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短歌詩 | ボトルの中の手紙

オレゴンの
ヘイスタックの
一枚の
岩の近くに
ボトルの手紙

蓋をあけ
中の手紙に
「愛してる」
読めない文字を
心で読んだ

日本語は
読めないけれど
流されて
来たのだろうと
涙流した

あの時の
思いは今も
漂って
ぼくに伝えた
魂の声

流れゆく
月日はいつも
人をして
忘れさせしむ
過去の記憶を

もうすでに
10年以上の
歳月が
経っているのに
叫び声聞く

今もなお
海底の奥
眠る声
声なき声に
耳をすませて


内容はまったく異なりますが、タイトルはこの小説(↓)から借りました。


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