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詩 | チクリ

いずれの御時にか
あまたの中学生の中に
いとやんごとなき際にはあらぬし
しかも嫌われし人ありけり。

尖ったもので刺すわけではあらぬが
師にチクリまくること
枚挙に暇なし。

時を経て
SNSの御時になりても
当時の習性
変わることなし。

些細な出来事
針小棒大に語り
敵の名を巧妙に伏せたまひて
運営者をして
敵をおとしめしむることを欲す。

自ら恃む心
歪みたるほどに
肥大せしこと気づかず
美化・正当化せんことを欲す。

遂には
木乃伊採り
木乃伊に成り果てぬ。

シワの数
枚挙に暇なきほどに増えしこと
恒河沙の如し。

顧みれば
已に千世代・万世代の時過ぎぬ。
死したことさえ
忘却の彼方に成り果てぬ。

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