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カナダのコロナ事情 その1

写真はトロントのの地下鉄 map。TTC(Toronto Transit Commission)
黄色のUの字になっているところの周りがダウンタウンで都会、因み自分の住んでいるところは緑のラインの一番右側です。いつの日もCity Boyにはなれません。Suburbs(郊外)から一時間弱かけ、一張羅決め込んで遊びに行くスタイルは何年経っても変わりません。以上。

昨日はカナダに来た経緯を書いたつもりが大学時代に留年してしまった話を書いただけで終わってしまいました。今日は話題を変えて現在のカナダのコロナ事情について書きます。

読む前にご理解を頂きたいのは、自分が今たまたまカナダにいるだけで、それ以上でもそれ以下でも無いということ。マウントをとるつもりもないし、そもそもとれもしない。日本政府の対応がどうであるとか、とてもじゃないけど自分の身分では何も言えない。

そこにいないから。現場にいない自分は何にも言えない。コロナがやってくるのが早かったカナダとの違いをシェアすることぐらいしかできないのです。

STAY HOME期間、大事な人がいる人は大事にして、大事なお店やコミュニティがある人は何かしらでサポートして、もらえるものはもらって、
これ良くない?みたいな独自の対策、ライフハック、良い音楽をシェアする。
人に圧をかけたり晒すんではなくて教えてあげるような行為が大切なのかなと思ったり思わなかったり。
また前置きが長くなったので本題に入ります…

◾️お気楽であった時期

カナダでの初めてコロナ感染者が出たのは1月25日であり、日本でダイアモンドプリンセス号の件が騒がれる数日前の出来事であった。

それから徐々には増えてきたが、2月に入っても3月に入っても、意識はするが別に大丈夫でしょうという感覚であった。めかし込んで街にも繰り出していたし、仕事もしていた。

でもこちらは全体的に衛生観念が日本より低いから、いずれやばくなるだろうなと思い、とりあえず消毒ジェルを1月26日には購入した。ドラッグストアにクソほど余っていた。先見の目、たまには良いmoveをしたなと自分を褒めてあげたい。

同時に実家に連絡し、マスクが家にあるかを確認した。幸い実家には花粉症患者が数人いたため、すでにマスクのストックがあったのだ。いずれ品薄になるから、見つけたら少しだけ余分に購入すると良いよと伝えた。バカ息子のできることはこれぐらいしか無い。

◾️緊急事態宣言

時が流れ3月13日、カナダの首相の奥さんがコロナに感染する。ファーストレディが感染。えらいこっちゃ。昭恵夫人様も気をつけてください。そこから大きく状況が変わる。
3月17日には非常事宣言が発令され、いろんなことに制約がかかった。
(とりあえず4月13日まで、その後4月23日まで延長、更に延長となり5月13日までとなった。結局2ヶ月弱)

一番大きなことは、事業活動が制限されたことである。政府からリストが公表され、エッセンシャルジョブ(必要な事業)のみが許可された。さらに、飲食店でのイートインが全面禁止され、デリバリーまたはテイクアウトのみとなった。

飲食店はイートイン以外ならOK
エネルギー、工事などのインフラ関係
医療関係
銀行関係
スーパーも営業
あと諸々

本屋や楽器屋は閉まっていた。エッセンシャルであるかどうかってのもあるけど、この時期だから自発的に閉めた可能性もある。

自分はホストファミリーと生活を共にしているが、ホストファーザーのハウスクリーニング系の仕事は一時的に無くなり、毎日パパはNo money! No food! Corona〜!!と嘆いていた。

トロントには日系の居酒屋やレストランが数多く存在し、日本人のワーホリ勢でそこに働いている人も多い。事業が一時的に縮小したため、多くの人が職を失い、ビザがあと2ヶ月ぐらいの人たちが続々と帰国するようになった。友達もほとんど帰国した。 

・マリファナ屋の行列
ある日のこと、午前中に行列をなしている店があった。何かと思い見てみると、マリファナshopであった。カナダではマリファナshopはエッセンシャルjobなのである。(結局4月に出た追加の御触れ以降はcloseした)

・マスクのお話
そのぐらいから街で見かける現地の人も、マスクをつける人が増えてきた。基本的にこちらの人たちは、マスクをつけない。

マスクをつけてると重症患者と思われたり、それこそコロナだと疑われる。
マスクではないが、口をマフラーやサリーで覆う人も多くなった。タートルネックを上野クリニックばりに引き伸ばしマスク代わりにしている人もいた。

現地の人にマスクはしない方が良いとアドバイスをされたこともある。

マスクは手に入りにくいけど代わりになるものもたくさんある。
マスクはウイルス飛散対策の為のモノだけど、最近は接する人に対するマナーや思いやりでもあり、相手に不快感を与えず、勘ぐらせない為のツールでもあるのかなと思ったりもする。

◾️緊急事態宣言中にまたなんか出た

緊急事態宣言真っ只中の4月9日、またもや政府からの御触れがあった。
簡単にまとめると

このままだとどんどん感染者が増え、しかもピークが夏ぐらいになる!お前らソーシャルディスタンスきちんと守れ!守らないと罰金!
公園などのパブリックな場所に集まるな!集まると罰金!あと家にいて!
 

罰金です。怖過ぎる。こんなん絶対policeのさじ加減。この国での自分の外国人という立ち位置では、有利な立場になることはないだろう。知らないとこで危険なラインを踏みたくない。家から出ないに越したことがない。

罰金の件、実際に家で友達呼んでパーティーをしてた人達、公園に集まった人達が払う羽目になったという話を聞いている。お一人様700カナダドル。日本円で約5万円。ハウスパーリーはもっと取られたとか。

この罰金制度、日本でもやればいいじゃん!政府も金儲けれるし!と一度は思ったが、今の日本のニュースをみるとやるべきでは無いな思った。勘繰り合いのチンコロ合戦、晒し合い、良いことなんてない。それを生き甲斐とする正義のヒーロー(自称)が沢山出てくる。

そしてさらにエッセンシャルjobのリストが更新された。

・マリファナ屋がクローズになる
そしてついにマリファナshopもノンエッセンシャルになったかどうかは知らないが、このタイミングで全部のshopがクローズとなったらしい。

と思いきや、政府公認でデリバリーマリファナshopは継続するとのこと。ステイホーム期間でのDV対策や暴れる君にならないようにするためと聞いたが真意は分からない。
マリファナとはそんなに精神を落ち着かせる作用があるのか?

自分は逮捕されるのが怖くて進んでやろうとは思わない。しかし知識として記事を読んだり現地の人に話を聞くのは良いだろう。何事も無知は寂しい。ラスタファリ。

・Social distancing
ソーシャルディスタンスの話は4月9日以前にも出ていた。スーパーに入る際も入場制限があり、人が出たら新しい人を入れる。

外で並んでる人も2mキープ、レジに並んでる人も2mキープである。守らないと店員に怒られる。

写真を数枚載せますがこんな感じです。これはLCBOという政府公認の酒屋。日本みたいにコンビニでお酒は買えません。


・飲食店のお話
ハンバーガー屋さんでの話だが、僕が何も知らずに入店しカウンターにすがりながら注文すると、店員の兄ちゃんに、往年のスクリーモバンドボーカルばりに腕を前に出されて、Hey! Stop! Keep back!と言われた。
これがアジア人差別か、レイシストめと思うも、ごめんなさいと言い下がる。

しかし後から来た現地の兄ちゃんもカウンターにすがり注文すると、同じように注意を受けていた。みんなにやってたんだね、ごめん。

こちらの国の人は聞き分けが良い気がする。注意されても、こちらに非があれば、オオ、ソーリーと引き下がる。

僕が日本でバーガー屋で働いてたとして、近づく客に同じことをしたらどうなるか。こんな見た目が弱そうなやつにそんなこと言われたら、なんなんだお前?と言われるのが目に見えてる。後でTwitterに書かれる。
”すいません、これ以上はお近づきにならないで下さい。”ぐらい言わないとダメなのかもしれない。
例えば飲食店はこんな感じ。うどん屋です。前にカードマシンとメニューが置いてあり、ここで購入。Cash(現金)がダメな店も増えてきたイメージ。

**・公園で遊べない **
先程公園などに集まるなという話を挙げたが、カナダの公園はそもそもイエローテープでベンチや遊具が巻かれており、遊ぶことも座ることも出来ない。
学校も当面休みの子供たちは、家か家の庭ぐらいでしか遊ぶことができない。ホームステイ先子供も最近太ってきた。
なんかニュースみたら日本でも公園にイエローテープ巻かれてるらしいですね。

とりあえず今日はこの辺で。
次の記事は感染者とかその辺の話をしたいかも。出来なかったすみません。

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