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マクロビギャルだった私と玄米嫌いだった母へ(400字)

今ではプラントベースとも言われるようになり、すっかりお洒落になった元バイト先(日比谷店)「チャヤマクロビオティック」を見て懐かしむ。今では動植物雑食な私も高校生で開眼し、チャヤ勤務の大学卒業前まで菜食(ベジ)やヴィーガンは当たり前。早熟だった昔と今をつないで、家族への苦甘いラブレター的な400字です。

うちの新しい当たり前。

うちの新しい当たり前は、昆布だし。当たり前にしてくれた母へ、今さらだけどありがとう。

今では魚は大好物の私だけど、鰹節やいりこ、魚由来の出汁まで遠ざけていたティーンの頃がありましたね。

植物性の素材や料理、今では身近になったけど、あの頃はそれを貫く私と暮らし、毎食、お互いが食べたいもののすり合わせ。食卓で喧嘩も発生。戸惑いや煩いもあったでしょう。

時を経てしばらく忘れていたけれど、久しぶりに同じ食卓に座ったこの前のゴールデンウィーク。
作ってくれたお味噌汁を一緒にすすりながらポロッと言った「この昆布だし、美味しいね」に驚きました。

言われて、私も舌に集中。改めてお味噌って植物性のメインディッシュ。
だしがなくても美味しいくらいだなあ。

「今度は無理しないで、鰹でいいからね」と言いながら、実は嬉しかったです。

あれだけ拒否していた玄米ご飯も「なんだか美味しく感じてきた。私も歳ね」と笑っていたのにも驚きました。

pigiste

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