ホテリングの法則から政治を考える
たまには政治的な話を書いてみます。
政治的な話題は、炎上リスクがありそうな気もしますし、そもそもそんなに強い政治的な関心があるわけでもなく。
政治的な内容を扱った記事には、拝読してもコメントを書くことはマレです。けれども、毎日のように政治的なネタを書けるのはスゴいな、と思っています。
MASAKI切る斬るさん、かみぽこぽこさん。
毎回拝読しているのに、感想はなかなか書けませんので、作品の紹介だけさせていただきます😊。
もう2年以上前のことになりますが、このような記事を書いたことがあります。念頭にあったのは「ホテリングの法則」です。
(1) 海の家 | ホテリングの法則
かいつまんで、内容を紹介すると、隣接するお店では、提供するサービスの内容が似てくる傾向があるということです。
私が上の記事で書いたのは、次のようなことです。
海の家が二軒あります。それぞれ「濃い味のラーメン」と「薄す味のラーメン」を売っています。
他の条件が同じならば(other things being equal)、濃い味が好きな人は濃い味のラーメンを売る店へ、薄い味が好きな人は薄い味の店へ行くでしょう。お互いに味に特色があり、しばらくの間、共存できる。
ただ、お互いに相手の客も取り込もうと思うと、濃い味の店は味を薄い味に、薄い味の店は濃い味に近づけていく。最終的には、どちらの店も同じような味のラーメンを提供するようになるのではないか?
このように、隣接する店の提供するサービスが似てくる傾向があることを、その提唱した人物にちなんで「ホテリングの法則」と言います。
(2) 政治にもある程度は。。。
政治においても、ある程度「ホテリングの法則」が成り立つように思います。
左派と右派、保守と革新。
互いに支持を拡大しようとすれば、保守も革新も、(腹のうちは別だとしても)主張する内容は、中道的な考え方に近づいていく傾向がありそうです。
日本の与党と野党との決定的な差はあまりないように思えます。だから、政策的な違いよりも、人で選ぶ傾向が強まる。
アメリカのような二大政党制が根付いた国においても、似たような傾向がありますが、それでもやはり違いがあります。
ホテリングの法則は、アメリカよりも日本に良く当てはまるように思っています。どうでしょう?
(3) 二大政党制 | 民主党と共和党
大雑把な言い方ですが、アメリカの政治の場合、民主党が「大きな政府」(ある程度国が統制)を志向する傾向があり、共和党が「小さな政府」(自由を尊重)を志向する傾向がある、という見方で考えると分かりやすい。
例えば、社会保障や銃規制の問題。
傾向として、民主党はオバマ・ケアに見られたように、ある程度、国が介入する事を是とする。また、銃を規制を強めることを是とする。ザックリといえば、共和党はその反対ですね。
もっと単純な言い方をすると。。。
アメリカの政権交代は、①から⑤の繰り返し、でイメージできます。
歴代アメリカ大統領の政党と業績を見れば、今書いたことは当たっていると思っています。
(4) どちらがいい!、ということはないが。、。
二大政党制のように、政権交代が起こりやすくなるように、日本で小選挙区制が導入されてから30年。
たしかに政権交代が何度かあったわけですが、なにか大きく変わったという実感はありません。
どちらかと言えば、政権与党と野党が入れ替わるよりも、首相を輩出する与党内の「派閥交代」のほうが、「刷新感」があります。実際は、どちらも大して変わらないのですが。
(5) 完璧な制度はない
どんな制度にも完璧なものはあり得ません。どんな制度を作ったとしても、一長一短はあるものです。
しかしながら、ある国でうまくいった制度でも他の国では根付かない、体質に合わないということはありますね。
制度をコロコロ変えるのは、良くも悪くも安定感がありませんが、実行してみて「やっぱり前のほうがよかった!」と思えば、元に戻すということがあってもいいかな、と思います。
考えに一貫性がないのは困りますが、間違った主張をごり押しするよりは、「間違っちゃいました。すみません。やっぱり元に戻します」と言ってくれたほうがいいのにな。誰も政治家が完璧だなんて思っちゃいないから。。
なんとなく書いてみました。
とくに政治に強い関心があるわけでもありません。
あまり書いていない話題を書いてみたかっただけです。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします