは、人間でも危ないので戦闘力50万位ありそうだ。
でも、漂白カビキラーは量が少ないので、マイペットを多めにバラまいて、ウォールマリアを囲った。

これによりGは突然、泡洗剤の川に囲まれたのだ。もう壁の外には出られないかもしれない。

そこで思ったのが、四角にGを閉じ込めて出てこないと、待ち伏せ作戦ができなくなる。
この場合、壁を這うのではないかと考えられる。
壁で叩き潰せるか不安になったが、せっかく川を作ったので、「とりあえずこうなった作戦」でいく事にした。

Gは川が危ないとわかるのか、壁を這い上がり始めた事に私は気付いた。
白い壁なので、スーツケースと壁の隙間からGの全身がはっきり見えて超気持ち悪いのだ。
スーツケースの上まで上がったら、殺すと決めた。

「全ては今この時の為に」

もう深夜12時を過ぎているのだ。絶対に殺す。
Gの登場と共に、狙い通り叩いたが、新聞紙と私は戦闘力たったの5らしく、Gは死なない。
床に落ちたGは、来た道を戻ろうと先程のウォールローゼ一の出口へ向かった。

だが、私だって知恵を持った巨人である。Gが出口を覚えているのは賢いと思うが、とっくに出口は封鎖されている。

「あれ?おかしいな」と思ったのか、Gは封鎖したウォールローゼを登ろうとしたが、私が何度も叩くので、なんとGは羽を広げて、ミカっさんのごとく、アタイに向かって飛び掛かってきやがったのだ。

Gが飛ぶ事は、「ちびまる子ちゃん」の漫画を読んで知っていたが、飛び掛かってきたGは初めてである。

約三億年前から命を繋いで生き抜いた進化の形を見せつけてやるとでも言わんばかりに、突然バカみたいな力が体中に湧き出したGは、潜在能力をフルに生かし、抵抗を見せた。諦めないGの威力。

私は悲鳴を上げたが、こっちはホモサピエンスの能力を受け継いだ、進撃の巨人なのである。約二万前に現れたといえ、ホモサピエンスの考える力は強いのだ。
つまり、戦闘力5でも何度も叩けば何とかなるのだ。

叩かれてGは泡洗剤の上にひっくり返って、もがいている。気持ち悪いったらありゃしないので、漂白カビキラーを掛けるという残酷な事をした。

それでも、Gは泡洗剤の中でグルグル回っているのだ。気持ち悪さ絶頂である。

どうやって捕まえるかというと、なぜか家にあるバーベキューセットの長いトングを使うのだ。
誰もバーベキューをしないのに存在するトングを使い、Gの上にティッシュを何枚か被せて包んでゴミ箱へ入れる。
どうでも良かった物が役に立つのが、我が家の特徴である。

以前、このやり方でGを捨てた時に、生命力の強いGは完全に死なず、ゴミ箱から「こんにちは」されたので、今回はトングに力を加えてゴミ箱へ押し込むと封を閉じて外のゴミ箱へ捨てた。巨人をなめるな、と言ったところだ。

一時間以上掛かった「進撃のG」は遂に最終章を迎えた。

文章で表して振り返ってみると、要領の良い人間だったら、サッサと殺していると思う。
でも、私にとっては時間が掛かった事よりも、Gの姿がしばらく脳裏に残るのが嫌なのである。

これにより、次の日もGが現れる事に怯え、光で影が動いただけでGではないかとビビりまくりである。

Gの発生は台所の水道管を囲むパネルの隙間と思っていたが、どうやらベランダや外の玄関通路にGがいるとの目撃情報を聞いたので、外から来ているのかもしれない。

外に置けるブラックキャプが必要である。

我が家にやってきた虫さん達


今の家に住んでいる理由は、自然環境の良さを重視して、ウチの爺さんが選んだ家なのだ。自然環境が良い、これは虫が出るという事がわかった。

クモとゴキブリは必ず出る。
過去にトカゲまで部屋に入ってきた。母は昼寝をしていて、目覚めたら腕にトカゲが乗っていて驚いたらしいが、それに対しての感想は「トカちゃんはクモを食べてくれるね」との事。図太い神経で羨ましいもんである。

私の部屋にはカマキリの子供がいた事もあるし、テントウ虫と一夜を過ごした事もある。

テントウ虫は、なんとアタイのマクラカバーに入り一夜を過ごし、死ななかったのである。
ゴキブリなら許せないが、テントウ虫だったので、一夜を共にした仲という事で逃がしたつもりだったが、彼はまだ部屋にいた。
そんなにアタイに惚れてるんかと思いきや、彼は蛍光灯のカバーの中をお気に召して短い生涯を終えた。

私の元には最期まで戻らず、どうやらアタイはフラれたのだ。

ちなみに、アタイは動画制作をしており、動物の命を大切にして欲しいと伝えているが、Gにおいては例外である。

生命の歴史は一つの細胞から始まったが、進化の過程で枝分かれして、魚と昆虫は分かれた。私は、魚のグループに入った人間なので、昆虫には寛大な心を持てないのである。

私はGが出る位なら、虫のいない高層マンションのが望ましい。
でも、自然を重視した物件に金を出したのは爺さんだから、無一文で住んでいるアタイは文句は言えないのである。家族からしたら、居候のアタイはGの存在と大して変わらないのだ。

爺さんは、Gが私の部屋に出た事を知り、「お前の部屋は汚いんだな」と余計な一言を放った。Gによる嫌悪感が抜けない私のカンに障った。
嫌みを言い返してやろうかと思ったが、「反撃のジジイ」は、もっと厄介なので辞めた。
Gは冬になれば一度はいなくなるが、うちの爺は、まだ10年以上は生きるのだろう。この家に住む以上、どちらのジイとも向き合っていかなければならない。

ちなみに母は、サッカー好きなウチの爺さんをジーコと呼んでいる。

★ご注意★
ゴキブリは叩いて殺したり、洗剤で殺すと見えない菌を出す事があるそうです。
専用の殺虫スプレーがオススメです。

ちなみに、次の日、母が殺虫スプレーを買ってきました。理由は、ゴキブリが嫌だからではなく、「アンタがうるさいから買ってきてやった。もう騒ぐな」との事です。ゴキブリが出ても平然としている人達のが、アタイにはおかしいと思う。

追記★人間が森林を崩し、ゴキブリや動物の住みかを奪ったと言える事なのですが、今回は「やってみた!」をテーマとして、ユーモアを入れて書きました。
イラストは、著作権を考えた上でマジメに描きました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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夏の思い出

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